私がブラジルに住んでいた11歳の頃、両親に連れられ「ロッキー4」を観に行きました。広い映画館は超満員でしたが、幸運にも私たち家族はスクリーンが良く見える真ん中の席に。立ち見をしている人たちにしてみたら特等席です!
映画公開前にテレビで見た、ロッキー1と2(3はなぜか放送されませんでした)でのスタローンがとてもかっこよく、「大きくなったらこの人と結婚したい!」と思うほど彼の大ファンになり、早く続きが見たくてソワソワしていたことを思い出します。
ロッキー2までは敵だったアポロとロッキーが友だちになっていたことを知らなかったので、映画が始まって少し違和感があったのですが、エキシビションマッチのオープニングでジェームズ・ブラウンが軽快に歌っているシーンにすっかり魅了され、アポロとドラゴの戦いにのめり込みました。
結果、アポロは亡くなってしまい、ロッキーは悲しみと決意のドライブに出るのですが、その回想シーンで流れるサバイバーの「ノー・イージー・ウェイ・アウト」が妙に心に染みましたね。
―― アポロの仇を取るべく、ロッキーはドラゴと戦うことになります。
ロッキーのハードなトレーニング、対照的なドラゴの憎ったらしいポーカーフェース。映画館にいる全員がロッキーの味方でした。
モスクワで試合をすることになったロッキーはすっかりアウェイで、登場する時にはブーイングを受けていましたが、試合が進むにつれてロシア人もロッキーを応援し始めます。
そんな試合の終盤、応援の声がなぜかサラウンドスピーカーのように聞こえてくるじゃないですか! 映画館の音響も確かに良かったのですが、気が付くと、映画館にいる人たちも「ロッキー! ロッキー!」と大声を出して応援している! これがブラジル流の映画の見方か!(笑) 観客の迫力に圧倒されながらも、私も小さい声で「ロッキー ♡」と言っていました。
この映画のサントラには、お約束の「アイ・オブ・ザ・タイガー」や「バーニング・ハート」も収録されています。どの曲もかっこよく、映画が終わって立ち寄ったレコード屋さんで早速母にオネダリをして買ってもらいました。
「ロッキー4」のサウンドトラック、人生で初めて買った(買ってもらった)LPの思い出です。
2016.06.14
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