6月30日

八代亜紀「雨の慕情」世代を超えてアイドル親衛隊がサビを大合唱!

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八代亜紀のシングル「雨の慕情」がオリコンのベストテンに初ランクインで最高位(9位)を記録した日
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雨の季節の代表曲、八代亜紀「雨の慕情」


全国的に雨の季節ですね。今日もシトシトと雨模様… この季節は “雨の曲” が似合ってくるもんですね。そして、雨の季節の曲といえば、この曲が代表曲の一つなんじゃないかな。八代亜紀 「雨の慕情」。

いつだったか、ネット上で「雨の歌といえば?」っていうアンケートがあり、並み居るポップス系の雨の曲を抑えてこの曲が1位を取ってた事があったなぁ。やっぱり、世代を超えたこの曲の印象っていうのがかなり強いんだな… なんて思いましたね。

そんなワタシも、同じ質問をされたら、やっぱり、八代亜紀のこの曲に投じちゃうように思いますね。それだけ印象があるのよ、この曲に。

五木ひろし vs 八代亜紀、“五八戦争” を制したのはどっち?


「雨の慕情」でもっとも印象に残っているのは、この年、1980年の各音楽祭ですね。いわゆる賞レース。この年は各マスコミから “五八戦争” とも言われ、いろいろな音楽祭で五木ひろしさんと八代亜紀さんでの熾烈な大賞争いを演じたわけだ。

ただ、第三者的に、1980年のみに限って見ると、オリコンのベストテン入りした八代亜紀さんの曲は、この「雨の慕情」のみ。売上げでは50万枚を上回ったもののオリコン最高位9位… と、ベストテンギリギリだった八代亜紀さんに対して、「おまえとふたり」「倖せさがして」「ふたりの夜明け」と3曲ベストテンに送り込んだ五木ひろしさん。

しかも「おまえとふたり」は前年1979年からのヒットとはいえオリコン最高位3位。『ザ・ベストテン』では1位。続く「倖せさがして」も最高位2位と、数字だけを見ると、五木さんのほうが圧倒的に優位のようにも思えたんですよね。だから “五八戦争” なんていうネーミングはマスコミがつけた虚像じゃないのか… と思ったもんです。

BUT! ふたを開けてみると、当時2大音楽祭だった『日本歌謡大賞』『日本レコード大賞』ともに、八代亜紀さんの「雨の慕情」が大賞を獲得。数字の実績だけを見ると不利な展開だっただけに、当時小学5年だったワタシとしても、これは意外な展開に思えたな。

アイドル親衛隊も一緒に大合唱、♪ あめあめ ふれふれ もっとふれ~


でも実際このような結果なったのは、世代を超えた大衆力の効果だったんじゃないのか… 今振り返るとそんな風にも思えますね。だって、各音楽祭での会場が一体になっての「♪ あめあめ ふれふれ もっとふれ~」の大合唱だったし。これは衝撃的でしたね。

その大合唱たるや、八代亜紀さんのコアファン層だったある程度年配の方々によるものではなく、アイドルの親衛隊によるもの。というのも、あの年は、いわいる “80年代アイドル” の最初の当たり年だったわけで、会場のお客さんの大半が、各アイドルの “親衛隊” だったわけでさ。そんな各親衛隊がひしめく中で、各親衛隊の垣根を越えての大合唱だったんですよ。ある種、“異様” とも思えたりもするけど、壮観な光景でしたよね。

特に、この年の『日本歌謡大賞』での、日本武道館いっぱいに響く「♪ あめあめ ふれふれ もっとふれ~」大合唱は、本当に強烈な印象があるなぁ。あの大合唱があって、「雨の慕情」が大賞とらなかったら、それこそブーイングの嵐だったんじゃないかな。

このように世代を超えた、“若者” の支持があったかなかったか… 五木ひろしさんが歌謡大賞もレコード大賞も逃したのは、この差だったんじゃないか。個人的にはそんな風に思えたりするんだよね。僕にはわかるよ。

歌の魅力を充分に引き出した「ザ・ベストテン」の演出効果


賞レースでの各アイドル親衛隊が、なぜこの曲で大合唱になったのか… といえば、やっぱあの頃の歌番組の影響が絶大だったからじゃないかな。『夜のヒットスタジオ』しかり、『ザ・ベストテン』しかり。特にベストテンでの、綺麗なセットをバックにした演出効果は大きかったと思うなぁ。

特に、ベストテン初登場の1980年7月17日放送分。庭をモチーフにしたセットだったけど、こぬか雨と光の演出が秀悦だったんですよ。

あのころ演歌というジャンルで、あのようなセットをつけた演出なんてベストテンくらいしかありませんでしたからねぇ。なかでも、綺麗なライティング効果の演出が歌の魅力を充分に引き出しましたよね。

ライティングやセットを含めた演出効果で歌の魅力を引き出す… これはそれまでの演歌ではあまり見られなかった方法だったんじゃないかな。そういう意味を含めて充分にエンターテインメントでしたよね。

それに加えて、サビのところでの例の振り付けでしょ。今見たら、なんてことない振り付けなんだけど、当時の若者の心を捉えるには充分だったんだよね。各音楽祭で、あれだけの大合唱をもらえたのも、こういう布石があったからこそ… だったんじゃないのかな。今振り返るとそんな風に思えるんだよね。


Song Data
■ 八代亜紀 / 雨の慕情
■ 作詞:阿久悠
■ 作曲:浜圭介
■ 編曲:竜崎孝路
■ 発売:1980年4月25日
■ 発売元:テイチク
■ オリコン最高位:7位
■ 売上枚数:56.9万枚

■ かじやんの THE HITCHART HOT30 最高位:4位
■ HOT30 ランクイン期間:1980年5月19日~9月29日付
※上記のランクイン期間は、「THE HITCHART HOT30」のものであり、「オリコン」とは異なりますのでご注意ください


2020.06.30
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  YouTube / ColumbiaMusicJp
 

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カタリベ
1969年生まれ
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