7月28日
オリンピックはエンタメだ!と高らかに宣言した記念碑的公式アルバム
33
3
 
 この日何の日? 
ロサンゼルスオリンピックの開会式が行われた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1984年のコラム 
初めてのディスコ! チークタイムの「ケアレス・ウィスパー」

これでオーラス!上から目線のキレっぷり、ツッパリ明菜ここに極まれり!

私鉄駅でのアルバイト、中森明菜好きのリーダーが車掌になった?

ザッツアメリカ!ロサンゼルスオリンピックの壮大なファンファーレ

アナーキー&バイオレンス!リップ・クリームは速くて激しいハードコア!

80年代カラオケの実情:意外なアイドル、香坂みゆきの歌うフワフワ感

もっとみる≫

photo:Wikipedia  

サマーソングのネタを書くために悶々と考えていたら、もう少しで夏季オリンピックが始まるのを思い出した(注:このコラムは2016年夏に書かれたものです)。この盛大な夏の祭典にまつわる音楽も、ある意味サマーソングと呼べるのではないだろうか…。

そんな勝手な解釈が私の記憶線上に一枚のアルバムを浮かび上がらせた。1984年のロサンゼルス大会(以下、LA大会)の公式アルバムとしてリリースされた「The Official Music of the 1984 Games」(邦題:L.A.オリンピック公式アルバム)だ。

回を重ねるごとに興行色が強くなる一方のオリンピックだが、こうした流れの起点になったのは1984年のLA大会である。そしてこのアルバムもその成功に寄与した記念すべき作品なのだ。

東京五輪をめぐる招致合戦がまだ記憶に新しい我々としては信じがたいが、1984年大会はLA以外に立候補がなく無投票で決定している。つまり、それだけオリンピックはカネがかかるイベントであり、また儲からないイベントでもあるという負の常識があったわけだ。それが、自由と競争とイノベーションの聖地が手掛けることによって、オリンピックは税金を使わずとも都市(国)に大きな利益をもたらす一大事業になることが証明された。

来場者を増やしたり協賛スポンサーを獲得するためには、競技やセレモニーのコンテンツとしての魅力を高めなければならない。地元ハリウッドが作るスポーツ映画のワンシーンのように興奮や感動を呼び起こす音楽が必要だ。

その戦略を実現するべく、映画界で既に最大級の名声を得ていたジョン・ウィリアムズや、同様に「ロッキー」のテーマで名を馳せていたビル・コンティの他、ラヴァーボーイ、ジョルジオ・モロダー、ボブ・ジェームス、クリストファー・クロス、TOTO、クインシー・ジョーンズ、フォリナー、ハービー・ハンコックなど、まさにメダル級のアーティストが集結。それぞれが担当する競技のイメージに合う書き下ろしの曲で参加している。

意外なのは地元出身のアーティストがほとんどいないこと。生粋のご当地アーティストはTOTOくらいで、他はNYなどの東部や外国人だったりする。ラヴァーボーイはカナダ人、フォリナーは英国人主導のバンドだし、ジョルジオ・モロダーにいたってはイタリア人だ。ついでに思い出したけれど、本作には収録されてないものの、同じくLA大会のテーマ曲として同年に「オリンピア」をリリースしたセルジオ・メンデスもブラジル人だったね(肝心のリオ五輪では何もリリースしないみたいだけど)。

話を元に戻そう。本作は “オリンピックのサントラ” にふさわしく、競技をドラマチックに演出する旋律や歌詞の楽曲が並ぶ。たとえばクリストファー・クロスの「チャンス・フォー・ヘヴン」(水泳テーマ)は、もう何というか、NHKのハイライトシーンのBGMそのもの。五輪実況の巨匠だった西田善夫アナの声とか、勝者と敗者の印象的なシーンをまとめたダイジェストなんかが思い浮かぶ。ちなみに、この曲は彼最大のヒット曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur's Theme)」と同じくバート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガー夫妻(当時)がソングライターとして参加している。再びサントラからのヒットを狙ったのかもしれないが、こちらは不発に終わってる。

当時の私といえばほどほどの県立高校に通う極めて凡庸な高校生だった。どこにでもいそうな、否、あまりにも凡庸過ぎて周囲に埋没した高校生。しかし、妄想力と空想力にかけてだけは金メダル級の実力を誇っていた。このアルバムもアスリートになってオリンピックで活躍する自分の姿を空想しながら聴いていたのを思い出す。実際にはスポーツからほど遠い帰宅部員だったのだけれど。

2016.07.30
33
  YouTube / PAL|Soundtrack Specialist


  YouTube / akasatana987654321


  YouTube / Paolo Magnani
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1965年生まれ
宮木 宣嗣
TOTOのMoodidoは名曲ですねー
このCD欲しいんですけどなかなか手に入りません
2016/09/13 21:52
3
返信
1966年生まれ
プリンス目白
ロケットマンを思い出した!
https://www.youtube.com/watch?v=WQSTKchDvws
2016/07/31 04:24
1
返信
1996年生まれ
みなみ
昔のオリンピックの総集編とかテレビでやらないですよね。やればいいのに。YouTubeとかにもあんまりなさそう。
2016/07/31 01:07
0
返信
カタリベ
1967年生まれ
阿野仁マスヲ
コラムリスト≫
28
1
9
8
4
ザッツアメリカ!ロサンゼルスオリンピックの壮大なファンファーレ
カタリベ / もり さおり
16
1
9
8
2
ブリティッシュ・インヴェイジョンの狼煙に阻まれたTOTOの「ロザーナ」
カタリベ / KARL南澤
42
1
9
8
1
産業ロックなんて言わせない、フォリナーの偉大なる名盤「4」
カタリベ / 藤澤 一雅
12
1
9
8
1
まさかの10週連続2位!オリヴィアに阻まれ1位になれなかったフォリナー
カタリベ / KARL南澤
15
1
9
8
6
TOTOとシカゴに誘われた巨人、Mr.ミスターのリチャード・ペイジ
カタリベ / 宮木 宣嗣
26
1
9
8
2
早打つ鼓動を抑えつつ。漫画オリンピアとTOTOの「ロザーナ」
カタリベ / 時の旅人
Re:minder - リマインダー