4月8日

結果発表【80年代アニメソング総選挙】その頂点は TM NETWORK「Get Wild」に決定!

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結果発表【80年代アニメソング総選挙】リレー総括 vol.1

「80年代アニメソング総選挙!ザ☆ベスト100」結果発表


2024年の2月から3月にかけて一般投票を募った『80年代アニメソング総選挙!ザ☆ベスト100』の結果がいよいよ発表になりました。

この総選挙は、『Re:minder』とカルチャー誌『昭和50年男』、そしてWOWWOWプラスが運営する『歌謡ポップスチャンネル』の共同主催で行われました。アニメに造詣の深いアンバサダーに加え、広く一般のみなさまから投票を募り、その得票ポイントでベスト100を決定するというもの。

今や日本を代表するポップカルチャーとして世界中が注目するジャパニーズ・アニメーション。その今に続く礎を築き上げた80年代のアニメソングに特化した今回の総選挙は、当時のアニメシーンを再評価すると共に、令和の時代にも80年代アニソンが幅広い層に浸透して、愛され続けていることを再確認できる機会でもありました。

70年代に大ヒットを記録した『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』をきっかけに、もはやアニメは “子どもが見るテレビまんが” というイメージから完全に脱却。様々な世代が楽しめる高クオリティの作品が軒並み登場してきた時代が80年代でもあります。同様にそれぞれの主題歌も、ヒーローやタイトル名前を連呼するスタンダードなアニソンから、アイドル、アーティストが手がける洒落たものまで多様性に満ち溢れていました。この主題歌の多様性こそが、後に “アニソン” という呼び名で親しまれる音楽の1ジャンルの礎ではないでしょうか。

圧倒的な強さを見せた「Get Wild」


それでは、80年代アニメソングのベスト100!まずは10位から1位までのランキングをカウントダウン!

▶ 10位:ペガサス幻想 / MAKE-UP 『聖闘士星矢』より

▶ 9位:想い出がいっぱい / H2O 『みゆき』より

▶ 8位: STILL LOVE HER(失われた風景)/ TM NETWORK 『シティーハンター2』より


▶ 7位:哀 戦士 / 井上大輔 『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』(映画)より


▶ 6位:タッチ / 岩崎良美 『タッチ」より


▶ 5位:BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)/ TM NETWORK 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(映画)より


▶ 4位:CAT’S EYE / 杏里 『CAT’S EYE』より


▶ 3位:水の星へ愛をこめて / 森口博子 『機動戦士Zガンダム』より


▶ 2位:愛・おぼえていますか / 飯島真理 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(映画)より


▶ 1位:Get Wild / TM NETWORK 『シティーハンター』より


―― となりました。「Get Wild」の圧倒的な強さと根強いガンダム人気が象徴するトップ10。10曲中、ガンダムシリーズが3曲、シティーハンターシリーズが2曲、あだち充アニメが2曲、そしてこれに続き、後の “アニメタル” の礎を築いた『聖闘士星矢』の主題歌「ペガサス幻想」がランクインという結果になりました。

80年代アニメとアニソンの進化を象徴している3曲


惜しくもベストテンを逃してしまった楽曲の中で80年代のアニソンの立ち位置が明確になった注目すべき曲を挙げてみると…

シティポップ的なアプローチがクールな映像にジャストフィットした『スペースコブラ』の主題歌「コブラ」(前野曜子 / 17位)、圧倒的な声量で作品の世界観を見事に体現した『シティーハンター2』の主題歌「City Hunter〜愛よ消えないで」(小比類巻かほる / 20位)、全編英語の歌詞が衝撃的だった「銀河漂流バイファム」の主題歌「HELLO, VIFAM」(TAO / 35位)といったところでしょうか。

つまり、これらの曲は、それぞれの作品とリンクした楽曲でありながら、作品の内容を知らなくても、楽曲の中に潜むアーバンな世界観に十分に浸れるということです。そういったイメージを醸し出す曲は、EPICソニーの人気アーティストが続々と集結した『シティーハンター』シリーズをはじめ、ベスト100の中にいくつも散見されますが、80年代アニメとアニソンの進化を象徴しているのがこの3曲ではないでしょうか。

古き良き時代を継承したエモーショナルなアニソン





もうひとつ面白い点は、主人公の名前を連呼する70年代の古き良き時代を継承した正統派アニソンも健闘したということです。3位の「CAT’S EYE」(杏里)もその進化版と言えますし、「キン肉マン GO FIGHT!」(串田アキラ / 30位)やコアなアニメファンから絶大な支持を得ている「銀河旋風ブライガー」(たいらいさお / 47位)というのもこの流れです。作品の躍動感やまさに “血湧き肉踊る” エモーショナルな感情が湧き出るアニソンならではの魅力を十分に体現してくれる楽曲も数多くランクインされています。

アイドルとアニソンの蜜月期





そして、今回の総選挙の結果を振り返るにあたり、語らずにいられないのがアイドルとアニソンの蜜月関係です。6位にランクインした岩崎良美「タッチ」を筆頭にアイドルがアニメの主題歌を歌うというのは、80年代におけるエポックメイキングな出来事だったといえるでしょう。そのハシリは、今回39位にランクインし、82年に放送がスタートした『さすがの猿飛』の主題歌で伊藤さやかが歌う「恋の呪文はスキトキメキトキス」あたりからではないでしょうか。

こういったキャッチーな名曲をはじめ、自らが主人公の声優を演じた太田貴子のデビュー曲となった『魔法の天使 クリーミィマミ』の主題歌「デリケートに好きにして」(28位)などがベストテン圏外ですが健闘を見せています。そして、アイドルとアニソンの強力タッグといえば、やはり、『ハイスクール!奇面組』= “うしろゆびさされ組” となるのでしょうが、1話から23話までのオープニングを飾った、秋元康と後藤次利のゴールデンコンビが手がけた「うしろゆびさされ組」は37位にランクインしています。

いかがでしたでしょうか? このランキングを見渡してみると、一括りにアニソンといえど、血湧き肉躍るエモーショナルな楽曲から洒落ていてアーバンな世界を醸し出すものまで、楽曲のタイプは多種多様。80年代アニメの進化は、アニソンのクオリティと結びついていたことが一目瞭然です。

そしてここにランクインされたアニソンは、投票してくれた人たちの心の中で今も生き続け、決して懐かしいだけにはなっていないはず。みなさんのアニメ、アニソンに対する熱き思いは、今も色褪せずに輝き続けているのです。


◉ 80年代アニメソング総選挙の特設ページで、1位から100位までをチェックしよう!
https://reminder.top/80s_animesong/

80年代アニメソング総選挙!ザ☆ベスト100

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2024.04.06
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