アフリカ飢餓救済チャリティ「ヒア・アンド・エイド」HR/HM 勢も続け！

ヒア・アンド・エイド（Hear'n Aid）。

これはバンド・エイド、USAフォー・アフリカ に続く、ハードロック＆ヘヴィメタル版のアフリカ飢餓救済チャリティプロジェクト。

レインボーのメンバーでもあったジミー・ベインと、後にデフ・レパードのギタリストとして活動することになるヴィヴィアン・キャンベルの発案をもとに、ブラック・サバスを脱退したロニー・ジェイムズ・ディオが、自身のバンドであるディオ（Dio）を中心にまとめ上げたプロジェクトである。

12インチシングルで発売された「スターズ」は、数多くのミュージシャンがレコーディングに参加することを考慮したチャリティプロジェクトならではの構成で、参加したヴォーカリストやギタリストの特徴や個性を際立たせてくれる聴き応えのある１曲になっている。それぞれの歌声やギターソロ、フレーズを聴き比べられるのもプロジェクトソングならではの魅力だ。

それにしても、これだけの凄腕ギタリストが弾きまくっているギターソロの編集作業にはかなりの労力を費やし、頭を悩ましたことだろう。私はギター好きなので、使われなかった部分も含めて一人一人のギターソロ全てを聴いてみたいと今でも思う。

ロックの歴史はエレキギターの歴史 —— そんな話も聞くが、まさにギターヒーローにスポットの当たる、時代の世界遺産的な存在にも思える曲ではないだろうか。そして、アフリカ飢餓救済の目的に加えて、「Hard Rock ＆ Heavy Metal ＝ 悪」的な、当時のパブリックイメージを覆したいというロニーのメッセージをひしひしと感じるのである。


編集注：【R.I.P.】ヒア・アンド・エイドの発案者でもあり、レインボーやディオなど、数々の名だたるバンドでプレイしてきたベーシスト、ジミー・ベインが2016年１月23日、肺がんのため68歳で亡くなりました。合掌。

2016.02.16