3月11日

祝40周年!ユーミン「SURF & SNOW in Naeba」かけがえのないホームグラウンド

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松任谷由実の『SURF & SNOW in Naeba vol.1』が苗場プリンスホテルで開催された日
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photo:yuming.co.jp  

1981年にスタート、松任谷由実「SURF & SNOW in Naeba」


2月10日、初めてユーミンの苗場ライブに行ってきた。1981年から始まった苗場プリンスホテルでのライブ『SURF & SNOW in Naeba』も今年で40回目。記念すべき年に観れて良かった。

編曲家である新川博さんが2年ほど前に結成した、ギタリストの市川祥治さんとのデュオ、流氷 & The Soda。二人は『SURF & SNOW in Naeba vol.1』のメンバーだ。新川さんは編曲家活動に専念するためvol.3でサポートを離れるが、市川さんは2018年開催のvol.38まで出演していた。

流氷 & The Soda のライブではユーミンを数曲カバーしていることもあって、よくユーミンの話になる。苗場ライブも度々話題に上るのだが、初期は300人ほどの小さな会場で開催され、前列には座布団が敷かれていたそうだ。ステージ裏でメンバー達がお茶や飲み物を入れ、お客さんに配ったりもしていたとか。今のステージからは想像出来ないほど、とてもアットホームな雰囲気のライブだったらしい。そんなエピソードを聞くうち、苗場に行ってみたいという気持ちが芽生えた。

苗場は特別? チャーミングでリラックスした雰囲気のユーミン


実際に『SURF & SNOW in Naeba』は「スキーを滑った後に、ライブをやったら面白いんじゃないか」という思い付きから始まった、とてもカジュアルなものだった。スキーが滑れなかったギターの市川さんも、何十年も苗場に通ううちにすっかりセミプロ級の腕前になったそう。2020年まで一度も休まず続くイベントになるなんて、その頃はユーミン自身も思っていなかったかもしれない。

2003年に武道館で行われたトリビュートライブや、くるりのライブ(2009年にユーミンとくるりは「シャツを洗えば」という GAP のキャンペーンソングでコラボしている)で生のユーミンを見たことはあったけれど、苗場で見たユーミンは何か違って見えた。音楽界の女王と形容されることも多い彼女だが、その日はとてもチャーミングな印象だった。苗場という場所がそうさせるのかもしれないが、とてもリラックスした雰囲気のユーミンがいた。

「BLIZZARD」から始まったライブの前半は、「彼から手をひいて」「灼けたアイドル」「サーフ天国、スキー天国」「雪だより」など1980年発売のアルバム『SURF & SNOW』を中心にしたメドレー。それを聴きながらワールドカップロッジレストランで開催されたvol.1に思いを馳せる。

初期のライブは雪景色を見ながら? 恒例のリクエストコーナーは健在!


イベントの期間中開設されるスペシャルサイト “Y-topia” には、40年の歴史を写真や映像と共に振り返る「Yuming×Naeba 40th Archive」というコンテンツがある。それによるとvol.1の1曲目から3曲目まではピアノの弾き語り。4曲目の途中からメンバーが登場し、「サーフ天国、スキー天国」「恋人がサンタクロース」「DESTINY」など9曲を演奏。アンコールは「埠頭を渡る風」「中央フリーウェイ」2曲という短いライブだった。

当時の会場だったワールドカップロッジレストランはステージの後ろがガラス張りになっていて、雪景色を見ながらライブが観れたようだ。ちなみに今の会場は1991年に開業したブリザーディウムという1,400人規模のホール。ユーミンが自身の曲「BLIZZARD」にちなんで命名したらしい。ワールドカップロッジレストランで開催されたのはvol.11までとなった。

『SURF & SNOW in Naeba』の途中には、vol.5から続いている恒例のリクエストコーナーがある。ユーミンが客を選び、指名された人はステージに上がる。そしてリクエスト曲にまつわるエピソードをユーミンに直接話すという、ファンにとっては夢のような企画。

40年の歴史…「苗場だけは手放したくない」と話したユーミン


私が見た日も、選ばれた3組がそれぞれユーミンに熱い気持ちを伝えていた。選ばれたうちの2組は親子連れ。親の影響で子供の頃からユーミンを聞いて育ったという子供もすっかり大人で、40年という時の長さを実感する。

「この40年の間には、高熱を出して点滴を打ちながらライブをやったり、期間中に肉親や友人を亡くしたり、いろいろなことを乗り越えて苗場が私を強くさせてくれた。苗場だけは手放したくない」とユーミンが話した言葉に胸が熱くなった。

日本国内で単一のアーティストが毎年続けているイベントとしては、最長記録を更新中とのこと。この変わりゆく世の中で、毎年同じ時期に同じ場所で同じライブが見れるというのは奇跡に近いのかもしれない。

後半では「Hello, my friend」「真夏の夜の夢」「やさしさに包まれたなら」などのヒット曲を披露。時代を代表するヒット曲の数々に、改めてユーミンの偉大さを思い知る。ユーミンにとってもファンにとってもかけがえのない『SURF & SNOW in Naeba』。みんなが毎年苗場に通う理由が少し分かったような気がした。

2020.03.11
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カタリベ
1972年生まれ
ケモノディスク 中村
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