昭和から平成への移行期、まるで時代の変わり目に合わせるかのように、レコード店の店頭からはアナログレコードが急速に姿を消し、みるみるうちに CD が主力商品となっていった。そんな中、89年にデビューしたアイドルは誕生間もない8センチ CD シングルと共に、かろうじてレコードも出している。そんなギリギリセーフ(?)なアイドルのひとりに増田未亜がいた。
新人とはいっても、彼女の場合は小学生の頃から児童劇団に所属して、87年にはテレビドラマの主演作もあったぐらいだから芸歴は既に新人ではなく、あくまでも歌手としてのデビューが89年だったということになる。同期の新人歌手には、河田純子、田村英里子、里中茶美、細川直美、島崎和歌子らがいた。デビューから CD でのリリースになった宮沢りえや CoCo も同期だ。
それらは『IKOCHAN SONG BOOK』という、4曲入りのミニアルバムとして90年6月にリリースされ、ファンのマストアイテムとなった。その後廃盤となって久しいが、現在は2011年にリリースされた『増田未亜 ゴールデン☆ベスト』で4曲とも聴くことが出来る。ちなみにサントラ盤の『地球防衛少女イコちゃん ミュージックファイル(バップ)』も発売から24年経つにもかかわらず、現在も奇跡的に新品で買えるのでオススメ。なお映像についても30周年記念の DVD が2017年に発売されているので、手に入る内にぜひ増田や磯崎の美少女ぶりを再確認して欲しい。