2月17日

胸いっぱいの愛、バブル女子をノスタルジックな気分にさせるには!?

50
3
 
 この日何の日? 
バングルスのシングル「胸いっぱいの愛(Eternal Flame)」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1989年のコラム 
伊藤銀次が語る イカ天こと「三宅裕司のいかすバンド天国」大ブームの功罪ってなに?

イカ天「いかすバンド天国」80年代の終わりに番組から放たれた有り余る熱量

薬師丸ひろ子「LOVER'S CONCERTO」アルバム曲順に感じる繊細かつ美しい愛の物語

新宿ロフト出身【PERSONZ】今年は結成40周年!オリジナルメンバーで現役続行中

ブルーハーツ「ラブレター」甲本ヒロトのソウル(魂)がむき出す嘘のないバラード

大喪の礼前日、ジョージア・サテライツのロックンロールとレンタルビデオ

もっとみる≫



photo:Face To Face  

このコラムのネタを考えていた時、ふと3年前に観た2時間ドラマを思い出した。竹内結子主演の『チープ・フライト』は、新規設立のLCC <CHERRY'S航空>が立ち上がって就航するまでを描いた物語で、F2層(35-49歳の女性)をターゲットにしていることは、ドラマのBGMを聴いてすぐに判った。

クライマックスシーンになると、必ずシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」とバングルスの「胸いっぱいの愛(Eternal Flame)」が流れるのだ。

1980年代は女性ボーカリスト、特にガールグループ(3人以上の女性だけで編成されたグループ)にとって、新しい時代の幕開けだった。80年当時、女性だけのロックバンドの楽曲が1位になったことはなかったし、70年代のガールグループのほとんどがディスコ指向だった。そんな中、LAの5人組、ゴーゴーズが「ビューティ・アンド・ザ・ビート」で、女性ロックバンド初のアルバムチャート1位という快挙を達成する。

このゴーゴーズとその後に続いたバングルスは、自分で楽器を演奏し、曲の多くを自作していた点で、バナナラマやエクスポゼのように男性がプロデュースするガールグループとは完全に一線を画していた。高度な技術はなかったが、明るいヤンキー娘(ここでの「ヤンキー」とは「米国人」の意)が肩肘を張らずに自分の気持ちをロックに乗せる様は、ちょっぴり懐かしく、どこか胸をキュンとさせるツボを押さえていたと思う。

バングルスの名バラード「胸いっぱいの愛(Eternal Flame)」は、日本では結婚式のBGMとして人気の曲だが、リードボーカルのスザンナ・ホフスの甘く切ない歌声を聴くと、涙が自然と溢れだす女子も多いのだとか。

ちなみに、この曲の共作者であるトム・ケリーとビリー・スタインバーグの2人は、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」、シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」、ハートの「アローン」、ホイットニー・ヒューストンの「やさしくエモーション(So Emotional)」でもNo.1を獲得している。


Eternal Flame / The Bangles
作詞・作曲:Susanna Hoffs / Tom Kelly / Billy Steinberg
プロデュース:Davitt Sigerson
発売:1989年2月17日


脚注:
■ The Go-Go's
「Beauty and the Beat」(81年9月26日1位)※アルバム

■ Cyndi Lauper
「Time After Time」(84年6月9日1位)
「True Colors」(86年10月25日1位)

■ Madonna
「Like a Virgin」(84年12月22日1位)

■ Heart
「Alone」(87年7月11日1位)

■ Whitney Houston
「So Emotional」(88年1月9日1位)

■ The Bangles
「Eternal Flame」(89年4月1日1位)

2016.03.08
50
  YouTube / TheBanglesVEVO
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1965年生まれ
中川肇
コラムリスト≫
15
1
9
8
5
1985年のモントルー・ジャズ・フェスティバル、そしてマイルス・デイヴィス
カタリベ / ふくおか とも彦
33
1
9
8
3
スタジオはパワー・ステーション、山下久美子のNYレコーディング
カタリベ / ふくおか とも彦
23
2
0
1
8
ロックンロール・ホール・オブ・フェイム、ついにボン・ジョヴィが殿堂入り!
カタリベ / シェリー めぐみ
30
1
9
8
7
マドンナ初来日公演!後楽園球場の「フーズ・ザット・ガール」ツアーから35年!
カタリベ / ソウマ マナブ
32
1
9
8
2
ブラック・キャッツ「VIVIENNE」原宿発ジャパニーズ・ネオロカビリーの誕生!
カタリベ / 本田 隆
26
1
9
8
6
マドンナのアルバムで最も売れた「トゥルー・ブルー」ギネス世界記録にも認定!
カタリベ / 安川 達也