2月26日

TM NETWORK 木根尚登が綴る名曲たち “キネバラ” が愛される理由

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FANKSたちに愛される木根尚登のバラード “キネバラ”


TM NETWORKと聞いて、どんなイメージが浮かぶだろうか。キーボードの小室哲哉が自由自在にシンセを操る姿や、彼が生み出すきらびやかで洗練された曲の数々… そんな小室サウンドが象徴的に思われがちだが、ギターの木根尚登の作る曲無くしてTM NETWORKは語れないし、成り立たない。

木根が作る楽曲、特にバラードは名曲揃いで、長年、FANKS(TM NETWORKファンの通称)から “キネバラ” と呼ばれ愛されてきた。キネバラはいつもFANKSたちに寄り添い、FANKSたちもまた、それぞれが心の中で大切に育んできた特別な曲たちだ。

名曲揃いのキネバラ、その魅力とは?


印象的なメロディーのループで始まり、エンディングへと続いていく美しいバラード「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」。どこまでも無限に広がる壮大な世界。大人になった今でも星が綺麗な日には、自然と口ずさみたくなる名曲だ。

「Time Passed Me By(夜の芝生)」は、ゆったりとしたリズムとせつないメロディーが心に響き、思わず曲に引き込まれてしまう。初めて聴いたのは、まだ恋愛のことなんてほとんど分からない思春期真っ只中。そんな幼い私に「愛とせつなさは表裏一体」と教えてくれたのがこの曲だった。

そして小室との共作「STILL LOVE HER(失われた風景)」。「Get Wild」に続き、テレビアニメ『シティーハンター』のエンディングに起用された曲で、FANKSたちにとって宝物のように愛されている名曲中の名曲だ。フォーキーで温かなメロディーに、木根のハーモニカが色を添えると、思わず心が震えて涙してしまう。

デジタルサウンドにおける “ヒューマン” な部分を担う楽曲群


木根の紡ぎだす曲がこんなにも愛されるのは、どの曲にも “愛と温かさ” が溢れているからにほかならない。どんな歌詞が乗ろうと、どんな編曲になろうと、曲の根底に流れる優しさはしっかりとそのメロディーに乗って心に届く。

小室の生み出す曲たちが “デジタル世界を突っ走る鋭さを持った曲” とするならば、木根の紡ぐ曲は “人が持つ普遍的な愛や優しさ、温かさを綴った曲” であり、それゆえに木根の曲はデジタル世界の申し子のようなTM NETWORKにおける、“ヒューマン” な部分を担っているといっていい。

TM NETWORKの世界がデジタルサウンドに偏りすぎず、人間味のある温かさを感じさせてくれるのは、木根の曲が大きな役割を果たしているからではないだろうか。木根と小室の曲の絶妙なバランスが、TM NETWORKの大きな魅力のひとつだろう。

TM NETWORKの絶対的な要、そして精神的支柱


木根はよくメンバーや、時にはFANKSたちからまでも、「まるでTMのお母さん(お父さんではなく?)」とか、「マネージャーみたい」と言われては、茶化されたりする。そうしたことにも、いつも笑顔で応える木根の器の大きさ、懐の広さ、そして優しさが楽曲に表れているのだと、いつもそう思う。

小室が突拍子もなく「ライブでパントマイムやってよ」と言いだせば、パントマイムに挑戦したり、空を飛んだり、またまた小室に「竹馬に乗って」と言われれば、何メートルもの高さの竹馬をコツコツと練習し、公園で子供たちに囲まれて困ってしまったり…。

私が高校生の時にライブ会場の最前列で、竹馬に乗って登場した姿を見た時は、あまりのことに度肝を抜かれ、ケガをしないだろうかととても心配になった。「あの頃は楽器を弾いてるよりパフォーマンスに忙しかった」と笑って振り返る木根は間違いなくTMの絶対的な要であり、精神的な支柱だ。

愛すべきキャラクター 木根尚登、現在も才能豊かに活動中!


最近の木根尚登はソロ活動を精力的に行い、母校の70周年を記念した曲を制作し話題になった。また、人気キャラクター『かえるのピクルス』の主題歌とともに声優にも挑戦。1990年に執筆した小説『ユンカース・カム・ヒア』のYouTubeチャンネルも開設するなど幅広く活躍中だ。

そして、9月14日にはソロCD『R2』もリリース。TM NETWORKのアルバム用に作ったものの未発表となっていた「僕は君の為に成る」も収録されている。現在はボーカルの宇都宮隆と共に『tribute LIVE SPIN OFF T-Mue-needs』のライブツアーの真っ最中。公演の模様は動画配信が予定されているので要チェックだ。

TMに出会った80年代、中学時代に初めて聴いた木根の楽曲は、今も変わらず優しく心を癒してくれる。どんなに辛いことや悲しいことが起こっても、いつだって「辛かったね。大丈夫だよ」と、ぎゅっと抱きしめるてくれる。木根の曲、そして木根尚登というアーティストは、今までも、そしてこれからも、私たちFANKSの拠り所であり、安らげる大切な存在なのだ。


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2020.09.26
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カタリベ
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