ジャネット・ジャクソンの来日公演が決定
2026年2月某日、Re:minderr編集部からのメールは唐突な依頼だった。
「ランディ・ジャクソンのインタビューやりませんか?」
あまりにビッグネームの登場に思わず二度見だったが、紛いなきジャクソンズ(ジャクソン5の後身グループ)のランディ!今現在、目立った形でアーティスト活動やプロデュース稼業をやっているわけではないランディ・ジャクソンがなぜこのタイミングで来日? その問いには、現時点でランディは(妹の)ジャネット・ジャクソンのマネジメントという立場にあり、6月のジャネット日本公演のプロモーション&打ち合わせでの来日とのこと。てっきりタイミング的に、やはり6月公開予定のマイケル・ジャクソン伝記映画『Michael/マイケル』絡みでの来日か、なんて穿った見方をしてしまったのだが…。
もちろん、インタビュー依頼の返事は快諾!ジャネットといえばアルバム『Discipline』(2008年)リリース時に、レコード会社の宣伝マネージャーとしてプロモーション来日させ、数日間行動を共にした思い出もあったりして…。ということで3月某日、都内ホテルにてランディ・ジャクソンとのインタビューが実現したのだった。
日本でしか見られないジャネットの特別なパフォーマンス
ーー 今回の来日の目的は?
ランディ・ジャクソン(以下:ランディ):6月に開催されるジャネットの来日公演に向けての色々な準備のためだね。
ーー 2年ぶりの来日公演ですが、前回との変化は? そしてジャネットが今いちばん伝えたいことは?
ランディ:ジャネットともいろいろ話し合っているけど、日本でしか観られない特別なライブ・パフォーマンスをいちばん大事にしている。今まで観たことのないもの、新鮮なものを期待していてください。
ーー ジャネットの新しいアルバムも期待されています?
ランディ:アルバム制作はもちろん進めています。ただ、今回のライブ・パフォーマンスに関しては、それとは別のところで色々ワクワクすることを検討しているので楽しみにしていてください。
マイケル・ジャクソンの映画『Michael/マイケル』も公開間近!
ーー ところで、ちょうどジャネット来日の頃に日本公開されるマイケル・ジャクソンの映画『Michael/マイケル』についてお訊きします。日本でも結構話題になってます。
ランディ:まだ観てないのでコメントはできないですね。家族の中で観た人はまだ誰もいないんです。
ーー(身内のランディでさえも観ていない。アメリカのショービズ界の中でもやはりビッグプロジェクトということなのか)おいおい観るということですね。
ランディ:アメリカに帰ったら観ることになるでしょう。
ーー 主演はマイケルの兄、ジャーメイン・ジャクソンのご子息、ジャファー・ジャクソンです。
ランディ:そう、私の甥っ子だよ。ただ実際に撮影が始まった時も、映画の話は一切していません。やはり彼自身の空間を持たせてあげたいという気持ちもあったので。
ーー 公開が待ち遠しいです。あのトレーラーを目にしたら、全員が観たいと思いますよ。
ランディ:映画はもう完成しているでしょう。そして私は彼ら(ジャファーたち)を愛しているし、応援している。
ジャクソンズの中で一番好きな曲は?
ランディ:あなたはジャクソンズのメンバーでしたが、2026年の今、改めてジャクソン5、ジャクソンズの曲の中で強く聴いてほしい曲は?
*ランディは1975年のジャクソン5からジャクソンズに改名時(モータウンからエピック移籍時)に、ジャーメインの後釜として加入している。ランディ:なかなかちょっと、好みはそれぞれあるだろうから1曲というのは難しいな。聴く人が好きな曲を選ぶ、自分自身の選択肢を持つことが大切だ。
ーー では、私から… ランディ加入後の初アルバムに収録されている「愛ある世界へ」(Show You the Way to Go)。
ランディ:(満面の笑顔で)私もいちばん好きな曲。フィラデルフィアで作った曲だよ。
ーー プロデューサーはケニー・ギャンブル&テリー・ハフ(フィリー・ソウルの大物プロデューサー)、レコード会社を移籍しての初シングルは「僕はゴキゲン」(Enjoy Yourself)。私は中学2年生でした。
ランディ:Enjoy Yourself!とてもハッピーな曲だね(おもむろに歌い出す。もちろん私も共にシンガロング )。次のシングルが「愛ある世界へ」だったんだ。
音楽をディズニーランドにいるかのように楽しんできた
ーー ランディは大変長くショウビズ界で活躍していますが、活躍の秘訣や大切にしていることはあるのですか?
ランディ:秘訣とかそういうことではなくて、例えば大工なら大工の仕事をするように、自分自身は子供の頃からずっと音楽環境に身を置いて育ってきたので、自然と音楽に浸っていたというか…
ーー 餅は餅屋ということですね。
ランディ:まさにそう。だから、音楽をビジネスとしてはあまり見てないかも。まるでディズニーランドにいるかのように楽しんできた。音楽というのは芸術ではあるが、実にパワフルな力を持っているし、人を結びつけるものがある。そんな中で育ってきたから、自分自身ずっとやっているという。それだけだね。あまりビジネスとして捉えたことはないかもしれない。
ーー 少なからず、ジャクソンズの作品をランディさんも作曲していますが、自然に学んだということなのでしょうか?
ランディ:自然な親和性と才能とコードの構造 と知識を組み合わせるのが大切です。実は私も音楽を習ったことがあるんだけど、先生のほうからこの子はもうお断りだと(笑)。当時自分は色んな楽器をやっていて、誰か他の人から教わりたいとは思わなかったんだよ。だから先生はいらないとレッスンというものは受けなかったが…。自然な才能と知識、その両方が組み合わさって音楽はきちんとできていると思っています。
スティーヴィー、JB、マーヴィン… 素晴らしいミュージシャンが家に遊びに来ていた
ーー これまで多くのアーティストたちと仕事をしてきましたが、特に刺激を受けた方はいらっしゃいますか?
ランディ:学んでいることに気づかず学ぶことが、いちばん自然と身につくんだよ。幼少の頃から素晴らしいミュージシャンがたくさん家に遊びに来ていた。スティーヴィー・ワンダー、ジェイムズ・ブラウン、マーヴィン・ゲイ… 彼らから刺激を受けたというか、多くを学んだ。まぁ、実際には一緒に楽しんだり一緒に歌ったりしながら、学ぶという意識抜きで色んなことを吸収していたのだと思う。
ーー 羨ましすぎます。ところで今年65歳を迎えますが…
ランディ:信じられない(笑)。もっと若い気でいるけどね。まぁメンタルをきちんと整えれば、身体的なものも自然と付いてくるでしょう
ーー ランディにとって、キャリアの上で大きなターニングポイントは?
ランディ:実際、本当に死ぬかもしれないという事故にあったり、コロンビアで人質に取られて死にかけて何とか脱出したりとか、そんな体験をしていても、神様のおかげで自分はまだこうして生きていられる。自分はひとりの人間であって決して音楽業界のものではない…。あくまでも神の子であり、そこに愛があり、困難から学んだ人生であると常に思っています。

素晴らしいダンサーとミュージシャンたちに囲まれたジャネットのステージ
ーー 妹であるジャネットを、今どのように誇りに思っていますか?
ランディ:母親としてのジャネットを誇りに思います(ジャネットは50歳で息子を出産)。音楽業界から一時的に離れて、母親という存在でいたことは大きく意味のあることです。私は兄として支え続けていきたいと思っています。
ーー 来日公演も期待が持てますね。
ランディ:彼女のステージはとてもエネルギーに溢れていて、素晴らしいダンサーとミュージシャンたちに囲まれ、座らずに立ち上がったまま一緒に踊っている観客がいて…。パフォーマンスに対するアプローチの仕方が彼女は大変うまく、例えば家庭のような小さなところからまず少しずつ考えていって最終的に大きなショーを作っていく。そういったアプローチが、ジャネットはすごく自然にできているんじゃないかな。
ーー 短い時間だったが、ジャネット・ジャクソンのことはもとより、映画『Michael/マイケル』や自身の音楽観や人生観まで真摯に応えてくれたランディ・ジャクソン。幼少期から、スターであるマイケル・ジャクソンを兄に持ち、独特な音楽環境にいたランディの話は、どれも興味深いものばかりでした。ジャネット・ジャクソンの来日公演の大成功を心から祈念しています。
JANET JACKSON JAPAN 2026日本限定スペシャル公演開催‼

▶ 公演日 / 会場
・6月09日(火)兵庫県 GLION ARENA KOBE
・6月13日(土)神奈川県 Kアリーナ横浜
・6月14日(日)神奈川県 Kアリーナ横浜(* BE:FIRST出演)
・6月17日(水)愛知県 IGアリーナ
▶ ライブインフォメーション:
0570-017-230(平日12:00-15:00)
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来日公演特設サイト
2026.03.28