人生を歩むなかで、人はどうしても弱くなってしまうときがある。1人では生きていけなくなるときがある。
そんなとき、
『なにも心配いらないんだよ。』
そんな風に言ってくれる人がいたら、どれだけ心強いだろう。きっと、どれだけ自分に自信がなくても、未来を歩むことが怖くても、そっと足元を照らしてくれるのではないだろうか。
それは、1981年に発表された松任谷由実こと “ユーミン” の「守ってあげたい」の歌詞にある言葉だ。
So, you don’t have to worry, worry,
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
‛Cause I love you, ‛Cause I love you.
「アイドル映画」時代の開幕を告げる作品ともいわれる、薬師丸ひろ子が主演をつとめた『ねらわれた学園』の主題歌として書き下ろされた曲である。やさしさと愛しさが重なりあうあたたかい感情が描かれたこの曲は、オリコンシングル週間チャートで2位となり、ユーミンのシングルセールスではそれまでで最大のヒットとなった。
あなたは誰かを『守ってあげたい』と思ったことがありますか?
ユーミンが歌う姿を見て何気なく口ずさんでみたが、歌詞をよく読んでみると、こんな風に想える相手は人生で何度も会えるものではないと感じた。
誰かを守りたいと思ったとき、心の中に新しくスペースが出来る、あの感覚が好きだ。誰かを想う新しい感情が生まれたとき、自然とパワーが湧いてくる。こんな自分もいたのかと、新しい自分に出会うことが出来る。
新しい感情に出会ったとき、自分の知らない自分に出会ったとき、人は成長するのかもしれない。
『守ってあげたい』
その言葉の先には、きっと愛する人がいる。
愛する人に対してそんな風に想える人は、きっと相手からも同じように愛されている。その人の苦しみを取り除き、側でずっと笑顔を見ることが出来れば、どんなに幸せだろう。
『守ってあげたい』そんな風に想える誰かと出会えたら、それだけで人生はとても輝いていくはずだ。
歌詞引用:
守ってあげたい / 松任谷由実
2017.08.11
YouTube / 松任谷由実
YouTube / H IW
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