2月10日
これって忖度? やっぱり相手は巨漢がいい、ビッグバン・ベイダー 活躍編
13
0
 
 この日何の日? 
IWGP選手権試合「ベイダーVSハンセン」が東京ドームで行われた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1990年のコラム 
でかい!でかすぎるぜアメリカ。その大きさを痛感したMCハマーの登場

80年代の終焉 ー 90年代最初のオリコン1位は山下達郎と工藤静香

JAGATARA ー 江戸アケミの音楽や言葉がリアルにのしかかってくる時代

人生転がりっぱなし、まさにローリングストーン状態

80年代ビートロックの豊穣な恵み、UP-BEATはポストBOØWYの仇花か?

昭和から平成へ。ホコ天のボン・ジョヴィことRABBITは5代目イカ天キング

もっとみる≫

photo:WWE  
photo:@itsvadertime  

とにかくビッグバン・ベイダーは、スケールがでかい。当初は190㎝で150kgと発表されていたが、あとで計ったら170kgあったそうだ。その巨体を身軽に操り、トップロープから初代タイガーマスクが得意としていたムーサルトプレスまで繰り出すのだから始末に負えない。

“いい人” そうに見える顔のせいもあるが、猪木や藤波といった日本人レスラーと絡むと、なんとなく “遠慮がち” に戦っているように見えてしまう。来日初期のハルク・ホーガンにも共通した “忖度” だ。だからこそベイダーの相手は「外国人レスラーでなければならない」と、常々思っていた。

そんなベイダー自ら「ベストバウト」と語ったのが、1990年2月10日に東京ドームで行われた「ビッグバン・ベイダー VS スタン・ハンセン」の IWGP 選手権試合だ。この日は、全日本プロレスの選手が新日本プロレスのリングに上がるというエポックメーキングとなった日で、プロレスファンにとっても記憶に残る大重要日。そんな中で、新日・全日の外国人エースがぶつかるという夢のカードの実現だった。

ちなみに、この2人の経歴は、ちょっと似ている。アメフトのプロリーグ、NFLのチームに所属した後、ケガなどで解雇されてプロレスラーに転身。プロレスデビューすると、来日して大人気を得た。ついでにハンセンは、当時の WWWF のチャンピオン・サンマルチノの首の骨を折って有名になり、ベイダーは、WCW のチャンピオン・スティング(アーティストのスティングではない。念のため)のあばら骨を折っている。

期待に違わず、試合はすさまじいものとなった。ゴング前にハンセンの奇襲でスタート。殴る、蹴る、投げる、圧縮するという単純なワザの応酬の中、ベイダーの右目が大きく腫れて変色し、完全に塞がってしまった。オーロラビジョンに映し出されたときは、会場が騒然となったことを記憶している。

しかし、ここからがベイダー。ケガを気にする素振りを見せることなく、絶えず攻撃をし続けようとする姿はまさに圧巻―― 対するハンセンもキック、パンチ、そして、必殺ラリアートで対抗。「ブレーキが壊れたダンプカー」と「皇帝戦士」の戦いは、止まることがないプライドとプライドのぶつかり合いだった。結果は両者リングアウトだったが、プロレスの醍醐味が十二分に詰まっており、「これぞプロレス」と全員が納得したであろう。

さて、プロレス界で一世を風靡したビッグバン・ベイダーは、新日の看板「IWGP ヘビー級王座」と全日の看板「三冠ヘビー級王座」の両タイトルを獲得した唯一の外国人レスラーだ。そしてアメリカでは、「WCW 世界ヘビー級王座」を獲得しているし、90年代には日本で格闘技路線の UWF インターにも出場。慣れないキックや関節技を受けながらも、ブロックバスター、チョークスラム、パワーボム、そして何といっても投げっぱなしジャーマンなど、プロレスの大技を次々と繰り出し、重~い掌底も使って相手を KO している。

残念ながら、2018年6月18日に亡くなった。いくつもの病に侵されていたそうで、プロレスラーにありがちな早世である。

このコラムを読んでくださった方は、80年代に日本でチャンスを掴んだベイダーが、90年代に入り益々活躍の場を広げていた頃のテーマ曲「Mastodon」を聴きながら、ぜひ、献杯して頂きたい。

謹んでご冥福をお祈りします。

2018.08.10
13
  YouTube / WWE


  YouTube / TheExtremeEgnigmaV1
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1964年生まれ
小山眞史
コラムリスト≫
14
1
9
8
7
A氏の激白! たけしプロレス軍団の刺客、ビッグバン・ベイダー 登場編
カタリベ / 小山 眞史
16
1
9
8
5
ブルーザー・ブロディ、衝撃の新日移籍を演出したベートーヴェン
カタリベ / 小山 眞史
23
1
9
8
1
スタン・ハンセン、プロレスの枠を超え、今なお耳にする ”気合い曲”
カタリベ / 小山 眞史
21
1
9
8
3
凶悪レスラーの入場曲「吹けよ風、呼べよ嵐」俺のプライドはズタズタだ!
カタリベ / 小山 眞史
15
1
9
8
1
まさにレジェンド、プロレスに革命をもたらしたタイガーマスク
カタリベ / 小山 眞史
20
1
9
8
1
ミミ萩原、女子プロレスのビジュアルクイーン路線を確立した元祖!
カタリベ / 小山 眞史
Re:minder - リマインダー