11月1日

恐ろしいほどの輝き、松田聖子の「ハートのイアリング」

32
4
 
 この日何の日? 
松田聖子のシングル「ハートのイアリング」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1984年のコラム 
大いなる誤解を受けた「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」届かなかったメッセージ

9月に聴きたいスタンダード、イアン・マッカロクの「セプテンバー・ソング」

80年代タイヤメーカーCMの充実 〜 洋楽もどきのブリヂストン

時代を駆け上がった松田聖子、人気絶頂の佐野元春が提供した「ハートのイアリング」

充ち溢れる「精神」の歓喜 ― レアグルーヴ、田中浩一

UKインディシーンに舞い降りた天使の歌声~コクトー・ツインズ

もっとみる≫




今から30年以上前、1984年の冬にリリースされた松田聖子19枚目のシングルです。
当時の彼女はシティポップを歌うアイドルとでも言うか、大滝詠一や山下達郎、そしてユーミンなどと一緒に大学生たちのカーステレオから鳴り響いてました。デートの時に松田聖子を聴く、これ定番だったんです(田舎だったせいもあり車を持ってる奴がけっこういた!)。

この曲はニューヨークから帰国間もない佐野元春が作曲を手がけ、第一期・松本隆プロジェクトの最後を飾るシングルとなっています。編曲は佐野元春デビュー当時のアレンジを手がけていた大村雅朗。この曲に施されたアレンジは、まさに大村から佐野への回答とも言えるもの。佐野自らがプロデュースを手がけた初期の代表曲「サムデイ」「ロックンロールナイト」といった楽曲へのオマージュがふんだんに盛り込まれたサウンドになっています。これぞリスペクト。

それにしても、1981年の「白いパラソル」からこの「ハートのイアリング」まで、シングル15作全てが松本隆のプロジェクトによるもので、稀代のアーティストが集結して制作された楽曲のクオリティは尋常ではありません。しかし、このキラ星のような楽曲でさえ彼女の歌無くしてはここまでの評価を得ることはなかったでしょう。とにかく松田聖子のオーラ、そしてキラキラ感が恐ろしいほど輝いていた時代でした。


■ ハートのイアリング
■ 作詞:松本隆
■ 作曲:Holland Rose(佐野元春)
■ 編曲:大村雅朗
■ 発売:1984年11月1日

2016.01.01
32
  Apple Music
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1966年生まれ
太田秀樹
コラムリスト≫
81
1
9
8
0
デビュー曲のどアタマの音符に込められた佐野元春の大発明
カタリベ / スージー鈴木
27
1
9
8
4
吹田明日香のライク・ア・ヴァージンと1984年というカオス
カタリベ / 太田 秀樹
22
1
9
8
2
大事件勃発!堀ちえみ「とまどいの週末」15歳の女の子を襲う貞操の危機
カタリベ / KARL南澤
103
1
9
8
5
爆音で響かせたい!2017年の「ヤングブラッズ」世界になにかをするために
カタリベ / 田中 泰延
91
1
9
8
2
40周年!中森明菜「セカンド・ラブ」来生姉弟が17歳の少女に贈った恋の叙情詩
カタリベ / ミチュルル©︎たかはしみさお
35
1
9
8
4
小泉今日子「迷宮のアンドローラ」新たな80年代女性アイドルのトップ奪取宣言!
カタリベ / KARL南澤