1980年、ポリスのリリースしたての新曲、しかも日本語ヴァージョンをテレビで偶然見た私は衝撃を受けた。当時小学生だった私は、洋楽に興味を持ち始めたころ。英語はわからないが、歌謡曲とは違うカッコよさに魅かれ始めていた時に聞いた曲が「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダは俺の言葉さ!」と歌うスティングの声。
妙な感覚を覚えたが、なんだか頭から離れなかった。そう、この曲は、ポリスのサード・アルバム「ゼニヤッタ・モンダッタ」(金をやったら、文無しになった、の意味らしい)からのファースト・シングル「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」。
アーティスト本人が日本語詞で歌うのは、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」など珍しくなかったと思うけど、80年代には、英語の原曲に日本語を盛り込むアーティストも出てきた。カルチャー・クラブの「ウォー・ソング」では「戦争はんた~い!」、スティックスの「ミスター・ロボット」では「ドモアリガトー、ミスター・ロボット」など。今思えば、それらの楽曲は日本の小中学生まで魅了するパワーを持っていたということ。
ちなみに、スティングの息子さん、ジョー・サムナーはフィクション・プレインというバンドを率いて活躍してますが、日本に留学していたことがあるそうで、日本語が堪能。居酒屋好きで、来日時「一気!一気!」と言いながらビールを飲み干していたそうです。
2016.01.21
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