1970年 3月5日

RCサクセション名曲コレクション!忌野清志郎の誕生日にふさわしい完璧な選曲をお届け

27
0
 
 この日何の日? 
RCサクセションのデビューシングル「宝くじは買わない」発売日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1970年のコラム 
【輝く!昭和平成カルチャー】マルベル堂の「プロマイド」昭和の無敵アイドルは岡崎友紀!

細野晴臣が日本の音楽シーンに与えた影響 ③ 日本語ロックの元祖 “はっぴいえんど” 誕生

デヴィッド・ボウイの魅力って? ロキシー・ミュージックとは違うダンディズムの美学

来日記念!これだけは聴いておきたいエリック・クラプトンの名作「いとしのレイラ」

今こそ必要な「ジョンの魂」困難な時代を切り開くジョン・レノンの叫び!

もっとみる≫




RCサクセション選りすぐりの名曲を全12曲


4月2日は忌野清志郎の誕生日!
ということで、毎回趣向を凝らした選曲で耳の肥えた視聴者を唸らせている歌謡ポップスチャンネルの『Re:minder SONG FILE』では、「RCサクセション 名曲コレクション」と題して選りすぐりの12曲をお届けします。

オープニングは、RCサクセションの代表曲といってもいいでしょう。そう、「雨あがりの夜空に」(1980年)からスタート。ここでは敢えて名盤『RHAPSODY』に収録されているライブバージョンではなく、シングルバージョンでお届け。Gee2wo(柴田義也)のキーボードが、ニューウェイヴ的なエッセンスを醸し出し、今の時代、そのあたりのギミックが逆に斬新だったりもします。

そして、彼らの80年代最大のシングルヒット「SUMMER TOUR」(1982年)へと続きます。こちらは疾走感がたまらない、『BEAT POPS』からのアルバムバージョンです。このように、1曲1曲への思い、こだわりがたまらない今回のセレクト。ビギナーから濃い清志郎ファンまで楽しめる内容になっています。



“愛しあってるかい” の清志郎の世界観を堪能


3曲目は、これも選曲への強いこだわりが感じられるシングル「Oh!Baby」のB面に収録された「ダンスパーティ」(1983年)、そして黄金期のRCサクセションのバンドイメージをそのままパッキングしたアルバム『BLUE』からの「あの娘のレター」(1981年)へ。さらに中盤の多幸感溢れるビートルズオマージュの「Drive My Car」(1983年)、1970年のデビュー曲「宝くじは買わない」では、まさしく “愛しあってるかい” の清志郎の世界観を堪能できます。

全体の選曲を見渡してみると、一見ひねりの効いた選曲にも思えますが、“KING OF LIVE” の異名も持つRCサクセションの全体像と、忌野清志郎という、決してお金では買えない愛の素晴らしさを説いた稀有な詩人の魅力が垣間見られる内容となっています。

不思議な浮遊感を醸し出す「NEW YORK SNOW・きみを抱きたい」


名盤『シングルマン』からは、コアなファンの間で人気の高い隠れた名曲「夜の散歩をしないかね」(1976年)を。そして、東芝EMI(現:ユニバーサル ミュージック)移籍第1弾アルバムとしてリリースされた『FEEL SO BAD』からは、「NEW YORK SNOW・きみを抱きたい」(1984年)を。

非常にラディカルで、鋭角的な仕上がりになったアルバム『FEEL SO BAD』の中で、清志郎のウィスパーボイスが不思議な浮遊感を醸し出すスイートなラブソング。この頃のRCサクセションは無国籍感というか、レゲエやワールドミュージックのエッセンスを取り入れながら、次のフェーズへ移った印象もあります。この曲はそういった趣を十分に感じ取れるのではないでしょうか。

続く「すべてはALRIGT(YA BABY)」(1985年)はパルコのCMにも使用されたシングル曲です。新事務所設立時にリリースされた曲で、新たな門出を祝うような前向きな歌詞と、圧倒的なダイナミズムを感じるグルーヴが心地よい余韻を残してくれます。



プロテストソング指向が萌芽した「SHELTER OF LOVE - ツル・ツル」


さらに初期の楽曲で1985年にアルバム『HEART ACE』に収録された「ぼくとあの娘」という隠れた名曲も。初期のハードフォークと言われていた時代からのレパートリーだった同曲の歌詞にある「♪あの娘はズベ公で ぼくは身なし子さ」というリリックには、時代性を感じずにいられませんが、そんな直情的な表現が1980年代に即した抜けの良いバンドサウンドに仕上がったRCサクセションの異色曲です。

そして、注目すべきは11曲目、「SHELTER OF LOVE - ツル・ツル」(1988年)。アルバム『COVERS』につながるプロテストソング指向が萌芽した1曲です。「♪放射能の雨 降りしきる HIGH WAY」と歌う同曲は、RCサクセションが初めて反核に対するアティテュードを明確に打ち出した曲。メッセージ性もさることながら、緊迫感溢れるグルーヴが当時のRCサクセション、清志郎の心情をリアルに描き出しています。

多幸感溢れるラブソングが彼らの一面だとしたら、“自身の内面を映し出す鏡” としてのメッセージ性の強さというのもRCサクセションの大きな魅力。この「SHELTER OF LOVE - ツル・ツル」は、そういった鋭角的な部分を体現させています。そしてラストは、結果的にRCサクセションとしてのラストシングルとなってしまった「I LIKE YOU」(1990年)。温かみのある音作りに、飾らないメッセージが胸にストンと落ちるキャッチーな名曲です。

さあ、歌謡ポップスチャンネルで放送される、Re:minder SONG FILE「RCサクセション 名曲コレクション」。デビュー曲の「宝くじは買わない」から「I LIKE YOU」までRCサクセションの歴史をしっかりと踏まえながら、バンドの多面性を打ち出した全12曲。清志郎の誕生日にふさわしい完璧な選曲を存分に堪能してください!


Information
Re:minder SONG FILE「RCサクセション 名曲コレクション」


▶︎ 放送局:歌謡ポップスチャンネル
▶︎ 放送日時:
・2025年4月02日(水)深夜0:00〜深夜1:00
・2025年4月24日(木)深夜0:00〜深夜1:00
▶︎ オンエア曲(選曲:青木昭):
♪ 雨あがりの夜空に
♪ SUMMER TOUR
♪ ダンスパーティ
♪ あの娘のレター
♪ Drive My Car
♪ 宝くじは買わない
♪ 夜の散歩をしないかね
♪ NEW YORK SNOW・きみを抱きたい
♪ すべてはALRIGT(YA BABY)
♪ ぼくとあの娘
♪ SHELTER OF LOVE -ツル・ツルー
♪ I LIKE YOU
▶︎ 番組公式ページ:https://www.kayopops.jp/feature/kiyoshiro_imawano_55th/

祝!RCサクセション・忌野清志郎デビュー55周年『LAST LIVE at 京都会館 2008』


▶ タイトル:LAST LIVE at 京都会館 2008
▶ 発売日 :2025年4月2日(水)
▶ 3LP+40Pブックレット
・仕様:三方背ケース入り 180g重量盤
・価格:13,000円+税
▶ 2CD+56Pブックレット
・仕様:2CDデジパック
・価格:5,000円+税


▶ 忌野清志郎のコラム一覧はこちら!



2025.04.01
27
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
Re:minder編集部
コラムリスト≫
22
1
9
8
9
ザ・タイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」バブル時代に生まれた究極のオルタナティブ
カタリベ / 本田 隆
31
2
0
0
3
空前絶後のアーティスト、忌野清志郎が「KING」と呼ばれる理由
カタリベ / 前田 祥丈
20
1
9
8
7
初代ヴォーカリストは宮城宗典、80年代を駆け抜けたヒルビリー・バップスの軌跡
カタリベ / 本田 隆
52
1
9
8
0
ブレイク前夜のRCサクセション!森川欣信&宗像和男インタビュー ②
カタリベ / 本田 隆
33
1
9
8
8
RCサクセションとチケットぴあ、難攻不落のクリスマス武道館公演!
カタリベ / ソウマ マナブ
31
1
9
8
1
RCサクセション「BLUE」ー 熱狂と孤独、その向こう側にある一筋の光
カタリベ / 本田 隆