僕が車の免許を取ったのは大学2年の時、1985年の6月だ。仲の良かった周りの友達は18才になってすぐ免許を取ってたけど、僕はバイトをしてお金を貯めてからになったので1年遅くなってしまった。免許取得に掛かる費用は自分で働いて調達したのだけど、車はなんと親父が買ってくれた。
物にこだわる僕は、初めての車はHONDA WONDER CIVIC(V-TEC)に決めていて、それを希望通りに新車で買ってくれたので本当にうれしかった。もちろん、バイト代で親父に少しづつ車代を払い続けるのだけど、学生では自動車ローンも組めるはずもなく、親父が車代を立て替えてくれなければ大学時代には自分の車を持てなかったわけだから、CIVICは親父に買ってもらったものだと今でも僕は思っている。
車があると音楽の聴き方が変わる訳で、部屋で聴くより車の中で聴く方が圧倒的に増えた。好きなアーティストのアルバムが出たらカセットに録音して用もないのにドライブしながら聴く、友達と聴く、女の子と聴く。カラオケがまだない時代、一人の時は車の中で大声で歌ったりね。Re:minder世代にとって、車ってサイコーのリスニングルームだったはず。
レベッカの「フレンズ」を初めて聞いた時、ノッコの声の透明感とシンプルかつカッコイイメロディラインに「これ誰?」とびっくりしたのを覚えている。僕の持論で、いい曲って初めて聞いただけで覚えてしまえる、ってのがあって、「フレンズ」はまさにこれだった。日本のアーティストの曲で初めて聞いた時「これ誰?」ってゾクッとしたのは、「フレンズ」以外では、LOVE PSYCHEDELICOの「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」だけかもしれない。
CIVICが納車された時、一番最初にカーステレオにかけた曲がこの「フレンズ」。デッキユニットはALPINE、スピーカーはKENWOODでロゴが光るやつと、カーステにもこだわった僕は、最初にかける曲にもこだわって選んだのを覚えている。CDが登場するまでの間、Re:minder世代の皆さんも自分で編集したオリジナルカセットでドライブを楽しんだと思うけど、僕は今でも「フレンズ」を聞くと、青春時代の甘酸っぱい思い出が蘇ってきます。皆さんにとっての甘酸っぱい思い出が蘇る曲ってなんですか??
フレンズ
作詞:NOKKO
作曲:土橋安騎夫
編曲:レベッカ
発売日:1985年(昭和60年)10月21日
2016.02.09
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