2018年 4月14日

ロックンロール・ホール・オブ・フェイム、ついにボン・ジョヴィが殿堂入り!

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ロックンロール・ホール・オブ・フェイム殿堂入り授賞式が開催された日
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ロックンロール・ホール・オブ・フェイム(ロックの殿堂)2018年の殿堂入り授賞式は4月14日クリーブランドのパブリック・オーディトリアムで開かれ、ボン・ジョヴィをはじめザ・カーズ、ダイアー・ストレイツ、ムーディー・ブルース、ニーナ・シモン、そしてシスター・ロゼッタ・サープが、アーティストとして最高の名誉である殿堂入りを果たした。

これまでアメリカ以外では観ることが難しかった授賞式の模様が2018年7月1日より Amazon プライムで世界配信されることになった。もちろん日本でも日本語字幕付きで観ることができる。

この機会に今年のセレモニーを改めて振り返ってみたい。

ロックンロール・ホール・オブ・フェイムといえばグラミーなどと並ぶ世界4大音楽賞の一つで、ロックをはじめポピュラー音楽の歴史を築きその発展に貢献しただけでなく、デビュー25年以上を経ても色褪せない輝きを放ち続けるアーティストだけに与えられる特別な賞。過去33年間に渡りビートルズ、ボブ・ディラン、ストーンズなど名だたるレジェンドが殿堂入りし、ここに選ばれることは音楽の歴史にその名を永遠に刻むことになり、大変な栄誉である。

2018年のハイライトがボン・ジョヴィの殿堂入りだったことは誰にも異論はないはずだ。まず彼らを紹介しステージに呼び込んだのはアメリカを代表するラジオ DJ ハワード・スターンで、彼自身もスーパースター級の存在である。ところがバンドの面々が登場した瞬間、桁違いのオーラと観客の熱狂が会場を一気にボン・ジョヴィのコンサートアリーナに変えてしまった。そして、そこで普段のライブでは決して観られないシーンが展開したのである。

ボン・ジョヴィといえば、1曲1曲がまるで1つのドラマのようなストーリー展開で、聴く者を主人公になったような気持ちにさせてくれるが、ジョンが「時間というのはとても貴重なものだ」と話し始めたスピーチは、30数年という時間を魂レベルにまで凝縮したかのようなドラマチックなものとなり、15分間に渡る異例の長さになった(ビデオでは編集されている)。

ホウキをギターのようにかき鳴らして歌っていた子供時代からメンバーとの出会い、ガレージでのリハーサルからついに訪れたブレイク… 夢を現実に変えたストーリーにはメンバーへの感謝の思いが溢れ、それを聞いている皆の顔には笑顔がこぼれている。そこには今回数年ぶりの共演を果たしたリッチー・サンボラの姿もあって、彼の顔もくしゃくしゃになっていた。

家族よりも近い存在として奇跡のような音楽の旅を続けてきたバンドには、想像を絶するような危機もあったことだろう。しかしジョンが最後に両腕を大きく伸ばして全員とハグした瞬間、全てのわだかまりは氷解し、観客もビデオを観ている私たちもが彼らと一緒に長い旅を続けてきた旅人として、一つのエピソードを一緒に終えた気持ちになった。続いての演奏、「禁じられた愛(You Give Love A Bad Name)」「ホエン・ウィー・ワー・アス」「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」はまさにボン・ジョヴィと世界のファンとのセレブレーションになったのである。

さらに、ボン・ジョヴィに勝るとも劣らない目の覚めるような瞬間を見せてくれたのは 、ニーナ・シモンのトリビュートである。アリーナロックの金字塔ボン・ジョヴィと2003年に亡くなったジャズシンガー、ニーナ・シモンが同じステージで殿堂入りするというのも、この賞のユニークさと見識の高さを示している。

そして彼女を紹介するのがメアリー・J.ブライジなら、トリビュート前半は今をときめくディーバ、アンドラ・デイ。驚異の歌唱力でザ・ルーツをバックに「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」など2曲を激唱した後、ローリン・ヒルがサプライズゲストとして登場した。社会への痛烈なメッセージを込めた名曲「ブラック・イズ・ザ・カラー・オブ・マイ・トゥルー・ラヴズ・ヘアー」は途中からローリンならではのラップに変わり、会場は怒涛のような歓声に包まれた。

殿堂入りアーティストとしては、80年代のニューウェーブバンド、ザ・カーズが「ユー・マイト・シンク」などのヒット曲を演奏。そして60年第後半にプログレというジャンルを確立、今も活発な活動を続けるムーディー・ブルースが「サテンの夜(Nights In White Satin)」などを披露。一方で残念だったのは、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーが出演を辞退したことである。

またロックのルーツとして殿堂入りしたロックンロールのゴッドマザー、シスター・ロゼッタ・サープの貴重な映像と、アラバマ・シェイクスのブリタニー・ハワード によるパワフルなトリビュートは、特に音楽の歴史に触れる機会が少ない若い世代へのエジュケーションになった。

さらに2017年に亡くなったアーティストのトリビュートして、 ザ・キラーズが、 トム・ペティを、そしてハートのアン・ウィルソンとアリス・イン・チェインズのジェリー・カントレルがサウンドガーデンのクリス・コーネルを追悼するパフォーマンスを行い、過去と未来が時空を超えて交錯するかのような瞬間が続いた。このように時代もジャンルも異なるアーティストが同じステージに立ち、音楽をセレブレートするのが、ロックンロール・ホール・オブ・フェイムだけにしかない醍醐味と言えるだろう。

アーティストたちが長いキャリアを生き抜いた喜びと、家族やファンへの感謝の気持ちを語る時、それを見る私たちは音楽に力を得て生きてきた人生の貴重な時間を噛み締めながら、自身も音楽ファミリーの一員であることを改めて強く実感するのである。

普段観るライブとはまるで違う時空が広がるコンサートを、ぜひ一度体感して欲しい。

2018.07.14
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  YouTube / Rock & Roll Hall of Fame
 

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