2020年 7月23日

スターダスト☆レビューのライブは行かなきゃ損!音楽好きなら一度は行くべし!

65
1
 
 この日何の日? 
スターダスト☆レビューのアルバム「年中模索」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 2020年のコラム 
クイーン+アダム・ランバートからのメッセージ “君こそがチャンピオン” 

次回のテーマは筒美京平、いま Re:minder のオンライン・プレゼンショーが話題沸騰!

森川美穂デビュー35周年、ガールポップシーンをけん引した真の歌姫

ザ・モッズ 森山達也、35年ぶりのソロ作品「GET YOURSELF」リリース

ジョン・レノン生誕80周年記念ベストアルバム、プロデューサーは愛息ショーン

優里、あいみょん、藤井風… 親から子に受け継がれる80年代エッセンス

もっとみる≫




知る人ぞ知るバンド、スターダスト☆レビュー


ヒット曲の定義ってなんだろう。それは、世間で流行していることに加えて、その人が知っている、ということが定義ではないか。筆者はそう思うのだ。

「明日、三島でスタレビ見てくる」
「スタレビ?」
「スターダスト☆レビュー。「夢伝説」とか、「今夜だけきっと」とか、「木蘭の涙」とか、知らん?」

最初に断わっておくと、スターダスト☆レビューについては筆者自身も好きな楽曲はあるがそれほど熱心なファンではない。学生時代には初期の作品をカセットでよく聴いていたのだが、コンサートに行ったのは学生時代にどこかの学園祭で1回観たのと、ちゃんとしたコンサートとしては後述する2022年の三島の1回しか足を運んではいない。その旨ご容赦いただきたい。

さきの会話は、1963年生まれで音楽にさほど興味があるわけでもない、筆者の夫との会話だ。明らかに聴いていると思われる世代だが、彼はスターダスト☆レビューに対して「ああ、「夢伝説」(1984年)の人たちね」という程度の知識しかない。

同じ1963年生まれでも筆者の別の女友達は、デビュー当時の彼らのことをよく覚えている。「スターダスト☆レビューっていえば、デビュー曲でブルース・ブラザースの真似っこしいの人たちがドゥワップみたいな歌を歌ってたのを夜中のテレビ番組で観たのをすごくよく覚えてる」という証言がある。彼女が聴いたのは「シュガーはお年頃」。つまり、知る人ぞ知るバンド、というわけだ。

活動はライブが中心、その総数は2500回超!


メインヴォーカルを担当する根本要さんがライブで「無名バンド」と自虐的なMCを披露しているが、確かにスターダスト☆レビュー(以下、スタレビと称す)というバンドは一般的な知名度としては決して高くない。お世話になっているネイリストのアラサーのジャニーズ女子からも、カイロプラクティックの40代男子からも「知らない」の一言が返ってきた。きっと彼らはこれまでスタレビの音楽に出会う機会がなかっただけだ。

バンド自体の一般的な知名度は低くても、スタレビは1981年5月のデビュー以来アルバム42枚、シングル63枚をリリースし、これまでに行ったライブの総数は2500回を超える。彼らの楽曲はテレビ番組のテーマソングやCMソングとしても多数起用されているので、楽曲を聴いたことがあるひと、「あ!この曲知ってる!」という楽曲は潜在的に多いはず。1984年のヒット曲「夢伝説」の他、当初1993年にアルバム『SOLA』の1曲として発表され、その後シングルカットされたのちに2005年にアコースティックヴァージョンがニッカウヰスキーのCMソングに起用された「木蘭の涙」が比較的多くの人々に知られる曲だ。「木蘭の涙」は小田和正さんが2003年に「クリスマスの約束」(TBS系)でカヴァーしたのをはじめとして、近年多くの歌手がカヴァーしていることもあり、楽曲の認知度は高い。ただ、スタレビの本人たちがテレビの歌番組に積極的に出ているわけではないので、バンドの名前だけではピンとこない方が多いのだろう。

スタレビの活動はライブが中心。地方都市も含めて全国くまなく回る。2021年1月から2022年5月までの40周年全国ツアー「年中模索」では全102回のうち東京(10回)、大阪(6回)以外に彼らの出身地である埼玉で7回、神奈川、静岡が4回、北海道、秋田、福島、青森、福岡、京都で3回公演を実施している。「呼ばれたら行きます」というスタンスのため結果としてライブ回数が増えているのだろう。

聴けばわかるその音楽性、大きな魅力はヴォーカルワーク!


スタレビのライブは、コロナ禍以前は客席も一緒にガンガン歌って飛んで盛り上がるスタイルだった。その客席の盛り上がりは、サブスクでも聴けるライブアルバム『STARDUST REVUE 35th Anniversary Tour 「スタ☆レビ」』の各曲を聴くとわかるのでぜひご一聴を。

聴けばわかるその音楽性は耳なじみが良いポップス、ロックだけではなく、ジャズやブギウギ、ファンク、それ以上に珠玉のバラードの数々。何でもありの音楽性を誇ることがオールラウンダーすぎて、筆者が「スタレビを知らない人への一言での説明」に困る一つの理由でもある。

彼らのいちばん大きな魅力はヴォーカルワークだと筆者は思っている。根本要さんが持つ情緒たっぷりの声と超ハイトーンまで落ちない声量は、ヴォーカリストとして、もっと評価されていいと思うのだ。加えて、コーラスセンスの良さももっと知られていい。全員がヴォーカルを取れるし、アカペラ作品のアルバムをこれまでに3枚出しているだけあって、アカペラも素晴らしい。

物語仕立てのエンターテインメント


さて、筆者にとってはじめてのスタレビの生でのコンサートは2022年5月8日日曜日、静岡県三島市の三島市民文化会館ゆうゆうホールにて。長きにわたるツアーのラスト間近、この三島とラストの仙台を残すのみというコンサートだ。

コール&レスポンスが売りのスタレビのライブだが、“大声が出せない” ことを逆手に、ツアー初の全編ストーリー仕立て、物語仕立てのエンターテインメントとしたのだ。

「今夜だけきっと」のシンフォニックバージョンから始まり、序盤は賑やかな曲で盛り上げる。その後2020年発売のアルバム『年中模索』からの各曲を中心に披露するスタイル。ドドンパ風のリズムが印象的な初期のナンバー「銀座ネオン・パラダイス」もご当地ヴァージョンに。数日前にWOWOWで観た川崎ヴァージョンとはまた違う三島ヴァージョンで披露した。この手法はこれまでも全国数多の会場での演奏で皆で楽しんでいるもので、前述のライブアルバムでは中野サンプラザでのライブが収められていた。実際に現地で聴くとそのサービス精神の凄さにはに涙腺が決壊したに響いたものだ。きっとあちこちに遠征している熱心なファンの方々にとっても「ああ、この土地で一緒に楽しんでいるんだ」という思いを各地で感じられるものなのではないか。

ステージは、コロナ禍ならでは(?)の名演出


コロナ禍での観客との一体化という部分では、彼らは現在ほぼみんなが持っているスマートフォンを利用した。2020年発表のアルバム『年中模索』のジャケットは船がモチーフだが、根本要さんを船長とし各メンバーも船を動かす各部門の長としたうえで、観客を「乗組員」と称して参加させた。船の燃料が尽き、会場が真っ暗になったその時、船長たる根本要さんは「みなさんの持っている携帯電話の灯りを貸してください」という趣旨を客席のわたしたち乗組員たちに呼び掛けた。そして客席の乗組員は各々の携帯電話の懐中電灯をステージに向け、始まった曲は「トワイライト・アヴェニュー」。客席から揺れる無数の光がステージを照らす。スクリーンには、そんな客席も投影された。ステージから映る、客席がステージを照らす光景のそれはそれは美しいこと。ビジュアル的にも、自分がステージを照らす一片であることを鑑みても、感動的なひとときだった。

コロナ禍を逆手に取ったかずかずの演出を根本要さんはライブの最後に「おっちゃんたちの学芸会」と語ったが、これはとてもいいエンターテインメントだった。知らない曲であっても抜群に楽しめるその時間。音楽性の高さにも改めて驚いたが、こんなにオーディエンスに対してフレンドリーなバンドはない!!!今まで何故参加しなかったんだ自分!というのがほんとうに正直な感想である。

ライブ会場と通販で販売されるスタレビのアーティストグッズには、料理が得意なパーカッション担当の林“VOH”紀勝さん監修の「ボーさんのカレー」がラインナップされている。ココナッツミルクで仕上げたタイ風の辛いカレーだが、これがなかなか美味。辛いのが苦手でなければ一度お試しあれ。それにしても人間の五感のうち嗅覚、味覚までアーティストグッズに組み込むのには恐れ入った。40年間追いかけてきたファンを慮ってというわけでもあるまいが、ライブグッズに老眼鏡がラインアップされているのもうれしい。

絶対お勧め! 初めて行った人でも楽しめるコンサート


最後に、スタレビのライブを一言で表すと、「高い音楽性を持つ親しみやすい音楽で、初めて行った人でも楽しめるコンサート」。初めてロックコンサートに行く人であっても、きっと楽しんで会場を出れる、そんな時間を提供してくれるバンドはそう多くはない。スタレビはそういった意味では貴重なバンド。曲を知らなくても楽しめる。音楽ってほんとうに楽しいんだということが体感できる。出会ってしまったら最後、たぶんきっと離れられなくなる。

筆者はあまり他人にライブに行け行けと言わない宗旨だったが、三島のステージを観て以来若干宗旨替えした。スタレビだけは一度体験してみることを音楽好きの方にあちこちですすめている。もしこの文章を読んで興味を持たれる方がいらっしゃったら、ぜひ一度ライブに足を運ぶことをお勧めする。出会いがあれば、そこであなたにとってのヒット曲になりうるのだから。

▶ スターダストレビューのコラム一覧はこちら!



2022.05.23
65
  Songlink
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1969年生まれ
くりりん
すっごく、共感!
2022/05/28 11:47
0
返信
カタリベ
1965年生まれ
コラムリスト≫
42
1
9
8
7
今なおライブ最前線!スターダスト☆レビューの初武道館から今年で30年
カタリベ / 藤本 真
41
1
9
7
6
厳選シティポップ!カセットテープで聴くドライブソング「夏の都会の夜景」編
カタリベ / 彩
51
1
9
9
1
東京ラブストーリーをヒットさせた小田和正の手腕、月曜9時に女性が消えた?
カタリベ / ミチュルル©︎たかはしみさお
116
1
9
8
0
効果絶大!オフコースの「Yes・No」は歌い出しからいきなり#転調
カタリベ / スージー鈴木
75
1
9
8
6
わたせせいぞう、大衆と真正面から向き合った時代の表現者
カタリベ / @0onos
23
1
9
8
8
ヴォーカリスト鈴木雅之、山下達郎も参加した傑作アルバム「Radio Days」
カタリベ / 本田 隆