5月22日

超アナログで超クール!ギタリストとしてのナイル・ロジャースを考える

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photo:FANART.TV  

昨年のクリスマスに亡くなったジョージ・マイケルが、今年9月、新曲「ファンタジー featuring ナイル・ロジャース」を発表した。

この曲は1990年にリリースされた「フリーダム! ’90」のB面に収録されていたが、この度、改めてナイル・ロジャースとリワークした新バージョンとして日の目を見ることになったのだ。元々十分にカッコいい曲ではあったが、新バージョンではナイル・ロジャース節が全開で、一味も二味も違うカッコ良さを魅せつけている。

そう言えば、ナイル・ロジャースは数年前にも、ダフト・パンクのアルバム 『ランダム・アクセス・メモリーズ』(ゲット・ラッキー 収録)に参加して、彼らのグラミー賞5冠達成に大いに貢献した。まるで、今が全盛期であるかのような活躍ぶりである。

ナイル・ロジャースと言えば、80年代の音楽ファンにとっては、デヴィッド・ボウイ 『レッツ・ダンス』やマドンナ『ライク・ア・ヴァージン』 のプロデューサーという印象が強いかもしれない。だが、僕にとっての彼は、昔も今も1人の偉大なギタリストだ。

彼のギターの特徴は、殆どエフェクトのかかっていないフェンダー・ストラトキャスターの音色と、「テケテケ」「シャカシャカ」のカッティングに尽きる。一聴すると、サウンドは「超アナログ」だし、テキトーに弾いているようにしか聴こえない。だが、実際は、意外にも細かな工夫が散りばめられている。

彼の場合、ギターの6本の弦のうち3~4本しか使わないことが多い。コードの構成音から、必要な音だけを取り出すのだ。そして、トップノート(一番高い音)がメロディーを奏でるように弾くのも特徴的だ。つまり、一般的な16ビートのコードカッティングとは、全く似て非なるもので、むしろロックリフに近いイメージだ。

そのせいか、彼のギターはシックのようなディスコサウンドだけでなく、ロックバンドとの相性がとてもよいと思う。デュラン・デュラン「ノトーリアス」やインエクセス「オリジナル・シン」でのプレイは、その代表例として挙げていいだろう。

いずれにせよ、こんな「超アナログ」なギターサウンドが、長らく音楽シーンの中で重宝され続け、21世紀の今でも「クール」でいられるのは、本当に凄いことだと思う。そんな中、彼の「らしさ」が最も端的に伝わってくる作品が、シックがまだ活動中だった80年にリリースされたダイアナ・ロスのアルバム『ダイアナ』である。

ナイル・ロジャースと盟友バーナード・エドワーズの2人は、この時に初めてスーパースターの作品をプロデュースする機会に恵まれ、アルバムも大ヒット。中でも「アップサイド・ダウン」に続いてシングルカットされた「アイム・カミング・アウト」では、彼のギターを存分に味わうことができるので、ぜひ聴いて欲しい。


Diana Ross / I'm Coming Out
作詞・作曲・プロデュース:
Bernard Edwards, Nile Rodgers
発売:1980年8月22日

2017.12.26
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