2025年 10月3日

【Do As Infinity インタビュー】⑤ 伴都美子が30代で人生を共にすると決めた1曲とは?

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結成25周年を迎えたDo As Infinity。ボーカルの伴都美子とギターの大渡亮が影響を受けた音楽、そして四半世紀にわたる波乱万丈の活動を語るスペシャル・インタビュー。第5回は《人生を共にすると決めた音楽》として、伴都美子に “30代の1曲” を挙げてもらった。そして近年の活動、とくに海外での人気ぶりやリアルな観客の反応についても語ってくれた。

ジョン・メイヤーは本当に天才


――《人生を共にすると決めた音楽》として伴さんに選んでいただいた30代の1曲は、ジョン・メイヤーの「グラヴィティ」でした。

伴都美子(以下:伴):これは、この楽曲というより、2008年に出た4枚組のライブアルバム『Where the Light Is』がいいなと思ったんです。ジョン・メイヤーは、出てきた時のインパクトが大きかったです。天は二物を与えずじゃないですけれど、声は良し、ビジュアル良し、曲も作れるし、と幾つも与えられた人だな、すごい人が出てきたなという印象で、本当に天才だと思いました。

―― あのライブアルバムは、ジョン・メイヤーの弾き語りパート、ピアノトリオによるセット、フルバンドの演奏と3パートに分かれていて、それぞれが完璧な演奏でした。

伴:ものすごい才能に溢れていることがわかる素晴らしい内容でした。もう一時期、というより30代は本当にこればかり聴いていました。特に「グラヴィティ」のライブバージョンは本当に秀逸なんです。この時のライブ映像もあるんですが、これがまためちゃめちゃカッコいい。私、ジョン・メイヤーは何度か生のライブを見にいったこともありますが、やっぱりすごいと思いました。私はギタリストではないけれど、それでも、上手いなあ!と思いましたよ。あのアンサンブルを生で聴けて嬉しい、という気持ちが一番でしたね。



―― こういう音楽をご自分たちの作品にフィードバックするのではないんですか?

伴:単に好きな音楽ということなのですが、どんな形かはわからないけれど、確実に自分たちの中に入ってきているとは思います。私も、今となってはいろいろな音楽を聴くようになりましたし、それこそヘヴィメタルも聴いています。

―― それはまた意外ですね。

伴:ハードロック系も好きで、モトリー・クルー、ガンズ&ローゼス、メタリカはもちろん、システム・オブ・ア・ダウンとかも聴きますよ。10代の頃はその辺は聴いていなくて、TLCとかSWVとか、その辺りのR&Bが好きでした。でも、音楽活動も20年以上やっていると、どんな音楽も知らないよりは知っていた方がいいんです。だから友達と喋っていて “あの曲いいよ、聴いてみて!” なんて勧められて聴くことも多いです。

―― メンバーにもマニアックなほど音楽に詳しい方がいらっしゃいますし。

伴:(大渡)亮さんはもう、歩く音楽辞書なので(笑)。彼はいつも、何かのグループやミュージシャンにハマると、ずっとその話ばかりしているので、私も自然に耳に入ってくるんです。質問がある時は教えてくれますし、それこそジョン・メイヤーも最初は、当時私たちが持っていたラジオ番組で、亮さんが紹介していたのがきっかけだったんです。やっぱり彼は嗅覚が鋭いですよね。




プロデューサー亀田誠治はムードメーカー


―― ところで、初期の頃からグループに大きく関わっていたベーシストの亀田誠治さんは、伴さんから見て、どんな方なのでしょうか。

伴:本当にキュートな方ですし、ユーモアもあって、ムードメーカーでもある方。先日、アニメ『犬夜叉』のオーケストラコンサートで、久しぶりにご一緒させていただいたんですが、もうお変わりなく、素敵な方でした。

―― 亀田さんがサウンドプロデュースで関わられるようになったのは、3枚目のシングル「Oasis」からですね。

伴:はい。先日、オーケストラコンサートの楽屋でその話になって、亀田さんとは「Oasis」からのお付き合いですが、その1曲前の「Heart」がラジオから流れてきたのを聴いて、“なんじゃこりゃ!? “ と思われたそうなんです。「Heart」って、当時、ラジオ局のパワープレイに選ばれた曲だったので、その結果、皆さんの耳に届くようになったんです。あの曲がきっかけでお付き合いが始まったんですよ。



熱狂的だったラテンアメリカ・ツアー


―― Do As Infinityは、2017年にラテンアメリカでツアーを行っていますが、そのきっかけはどういったものでしたか。

伴:それはもう、高橋留美子先生のおかげです。私たちが主題歌を担当したアニメの『犬夜叉』が、海外ですごい人気になっているんです。それで、現地のアニメフェスに呼んでいただいたのがきっかけでした。アニメイベントでは皆さんコスプレして来たり、もう反響が凄かったです。ラテンアメリカ・ツアーではメキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリを回ったんですが、それ以降も、テキサスのサン・アントニオという街で行われたアニメイベントにも呼ばれ、これもまた熱狂的でした。向こうはお客さんがとにかく熱いんです。

―― なかなか日本では得られない反応でしょうか。

伴:そうですね。『犬夜叉』の主題歌になった「深い森」とか、「楽園」もそうですけど、日本のお客さんは聴き入ってくださるんですが、あちらはイントロが始まるともう “ウワーッ!” となって、Aメロから一緒に歌って、最後は大合唱になります。いや、これは最高でした。日本とはリアクションが違うんだな、すごいなあ、って。アニメ関連では、アジア方面にも呼ばれて行きましたよ。インドネシアのジャカルタのお祭りに出たり、シンガポールや上海、台湾などにも行きました。

―― 今年(2025年)の7月にもブラジルに行かれるそうですが、海外からの引きはかなり多いようですね。

伴:はい。アニメの影響力はやはり凄くて、リリースから年月が経っていても、こんなふうに受け止めてくださる方が沢山いるのは、本当にありがたいですね。しかも、入口はアニメだったかもしれないですが、皆さん、本当にちゃんと音楽として聴いてくださるので、本当に嬉しいです。



自分たちの “好き” という感覚を大事にしてきた


―― 今の時代は、音楽サブスクの影響も大きくて、どの曲が当たるか、跳ねるかは本当に誰も予測がつかない時代になっています。アニメをきっかけにして、世界にその名を知られるようになったのは素晴らしいことですよね。

伴:その曲を作っていた当時も、時代とか流行りとかはあまり考えずに、自分たちの “好き” という感覚を大事にしてきたので、その辺りは亮さんの知識とか経験値がやはり大きいんです。彼の音楽に対する嗅覚も含め、信頼関係ができていることも、長く続けていける大きな要素だと思います。

―― 現在、というかここ数年でお好きな音楽はどのようなものがありますか。

伴:最近は、また新しく出会う楽曲が新鮮で楽しいです。例えばCreepy Nutsとかもそうですが、新しいアーティストと出会うと “みんな、いろんな垣根を超えて音楽を作っているんだな” と実感することが多いです。それこそ私たちがデビューした頃に比べて、みんな自由な発想で音楽を作っているなあ、という印象です。そんな中で私は、若い人たちの曲を聴きつつも、例えばイーグルスとかビリー・ジョエルとかも聴いたりしています。

―― 1970年代の音楽に戻っていく感じもあるんですか。

伴:ええ、その辺りのアーティストも、若い頃にもちろん聴いてはいたんですが、素通りして来た曲も多くて。それを今になって聴いてみると “こんないい曲だったんだ!” と、感じ方が深くなっている気がしています。やっぱりロックが好きなんです。

―― では最後に、この先の展望を伺えますか。

伴:末長く、エイベックスの先輩たちを見習って、ずっと長く歌っていきたいです。あまり痛々しい感じにならないように(笑)。本当に皆さんのおかげで、これだけ長い年月やれていることに感謝しています。なので、続けられる限りは、ちゃんと体力作りもして、歌える身体を維持して行きます。それと、まだ世には出ていないけれど、レコーディングを終えている曲が数曲ありますので、楽しみにしていてください。いろんなことにチャレンジするのはもちろんですけど、私たちの楽曲を“この人たちって、面白いことやってるね” って、面白がって聴いてくれたら嬉しいですね。


明日掲載予定の第6回(最終回)は、ギターの大渡亮が、30代で《人生を共にすると決めた音楽》、そしてDo As Infinityの音楽面での様々な挑戦について語ります。


Live Information
▶ Do As Infinity 26th Anniversary LIVE


・日程:2025年10⽉3⽇(金)
・会場:LINE CUBE SHIBUYA

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2025.07.27
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