マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」の世界的大ヒットは、もろリアルタイムだったので鮮明に覚えてます。日本でもとにかくラジオでかかりまくり、ミュージクビデオも音楽系のTV番組でよく目にしました。
次のシングル「マテリアル・ガール」も超キャッチ-で大ヒット、「いよいよスーパースターの仲間入りだな」と思ってました。ただ個人的にはアーティストというよりアイドル的要素が占めている印象。
ですが、次のシングルでグッときました。
アルバムからではなくサントラからのカット「クレイジー・フォー・ユー」、せつないバラードです。こんなにしっとり歌い上げることができるんだ… とこれまでの彼女に対する誤解が一気に解けました。レコード会社はアルバムからのカットではないので、このサントラからのこの時期のリリースには当初反対だったそうですが、結果的に好タイミングでしたね。
楽曲を作ったのはジョン・ベティス。大物です。カーペンターズ「トップ・オブ・ザ・ワールド」、マイケル・ジャクソン「ヒューマン・ネイチャー」を書いてます。まさかこの3曲がつながるとは(ホイットニー・ヒューストン「ワン・モーメント・イン・タイム」も!)。
肝心の映画「ビジョン・クエスト / 青春の賭け」はたいしたヒットとはなりませんでしたが、ジャーニーの「オンリー・ザ・ヤング」という当時のアルバム未収の新曲やドン・ヘンリーのソロなどが入った好サントラ盤でした。
余談ですが、それまでマドンナを毛嫌いしていた私の姉もこの曲で評価を一変、たちまちファンになっていました。女性ファンを一気に獲得した1曲でもあるんでしょうね。
2016.02.13
YouTube / Warner Bros. Records
Information