12月12日

80年代のジャクソン・ブラウン、デュオの相手はクラレンス・クレモンズ

31
1
 
 この日何の日? 
クラレンス・クレモンズのシングル「フレンド・オブ・マイン」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1985年のコラム 
初めてのコンサートが日本武道館!本田美奈子のプロモーション戦略と80年代という時代

デロリアンに乗って教えてあげたいこと、バック・トゥ・ザ・フューチャー

これぞ「ザ・エイティーズ」1984年から1986年はテッパンの3年間!

レコードデビューは「仮面舞踏会」ジャニーズ史上最長グループ、少年隊の軌跡!

いつかは3人で!デビュー曲「仮面舞踏会」を歌う少年隊は輝きに満ち溢れている!

藤波辰巳「ドラゴン・スープレックス」入場曲にもなった不滅の大技!

もっとみる≫



photo:Discogs  

アメリカを代表するシンガーソングライターであり、イーグルスの「テイク・イット・イージー」をつくり、自身も70年代は名盤を連発したジャクソン・ブラウン。

そんな彼も80年の「ホールド・アウト」以降、80年代はあまり大きなヒットに恵まれませんでした。派手なファッションやミュージックビデオに象徴される80年代の音楽シーンにボブ・ディラン同様乗り切れなかったのかもしれません。

そんな80年代のジャクソン・ブラウンの作品で私が忘れられない、大好きな曲があります。それがクラレンス・クレモンズとのデュエット「フレンド・オブ・マイン」です。

クラレンス・クレモンズは残念ながら2011年に亡くなりましたが、晩年にはレディー・ガガとも共演(「ジ・エッジ・オブ・グローリー」のPVにも出演)した名サックスプレイヤーで、ブルース・スプリングスティーンのバンド、Eストリート・バンドのメンバーでもありました。リンゴ・スターのオール・スター・バンドにも参加したり、反アパルトヘイトのサン・シティにも参加してましたね。

クラレンスの84年ソロアルバム『ヒーロー』に収録、シングルカットされたの「フレンド・オブ・マイン」。そんなにヒットはしなかった記憶がありますが、全米チャートでは18位を記録しています。

ジャクソン・ブラウンとデュエットしてはいるものの、曲を書いたのはアルバムのプロデューサー、ナラダ・マイケル・ウォルデンです。

とはいえこの曲、随所にジャクソン・ブラウン節が効いていて本当にいい曲なんです。タイトル通り友情がテーマの詩もどこかジャクソン・ブラウンっぽい。しかもPVには当時の恋人、ダリル・ハンナも登場してまさに主役はジャクソン・ブラウン、バックにクラレンス・クレモンズというような構図になってしまってます。

印象的なギターイントロ、ダブルサビ、デュエットスタイル、歌いまくるサックス、そして艶のあるサウンドアレンジが光るナラーダ・マイケル・ウォルデン・サウンド。もう条件的にも必然のいい曲! こういった客演の作品にもジャクソン・ブラウンのミュージシャンとしてのセンスは窺えるんですね。

名義としてはクラレンス・クレモンズの作品なのでジャクソン・ブラウンのベスト等には収録されませんし、80年代オムニバスにもなかなか収録されない、隠れた名曲。

こういう曲、中古レコード屋で7インチ盤で見つけた時、つい買っちゃうんですよね。

2017.07.06
31
  YouTube / Stevenarada


  YouTube / RichardAllStarrBand
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1965年生まれ
中川 肇
この曲、ビルボードで18位まで行ってるんですね。完全に見逃してました。
しかも、楽曲づくりに関わっていないはずのJackson Browneの雰囲気がちゃんと出ていて素敵です。
貴重な情報ありがとうございました :D
2017/07/07 10:27
0
返信
カタリベ
1968年生まれ
DR.ENO
コラムリスト≫
72
1
9
7
7
初めて買ったレコード「ホテル・カリフォルニア」とおよげ!たいやきくん
カタリベ / 藤澤 一雅
15
1
9
8
7
シンガーソングライター小椋佳、話すように歌う「愛燦燦」
カタリベ / 蘭 華
25
1
9
8
5
トム・ウェイツの愛すべき臭気「レイン・ドッグ」と僕のバーボン修行
カタリベ / ソウマ マナブ
61
1
9
8
8
情感極まる「Rain」大江千里の恋の歌はどうしてこんなにキュンキュンするのだろう
カタリベ / せトウチミドリ
24
1
9
8
6
80年代は洋楽黄金時代【ボーカルイントロ TOP10】人間の声こそ最高の楽器!
カタリベ / 中川 肇
41
1
9
9
1
5月18日は槇原敬之の誕生日 − 時代が求めたメロディ「どんなときも。」
カタリベ / 指南役