夏といえば「サマー」。サマーといえば「ドナ・サマー」。みなさん、“どんな夏” をお過ごしですか?
ドナ・サマーは、70年代後半から80年代前半、ディスコブーム(今でいうクラブかな?)の時代に「クイーン・オブ・ディスコ」の名を欲しいままにした、押しも押されぬディスコミュージックの第一人者。
そのクリアでパワフルな歌声は、当時の多くの若者を魅了し、80年代後半の経済バブル期においてもフロアを熱狂の渦に巻き込んでいました。
ワンレンボディコンのお姉様方が青山あたりのディスコに「BMWよろしく!」と車で乗り付け、バブリーなお立ち台で華やかに舞う… みたいな(その後、日本経済は調子に乗りすぎて、失われ“る”20年に突入します)。
ドナ・サマーの歌はそんなに多くを聴いていないのですが、私にとっては日本のバブリーな時代を思い出す象徴的な曲になっています。
そこで今回ご紹介したいのは、ドナ・サマーの代表曲の一つである「オン・ザ・レイディオ」。
残念ながら、2012年5月17日に彼女は永眠してしまうのですが、そのタイミングでこのライブ映像がYouTubeにアップされて、観てびっくり!
ディスコじゃない!!
すっかり落ち着いているドナ様。そして、デュエットのパートナーであるシールさんの何ともソウルフルなボイス。また、紳士のピアノ伴奏。観客もお行儀がイイ。でも、肝心なドナ様の歌声は健在でした。
「オン・ザ・レイディオ」の魅力は、何と言っても “変化” でしょう。最初はシットリと曲が始まって、途中で曲調が大きく変化し、一気に最後まで突き進みます。
「静と動」とでも言うのでしょうか。「演者と観客」「高音と低音」「男性と女性」そして「生と死」もあって、最高にカッコいい、涙が出るほどカッコいい、個人的には世界最強のデュエットだと思っています。
本物のハーモニーって、音楽だけで表されるものではなくて、いろんな対極にあるものが調和して、生み出されるから感動するのでしょうね。
仕事や生活においても「楽と苦」「前と後」「上と下」「親と子」「光と影」… 様々な対極があり、それぞれに意味があって、人生のハーモニーを奏でているんだと思います。
ということで、皆さん! 仕事やプライベートで行き詰った時なんかに、ちょっと小休止して、このクリアでパワフルなハーモニーを聴いてみてください。
「オン・ザ・レイディオ」
暑くて寝苦しい真夏の夜とさよならし、爽やかで清々しいご機嫌な朝を迎えるために、超おススメです!
2016.07.11
YouTube / Gabriel Suárez
Information