フジテレビ「パラダイスGoGo!!」乙女塾から “CoCo” デビュー!
1989年。元号が昭和から平成に変わり多様化が進む日本の芸能界において、テレビの歌番組や賞レースは激減していった。時を同じくして起こったバンドブームもアイドルポップスの世界にも大きな影を落とす。そんな折、おニャン子ブームの再来を画策するフジテレビは、バラエティ番組『パラダイスGoGo!!』をスタートさせる。レギュラーは、この番組の中でフジテレビが主催・運営していたタレント育成講座 “乙女塾” のメンバー。そして、この中からデビューしたのが5人組アイドルグループの “CoCo” だった。
当時、筆者が住んでいた関西では『パラダイスGoGo!!』が放送されず、どんな番組で、どういう経緯でこの5人がCoCoとして選ばれたのかは知る由もなかったが、毎週購読していた『オリコン・ウィークリー』でのビジュアルが初々しかったことを鮮明に覚えている。そして特筆すべきは、メンバー5人それぞれのキャラクターが全く異なっていることだった。
▶︎ インタビューでしっかりと受け答えをする羽田恵梨香
▶︎ 唯一のショートカットで笑顔がキュートな宮前真樹
▶︎ メンバー最年少ながら歌い出しなどキーパートのボーカルを務める大野幹代
▶︎ 特徴的な声を武器に歌に目覚めていった三浦理恵子
▶︎ 確固たる歌唱力が楽曲の柱となった瀬能あづさ
デビューシングルは「EQUALロマンス」
1989年9月にリリースされた彼女たちのデビュー曲「EQUALロマンス」は、アニメ『らんま1/2』のエンディングテーマだったこともあり、オリコンチャートで7位という好成績。同曲はソロパートがほとんど無く、2人または3人で歌唱。とにかく可愛らしさと初々しさを感じさせるデビューシングルだった。一方、カップリングの「乙女のリハーサル」は5人それぞれのソロパートがあり、歌声に個性があって誰が歌っているかすぐにわかります。
歌番組が減少するなかで彼女たちが支持された理由は、その楽曲がハイクオリティであったこと。及川眠子が数多く手がけた歌詞には、少女の恋心や悩みはもちろん、当時の湾岸戦争などの世相をテーマにするなど、その時代を共に生きる私たちに向けたリアルなメッセージだったことに共感した人も多かったはず。
そして作曲者には、山口美央子、小室哲哉、CoCoへの楽曲提供で音楽キャリアをスタートさせた亀田誠治、都志見隆といった名前が挙げられる。都志見は、4枚目のシングル「ささやかな誘惑」(1990年)で作曲を担当、それをCoCoの5人が等身大の女の子の胸の内を歌い上げ、オリコンチャートの最高3位を記録。楽曲のファンを着実に増やしていった。
時代が昭和から平成、そして令和へと変わり、アイドルポップスから離れた方々にこそ、CoCoの歌を聴きなおして欲しい。再結成は難しそうだが、いつか「EQUALロマンス」の歌い出しの「♪ ダーリン!」をまた一緒に歌ってみたい、そう思いながら。
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2026.04.13