ふと気付くと歌っていることってありますよね。わたしの口ずさみソングのひとつは、バングルスの「マニック・マンデー」。
高校生のときに中古で購入したCD「ザ・バングルス / グレイテスト・ヒッツ」を、MDに録音してリピート再生を繰り返し、歌詞カードと睨めっこをしながら、なんとか歌えるようになりました。
当時、洋楽で英語の勉強に励んで… いたのではなく、ガールズバンドのボーカルだったクラスメートが学園祭でこの曲を歌い、今風に言うと “なんて大人可愛いんだ~” と惚れ惚れしたのがきっかけ。あんな風に歌えれば、ちびまる子ちゃん系キャラ(と言われていた)のわたしもきっと! という野望から必死で練習しましたが、披露することなく現在に至ります。
高校生活は毎日が楽しく、月曜日が待ち遠しいぐらいだったので、この歌詞を実感したのは社会人になってからです。キュートなメロディとは裏腹に、内容は月曜日の出勤が憂鬱だとか、今日が日曜日ならいいのにという愚痴。さらに、彼氏はヒモ男で、ふたり分の生活費を稼がなければならないという状況。普通ならこんな話をずっと聞かされるほうが鬱陶しいのに、登場する女性が可愛らしく思えます。よく、失敗談や嫌な目にあったエピソードを面白おかしく話す憎めないタイプがいますが、そんな感じです。
ところで「マニック・マンデー」は、プリンスがバングルスのボーカルであるスザンナ・ホフスを気に入り、1982年に発表した自作の「1999」を女の子バージョンに換え、クリストファーという名前で提供した曲として知られています。1986年にリリースされると米英で2位の大ヒットを記録し、バングルスは一躍スターになります(その時、1位を阻んだのがプリンスの「キス」)。
お気に入りの女性にプレゼントした曲ですから、プリンスも、こんな女性の愚痴であれば “うんうん” と笑顔で聞いてくれたのかも?
編集注:
1983年から1985年にかけてプリンスがプロデュースしていたガールズグループ、アポロニア6のために「マニック・マンデー」は書かれています。リリースはありませんでしたが、プリンスとアポロニアの歌うデモ音源が今はアップされています。その後、スザンナ・ホフスを気に入った殿下からの巡り巡ったプレゼントということでしょうね。1999のメロディがベースになっているのは間違いありません。
2016.09.12
YouTube / TheBanglesVEVO
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