2026年 10月2日

2026年に響く忌野清志郎!三浦友和、竹中直人、アイナ・ジ・エンドらが選ぶ、伝えたい10曲

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photo:©2026 Kiyoshiro Movie Project  

今なおリアルな存在として語られる忌野清志郎


2009年の逝去から17年。ファンの間では、今なおリアルな存在として語られる忌野清志郎。時にシニカルに世の中の矛盾を突く発言の数々は、多くの人の心の拠り所になっている。そして長きにわたる活動の中で、愛と平和への願いを一貫して伝え続けたアーティストでもある。

10月2日には、その比類なき真髄に迫るドキュメンタリー映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』が公開(配給:東映ビデオ)。これを記念して歌謡ポップスチャンネルでは、『忌野清志郎特集』がスタート。その1弾として映画公開日である10月2日(金)午後11時より、『SONG FILE SPECIAL We Love 忌野清志郎』が放送される。

この番組では、『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』に出演した清志郎にゆかりのあるアーティストや、彼を愛してやまない著名人に「伝えたい忌野清志郎の魅力とは?」をテーマとしたアンケートを実施。清志郎の虜になった理由や、それにまつわるエピソードを寄せてもらった。さらに、彼の魅力を象徴する楽曲をそれぞれがセレクト。番組では寄せられたエピソードと併せて、楽曲をフルコーラス、歌詞テロップ入りで放送する。アンケートに協力していただいた方々は以下の10名だ。

・三浦友和(俳優)
・竹中直人(俳優・映画監督)
・三宅伸治(ミュージシャン)
・梅津和時(サックス・クラリネット奏者)
・角田光代(作家)
・金平茂紀(ジャーナリスト)
・百世(消しゴムハンコ作家)
・アイナ・ジ・エンド(ミュージシャン)
・ジェットセイヤ(go!go!vanillas)
・相原裕美(映画監督)

誰がどの曲を選んだのかは、ぜひ番組を観て確かめていただきたい。本稿では、放送されるそれぞれの楽曲の魅力を伝えていこう。

ⓒ 2026 Kiyoshiro Movie Project


ソロ時代を代表する名曲「JUMP」


オープニングでは、9月30日にリマスター版 Blu-ray / DVDがリリースされる『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』から「JUMP」が放送される。この日のオープニングナンバーとして据えられた「JUMP」は、閉塞感に覆われた世の中に対する、清志郎の前向きなアティテュードがみなぎる名曲だ。RCサクセションを支えたドラマー新井田耕造、梅津和時、そして愛弟子・三宅伸治らがバックを務める布陣は、ボーカリスト・忌野清志郎の魅力を最大限に引き立てる。

武道館の客席から湧き上がる歓喜の声がダイレクトに伝わってくるのも、ライブバージョンならではの醍醐味だろう。​「♪JUMP もう一度高く JUMPするよ」と高らかに宣言する清志郎も、その言葉には一点の曇りも感じられない。RCサクセションからソロへと移行した清志郎の代表曲といっていいだろう。

そして2曲目は、RCサクセションのブレイク以後、坂本龍一とタッグを組んでお茶の間を騒然とさせた「い・け・な・いルージュマジック」を。この曲がヒットしたのは1982年。資生堂春のキャンペーンソングに起用され、テクノポップを取り入れた親しみやすいアレンジとメロディーでオリコンチャートでは週間1位を記録。2人がグラムロックを意識した衣装と派手なメイクを施し、札束をばら撒くという衝撃的なプロモーションビデオは、今も鮮明な記憶として残る。大胆なビジュアルや「♪ぼくは道端で 泣いてる子供」といった歌詞も含め、清志郎の自由奔放な表現が存分に発揮された名曲だ。

シングルではないのに愛され続ける「多摩蘭坂」


3曲目は「多摩蘭坂」。「い・け・な・いルージュマジック」とほぼ同時期に制作されていたアルバム『BLUE』(1981年)に収録された同曲は、シングルカットされていないにもかかわらず、今もファンに人気の高い名曲だ。国立市に実在する200メートル程度の “たまらん坂” は、清志郎の聖地となっている。「多摩蘭坂」はどこか幻想的なバラードで、夜の静寂と繊細な心情が溶け合った独自の世界観を醸し出す。「♪お月さまのぞいてる 君の口に似てる キスしておくれよ 窓から」というフレーズがなんともロマンティックだ。

そしてRCサクセションが1986年にリリースしたライブアルバム『the TEARS OF a CLOWN』に収録された「ラプソディー」へと続く。レゲエのフィーリングを併せ持つリズムとファンキーなホーンセクションが生み出すグルーヴがライブ演奏でより際立つ。歌詞の中で繰り返される「♪バンドマン」とは、清志郎が生涯、自身のアイデンティティを示す言葉として好んで使っていたという。

同じく『the TEARS OF a CLOWN』からもう1曲「自由」がピックアップされている。同曲のオリジナルは東芝EMI(現:ユニバーサル ミュージック)移籍第1弾のアルバム『FEEL SO BAD』(1984年)のリードトラックとして収録されている。“愛し合ってるかい” の清志郎とは趣の異なるアグレッシブなメッセージソングという見方もあるだろう。この時期、清志郎の反骨精神はさらに前面へと押し出されていく。それは後の『COVERS』や、ザ・タイマーズの結成へとつながっていったと見ることもできる。

ⓒ 2026 Kiyoshiro Movie Project


​​清志郎の繊細さが滲む名曲「スローバラード」


後半戦となる6曲目は、珠玉の名曲「スローバラード」。同曲は、1976年にリリースされたアルバム『シングル・マン』に収録。これまでは、ハードフォークと称されたアコースティック主体のバンド編成だったが、このアルバムより、本格的に電気楽器を導入している。イントロで鳴り響く美しいピアノの旋律は、凛とした冬の訪れを思わせる。そして「♪ぼくら夢を見たのさ とってもよく似た夢を」という意味深なフレーズは、この曲で描かれるストーリーがハッピーエンドなのか否かを聴き手に想像させ、心の奥深くに様々な心象風景を描き出す。清志郎の圧倒的にソウルフルな歌声は、心の陰影を映し出すような繊細さも兼ね備えている。

7曲目は1983年にリリースされたアルバム『OK』に収録された「Oh!Baby」だ。バンド初期に綴られた「お墓」や「指輪をはめたい」が収録された本作は、どこか牧歌的で、清志郎の純真な思いが綴られたナンバーが目立つ。「Oh!Baby」も身近な恋人に向けたシンプルなラブソングだが、その歌詞には、どこまでが現実なのか、どこまでが真実なのかわからないような浮遊感が漂う。その余韻がなんとも不思議な曲だ。

​​清志郎とチャボが歌い継ぐ「いい事ばかりはありゃしない」


そして、「Oh!Baby」に続くのは、「いい事ばかりはありゃしない」。このバージョンは、清志郎と仲井戸麗市(チャボ)がRCサクセションの活動停止以降、初めて同じステージに立ったライブを収録した『GLAD ALL OVER』(1994年)からのものだ。同曲のオリジナルは、RCサクセションがグラマラスなロックバンドへと華麗な転身を遂げた直後にリリースされたオリジナルアルバム『PLEASE』(1980年)に収録されている。「♪金が欲しくて働いて 眠るだけ」と繰り返される不遇時代を思わせる心情を描いたナンバーだが、清志郎とチャボが交互にボーカルを取りながら歌われるその世界観は、2人がバンドの軌跡を振り返っているようでなんとも感慨深い。

​​愛し合ってるかい?の世界が凝縮された「世界中の人に自慢したいよ」


ラストの2曲は清志郎のソロ作品から「世界中の人に自慢したいよ」「THIS TIME」だ。「世界中の人に自慢したいよ」は1996年にシングルとしてリリース。ライブのレパートリーとしても頻繁に披露されている。まさに清志郎を象徴する言葉 “愛し合ってるかい” の世界が凝縮された多幸感あふれるナンバー。「♪きみとふたり 暮らせるのなら 他に何もいらない」「♪愛し合っているなら 他に何もいらない」という、この上なくシンプルで普遍的な歌詞がいつまでも胸に残る。虚飾を排したシンプルな言葉に、この上ない説得力を宿らせる清志郎の歌声からは、嘘のない心情が伝わってくる。

そして「THIS TIME」は、スティーヴ・クロッパーをプロデューサーとして迎え入れ2006年にリリースされたソロアルバム『夢助』に収録。「♪今こそ その時がやってきたんだ もう誰にも止められないさ」から始まる希望に満ちた歌詞は、番組のエンディングに相応しいだろう。こちらはライブでは一度も演奏されなかった曲だが、清志郎が紡いできた音楽やメッセージを、聴き手がどう自分のものにし、次の世代へと受け継いでいくのか。その意味を噛み締めながら聴きたい1曲だ。

以上10曲、RCサクセション時代からソロに至るまで、清志郎の魅力を伝える名曲が揃った『SONG FILE SPECIAL We Love 忌野清志郎』。歌詞を噛み締め、メロディを心に染み込ませながら、清志郎が遺したものが今なおなぜリアルなのかを感じ取ってほしい。そして、10月2日公開『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、今回放送される楽曲に潜んだ清志郎の思いを知る絶好の機会だ。劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。


Information
SONG FILE SPECIAL We Love 忌野清志郎



▶︎ 放送局:歌謡ポップスチャンネル
▶︎ 放送日時:
・2026年10月02日(金)23:00〜深夜0:15
・2026年10月10日(土)23:30〜深夜 0:45
・2026年10月18日(日)深夜0:30〜深夜1:45
♪ JUMP from「忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館」
♪ い・け・な・いルージュマジック
♪ 多摩蘭坂
♪ ラプソディー from「the TEARS OF a CLOWN」
♪ 自由 from「the TEARS OF a CLOWN」
♪ スローバラード
♪ Oh!Baby
♪ いい事ばかりはありゃしない from「GLAD ALL OVER」
♪ 世界中の人に自慢したいよ
♪ THIS TIME
▶︎番組ページ:忌野清志郎 特集

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2026.09.19
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カタリベ
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