2022年 10月19日

全く売れなかったバンド「スターダスト☆レビュー」の新作はブギウギに原点回帰!

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スターダスト☆レビューのセルフカバーアルバム「ブギウギ ワンダー☆レビュー」がリリースされた日
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「祭り」が原点!洋楽と昭和っぽさのミックスのようなスタレビの独特な感動


スターダスト☆レビューというバンドを説明するのは、本当に難しい。

「売れっ子ミュージシャン」という響きとは少々違うが、とにかく長く長く愛される楽曲が多い。曲名を出せば、予想以上の人が想像以上にテンションを上げるのだ。「今夜だけきっと」「木蘭の涙」などの王道ロマンチック路線。そして、彼らの原点ともいえる最高にご機嫌な “ブギウギ”!! 音楽の神様にとびきり大切に手入れされた楽器のような根本要の声を中心に、メンバーが美しく声と演奏を重ねて、心のスイッチを入れてくる。

音のオーラというか “陽のエネルギー” が見えるような音楽。こんな楽しいのを聴いたら、やなことなんて忘れちゃう!!

スターダスト☆レビューのデビュー曲「シュガーはお年頃」(1981年)。続いて1982年にリリースした「銀座ネオン・パラダイス」「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」、そしてセカンドアルバム『今宵はモダン・ボーイ』はまさにそれ。音楽に心臓があって、「ドゥーワップ! ドゥーワップ!」と音を出しているイメージだ。

スターダスト☆レビューのデビューのきっかけとなったのが、「ジプシーとアレレのレ」というグループ名で出たヤマハ第18回ポピュラーコンテスト。「おらが鎮守の村祭り」で優秀曲賞を受賞したのだ。そう、彼らの魂の根っこは「祭り」! 底なしに楽しくて、スタイリッシュで、でも泣けてしまうような湿気もあって。この洋楽と昭和ドドンパのミックスのような独特な感動は、スタレビでしか味わえない。





名曲だらけなのに売れなかった「夢伝説」以前のスタ☆レビ


特にセカンドシングル「銀座ネオン・パラダイス」は、ライブでは「銀座」を会場の土地名に変えて要さんが絶叫するのがお決まり。これでその場所が楽園に変わるのだ。音楽にとびきり愛されている楽園に!

この曲がライブで流れると、ファンが起立するというより、跳ねあがるように席を立ち、体を揺らす。その光景は「多幸感・一体感」という言葉がぴったりだ。

私もカラオケでよく歌うが、見知らぬオヤジたちが頼みもしないのに大喜びで合唱してくれた思い出がある。そのため、てっきりスタレビはデビューから順調に売れたと思っていた。



ところが、2021年に開催された40周年ライブ『年中模索』のパンフレットには、意外な事実が書かれていた。5thシングル「夢伝説」までは、話題になれどもセールスにはつながらず、メンバーは “「売れないな〜」の事実を噛みしめていた” という。

同パンフレットに掲載されている、メンバー4人(根本要、柿沼清史、寺田正美、林 “VOH” 紀勝)の40年間、年ごとのモチベーションを記した折れ線グラフを見ると、この初期ブギウギ期(デビューから1983年)は確かに見事な下降線……。「夢伝説」録音直後、スタッフから「実は崖っぷち」と言われたというから、なかなかヘビーだ。

「シュガーはお年頃」「銀座ネオン・パラダイス」「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」そして「トワイライト・アヴェニュー」が売れなかったとは… 全部名曲ではないか。そりゃあメンバーが「なぜ売れないのか」と悩み、テンションが下がっても仕方がない…… というものである。



今年でデビュー41年目。芝居仕立てのツアー「年中模索」を成功させた次の原点回帰


しかし、いい曲はちゃんと世間に見つかるもの。スターダスト☆レビューは「夢伝説」のヒットをフックに着実にファンを増やし、名曲を生み続け、初期の売れなかった曲もライブで歌い続け、愛されるようになっていった。

そんな紆余曲折もしっかりMCのネタにしつつ、今年でデビュー41年目。昨年は40周年のアニバーサリーだったが、なにせコロナ禍ど真ん中。コール&レスポンスができないなど規制づくしだったが、芝居仕立てという工夫でツアー『年中模索』を成功させたのもスタレビらしい。



そして41年目の今年、10月19日には初期の作品をホーンセクションとともにリテイクしたミニアルバム『ブギウギワンダー☆レビュー』を発売。ここには、デビュー時 “売れないなぁ” と悩んだ「シュガーはお年頃」、「銀座ネオン・パラダイス」ほか3曲、リミックスした楽曲が収録されている。初期のブギウギ曲の楽しさをもう一度伝えるべく、分厚くなったホーンの音色がさらにハッピー度を上げ、胸の高鳴りが止まらない!

ああ、 “模索” の次の、なんともワンダフルな原点回帰!!

現在、同名の全国ツアーも敢行中。ただ一つ心配なのは、メンバーの林 “VOH” 紀勝さんの「咽頭がん」が発表され、半年間ツアーを休養することである。パーカッション担当ゆえ、いつもステージで一番場所を広く取り、

「ボー、家賃払え!」

―― といじられることもある彼。

早期発見ということなので、体をしっかり治し、またステージを誰よりも広く使ってパーカッションを鳴り響かせてほしい。そして、ずっと要さんに家賃支払いを迫られ続けてほしい。

ライブでは、50周年、60周年…… と、これからもずっと楽しく音楽を続けていきたいと言っていた彼ら。この「ずっと」を単なる夢物語に思わず「スタレビならもちろんついていく!」と信じられるのが、本当に幸せだ。

彼らの音楽がある場所はいつでもどこでも、永遠にパラダイスなのである。ずっとブギウギ・ワクワク。なんて最高な “ハッピーの鼓動”!

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2022.11.28
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カタリベ
1969年生まれ
田中稲
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