今回のユリンベの王子様ストーリーは大好きなペット・ショップ・ボーイズ(PSB)で行かせて頂きます。
そのボーカル、ニール・テナントは王子様というよりプリンセスと言った方がいいかも。デビュー当時の透明感のある青年っぷりにキュンキュンされた方も多いと思いますが、私は髪の毛が薄くなってからの “おじニール” が好きです。
むしろ、若い頃は綺麗すぎて苦手。おじニールになって、ちょっと髪の毛が薄くなってきているのに、それを隠さずにエレガントに振る舞う姿にキュン死にさせられてから、今もずーーーっと好きです。
ああ、私のプリンセス~♪
そんな、PSB。なんと、2018年のディオール・オムのサマーキャンペーンに採用されてまーす! ニールのフォーマルな装いに対してクリスのカジュアルな装いの組み合わせは今までのPVやアートワークで、皆様の周知のところですが、これをディオールが手がけると… まー、更にファビュラス!!(ニールがコンサートの時、「ファビュラス!」ってよく言っているので使わせて頂きました)
ディオールのキャンペーン動画を観て頂くとわかるのですが―― 赤い薔薇、4人のモデルと俳優、そしてもちろんニールとクリスも出ています。くぅぅ、クリスのキャップとロングコートのバランスが素敵… みんなディオール・オムの店舗へ走れ!
ここで使われている曲は新曲ではなくて、1988年にヒットした PSB の「ハート」。リリース当時のPVでは若くて綺麗なニールとやんちゃ風味のクリスが鑑賞できます。内容はコントっぽい部分もあるのですが、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフでおなじみのイアン・マッケランが吸血鬼役を演じており、全体をグッと引き締めていますよ。
たぶん、古いホラー映画風を狙っているのですが、途中クリスが演技しながら、つい笑っちゃうような場面もあります。でも、それはそれで彼らしくて楽しめます。多分、これ、あえてスタイリッシュな仕上がりから、ちょっと狙って外して作ってるんじゃないかな? なお、私の中ではニールはプリンセスですが、クリスはプリンスなので、カッコ良いクリスがたっぷり見られる、そんな意味でもこのPVは大好き。
歌詞はPVの内容とはあまり関係のないシンプルな直球のラブソングです。当時、彼らの曲はちょっと捻くれているような曲が多かったのでこんなシンプルなラブソングは珍しいかも。アルバム『哀しみの天使(Actually)』に収録。ニールはこのアルバムの中ではこの曲が一番ハッピーと言っているから、その通りなのだろうけれど、アップビートなシンセドラムが鼓動の勢いを駆り立てるようで、フワフワとしたラブリーな曲ではないのです。
あの当時、ニールはハラハラするようなハッピーを求めていたのかしら? おじニールになってからのラブソングの方がメロディアスで優しいものが多いので、彼の中でも色々と変化があったのだろうなぁ。
今回のディオールのキャンペーンは、PSB を良く知らない人にも、間違いなく彼らのイメージを良い方向に変えてくれると思うのでとても嬉しい。店舗によっては彼らのイメージを前面に出しているお店もあるようなので、そこから彼らの新しい魅力を受け取って、皆が PSB を好きになってくれれば良いなぁ…。
2013年のサマソニ以降、日本ではコンサートをやっていないので今年こそ日本に来て欲しい。ディオールのキャンペーンで弾みもついたし、プリンセス降臨を心からお待ちしています!
2018.05.04
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