9月21日

これぞ才色兼備、宮崎美子は2枚目のアルバムでソングライターとしてもデビュー!

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photo:Victor Entertainment  

宮崎美子のセカンドアルバム「わたしの気分はサングリア」


その愛嬌たっぷりで可愛らしい女子大生が突如現れたのは1980年の春、世間を騒がせたミノルタの一眼レフカメラX-7のCMだった。一部では、年明けに『週刊朝日』の表紙になった時点で既に注目していた向きもいるだろう。それ以前にも、地元の熊本ではデパートのポスターモデルなどもしており、通っていた熊本大学ではちょっとした有名人だったらしい。

CMで脚光を浴びた後、在学中から芸能活動が始まり、1980年10月スタートのTBSポーラテレビ小説『元気です!』の主役に抜擢された。続けて同局の『2年B組仙八先生』にも出演し、1981年10月には八神純子作の「NO RETURN」で満を持しての歌手デビューも果たす。

12月には早くもファーストアルバム『Mellow』がリリースされ、松任谷由実、吉田拓郎らの豪華な作家陣が話題となった。そして翌1982年9月に同じタイトルのシングルと同時リリースされたのが、セカンドアルバム『わたしの気分はサングリア』である。

アルバムの根幹は安井かずみ×加藤和彦コンビ、宮崎美子も作詞作曲に挑戦


当時は “サングリア” というワードを知らなかったため辞書で調べてみて、スペインやポルトガルでポピュラーなフルーツ漬けのワインということを知った。まだ高校生で、洒落たカクテルなど飲んだこともなかった自分にとって、年上のお姉さん感をさらに強くする楽曲であった。安井かずみ×加藤和彦コンビによる作詞と作曲に、井上鑑がフラメンコギターとおぼしきスパニッシュな味付けでアレンジを施したタイトル曲。

加藤・安井夫妻の曲はさらに「わたしのメモリー」「土曜日のパーティ」「ひとりぼっちのビューティフル・デイ」が並び、アルバムの根幹を成している。ほかには大貫妙子の作詞・作曲による「愛のアンブレラ」「はるかなめぐりあい」と、素朴で洗練された感じの印象が強い中、着目すべきはやはり宮崎自身が作詞や作曲に挑戦していることだ。フォークのオーディションで見出だされたという新進作曲家・田中弥生と組んで「今夜はふたり」「ハート哀しく」を作詞、さらに「マリコ」では作詞・作曲とクレジットされている。春には大学も無事卒業して少し余裕が出来ていた頃だろうか。ファーストアルバム『メロウ』も今に通ずるシティポップのアルバムとして評価が高いが、宮崎本人にとっては、ソングライターとして初参加したこのセカンドアルバムの方がより思い入れが強いかもしれない。

テレビで歌ったのはたった2回? デビュー曲と自ら作詞の「今夜はふたり」


この度リリースされた40周年記念アルバム『スティル・メロウ~40thアニバーサリー・アーカイブス』の初回限定盤に収録されている34年ぶりの新曲「ビオラ」も、自身の作詞によるもの。作詞はセカンドアルバム以来で、実に39年ぶりということになる。

ブックレットに掲載された当時の担当ディレクター・谷田郷士氏との対談では本盤の想い出も語られており、宮崎も谷田も「愛のアンブレラ」が特にお気に入りであった由。シングルカットの可能性もあったのだろうが、そこはやはりメインライターの安井×加藤コンビの作品でということに落ち着いたと推察される。

宮崎の記憶によればテレビで歌う機会はたった2回しかなかったそうで、デビュー曲「NO RETURN」を『夜のヒットスタジオ』で披露したのが最初。そしてもう1回が1983年4月に放映された『桜中学大音楽会』の時だったそう。ドラマ “桜中学シリーズ” の先生や卒業生たち138人が集まり、思い出を語りながら持ち歌を披露した特番で、宮崎も『2年B組仙八先生』の一員として歌った。何を歌ったかは忘れておられるようだが、当時番組を視ていた自分の記憶が確かならば、この時歌われたのは「今夜はふたり」だったはずである。

「今夜はふたり」は、シングル「わたしの気分はサングリア」のB面にも収められた本盤収録曲。A面曲ではなく、このあとサードシングルとして出された最新曲「黒髪メイド・イン・Love」でもなく、あえて「今夜はふたり」が選ばれたのは、自身の作詞作品であったからだろう。

ちなみに当時は曲ありきで作詞したそうだが、今回の「ビオラ」は詞先とのこと。その辺りも踏まえて、『わたしの気分はサングリア』の楽曲群も含まれた記念アルバム『スティル・メロウ』を聴き込んでみたい。

特集 歌手・宮崎美子の魅力

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2021.10.07
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カタリベ
1965年生まれ
鈴木啓之
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