2026年 8月26日

1990年代の格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」あのBGMが生楽器やテクノで大胆に変身!

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アレンジ楽曲集「THE KING OF FIGHTERS '98 ARRANGE SOUND TRAX」配信日
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 2026年のコラム 
1990年代の格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」音楽作品としてアレンジ音源を楽しもう!

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「THE KING OF FIGHTERS」シリーズ、アレンジ音源の魅力に肉薄


1990年代にゲーマーの血を熱く燃えたぎらせたSNK社発の対戦格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』(KOF)シリーズ。そのアレンジ版音源の魅力に肉薄するコラム第3弾!今回は、8月26日にデジタル配信がスタートした『THE KING OF FIGHTERS '98 ARRANGE SOUND TRAX』『THE KING OF FIGHTERS '99 ARRANGE SOUND TRAX』の2作品をピックアップ。

いずれもアレンジはSNKサウンドチーム、新世界楽曲雑技団が担当。オリジナルのゲームBGMを、生楽器や打ち込みなどを取り入れた大胆なアレンジで再構築し、新たな魅力を引き出している。ここでは今回のデジタル配信を機に、2026年の視点から改めて注目したい楽曲を紹介していこう。

KOFシリーズの原点回帰的傾向が強く表れている『KOF ‘98』


▶︎『THE KING OF FIGHTERS ' 98 ARRANGE SOUND TRAX』
『KOF ‘95』から『KOF ‘97』まで3作続いたゲーム内のストーリーライン「オロチ編」が完結。タイトルに “DREAM MATCH NEVER ENDS” と冠した『KOF ‘98』では、ゲーム全体にシリーズの原点へと立ち返る傾向が強く表れている。アレンジ音源についてもそれは同様でサウンドの方向性に大きな影響を与えているといえるだろう。



TRACK2:ESAKA(草薙 京)
KOFファンにはおなじみ、シリーズ初代の日本ステージBGM「ESAKA」をリアレンジ。スパニッシュ風のギターをフィーチャーし、曲が進むにつれて徐々に熱を帯びていく、情熱的かつパーカッシブなアレンジが印象的だ。聴き慣れたフレーズが、生演奏ならではのライブ感によって新鮮に響く。思わずグッと引き込まれる、技アリの1曲だ。

TRACK5:IN SPITE OF ONE’S AGE(おやじチーム)
ハイデルン、タクマ・サカザキ、草薙柴舟からなる “おやじチーム” のテーマ。正確にリズムを刻むアコースティックギターと、奔放なソロを聴かせるエレキギター。そのコントラストを活かしたアレンジが印象的だ。曲名を訳せば “年甲斐もなく”。しかし、そのサウンドからは “Oldies but Goodies” の心意気も感じられる、激シブな1曲だ。

TRACK6:嵐のサキソフォン(八神 庵)
『KOF ‘95』から登場した八神庵のテーマ曲は、キャラクター人気の高まりと相まってシリーズを代表する人気曲となった。3年を経て新たにアレンジされた本作は、オリジナルのグルーヴを活かしながら、より彩りと艶を増したサウンドで魅せてくれる。キャラクターとしての庵の成長と、サウンドチームの円熟がシンクロするような音像も印象的だ。

その他にも、ボス戦BGMをノイズと4つ打ちビートでフリーキーなテクノ仕立てに仕上げたTRACK8:決着R&D(オメガ・ルガール)など、コンパクトながら聴きどころがぎっしり詰まったアルバムとなっている。

サウンドスタッフの挑戦意欲が音の端々から感じられる『KOF ’99』


▶︎『THE KING OF FIGHTERS ' 99 ARRANGE SOUND TRAX』
主人公が草薙京からK'(ケイダッシュ)へとバトンタッチし、ゲーム内ストーリーも新たな路線へと進んだ『KOF ’99』。音楽も従来のロック色から、打ち込みの比重を高めたサウンドへと大きく変化している。本アルバムでもエレクトロニックな処理が前面に出ており、これまでのアレンジ楽曲集とはかなり趣が異なる。その一方で、サウンドスタッフの旺盛な挑戦意欲が随所に感じられる力作だ。今回、筆者が推薦するのは以下の楽曲。



TRACK1:Burning D・N・A(タイトル)
これまでの “生音が売り” のアレンジバージョンとは明らかに異なる方向性を、冒頭から宣言するかのような1曲。シンセサウンドと高速テクノビートが一気に押し寄せ、聴き手の胸ぐらをつかむ。その挑戦的なサウンドはインパクト充分だ。

TRACK2:KD-0079(主人公チーム)
新主人公K'の存在を印象づける、新たなサウンドアプローチが光る4つ打ちナンバー。そこにはSNKサウンドスタッフの前のめりな勢いが感じられる。途中、テクノのビートから違和感なくロックサウンドへと切り替わる瞬間も見事で、その職人技には唸らされる。

TRACK5:W・W・Ⅲ(怒チーム)
過酷な戦場を闘い抜いてきた軍人たちからなる怒チーム。そのイメージに合わせ、ギターリフでひたすら突き進む曲展開は、まさに無双の進軍を思わせる。本アルバムでは貴重なストレートなロックナンバーで、HR / HMファンは必聴!


TRACK9:ESAKA? ~ACID MIX~(草薙 京1 / 草薙 京2)
『KOF ‘96』の主人公チームテーマ曲だった「ESAKA?」を、まさかのブレイクビーツ・テクノにリアレンジ。オリジナルが持つフュージョン的なスピード感と疾走感を、打ち込みと生音によって “サイボーグ化”。その独自の音像は、ゲーム音楽アレンジならではの新たな地平を感じさせる。

TRACK14:Cross Fire(スタッフロール)
キャラクターやステージに紐づいた楽曲は、どうしてもそのモチーフに引っ張られる側面がある。だが、スタッフロールBGMなら振り切れるとばかりに、テクノ寄りのトラックで勝負した1曲。弾幕系シューティングゲームのBGMと言われても信じてしまいそうなサウンドは、シリーズの中でも異色にして隠れた名曲だ。

サウンド面で大胆な変化を遂げた『KOF ‘99』だが、格闘ゲームというフォーマットに寄り添いながら、馴染みのある楽曲フレーズを活かすなど、従来のファンを決して置き去りにしない工夫も随所に見られる。収録曲のボリュームも十分で、聴き応えのある内容だ。新世界楽曲雑技団が生み出す、多彩なサウンドの新たな側面を堪能してほしい。

ゲーム音楽の世界にもたらされた豊穣なる時期を代表する作品


格闘ゲームとしてシリーズ人気を極める一方、サウンド面では原点回帰を図った『KOF ‘98』と、新たな試みに挑んだ『KOF ‘99』。2枚のアルバムを聴き比べると、その音楽的な振り幅は相当なものだ。これほど異なるサウンドを同じチームが生み出していることを考えると、新世界楽曲雑技団の音楽的な引き出しの豊富さと柔軟さには改めて驚かされる。ゲーム音楽が大きな広がりを見せた時代を象徴する2作品のデジタル配信を、熱いバトルの思い出とともに素直に喜びたい。


Information
THE KING OF FIGHTERS シリーズ
SNK/新世界楽曲雑技団


2026年6月24日配信開始
▶︎THE KING OF FIGHTERS '94 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF94

▶︎THE KING OF FIGHTERS '95 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF95

2026年7月29日配信開始
▶︎THE KING OF FIGHTERS '96 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF96

▶︎THE KING OF FIGHTERS '97 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF97

2026年8月26配信開始
▶ THE KING OF FIGHTERS ’98 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF98

▶ THE KING OF FIGHTERS ’99 ARRANGE SOUND TRAX
https://lnk.to/KOF99

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2026.09.03
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カタリベ
1974年生まれ
DJフクタケ
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