80年代に十代を過ごしたみなさま、タバコ吸ってますか? 私は気管支炎やら体力の低下でやめてから12年が経ちます。かつて吸っていた者として最近気になったのが電子タバコ。あれ、どうなんでしょう? 身体にいい悪いは置いといて、全然カッコよくないですよねぇ…。
タバコを吸い始めた80年代、映画やテレビでは喫煙シーンがあふれていました。私自身もカッコよくタバコを吸うミュージシャンや女優さんに憧れて真似したクチ。で、どんな人に憧れたかというと…。
まずは女優のマレーネ・ディートリッヒ。彼女が出演していたのは50年代の映画ですが、深夜のテレビ放映で観た「情婦」や「モロッコ」ですっかりマレーネのタバコを吸う姿に魅了されてしまいました。このとき「タバコを吸う女=カッコいい」という図式が頭にインプットされたのです。
そして、私が初めて熱を上げた日本のバンド、ザ・ストリート・スライダーズ! ルードでハードでタイトな彼らのR&Rの特徴は即効性と中毒性。気が付くとレコードを聞きまくっていた気がします。ハリーが書くR&Rな日常と内省的な一節にもシビレたし、醸し出すムードや佇まいにもシビレました。そこには、彼らが愛するタバコが重要な位置を占めていたわけで…。
忘れもしません。初めてのスライダーズのライブは浦和の埼玉会館。スモークを焚いたかのように白く煙ったロビーに、インド系の服やサイケ柄のシャツを着たお兄さまお姉さま方が佇み、こぞってタバコをぷか~っ。初めて見る異様な光景に「ここはどこだ?」という感覚になったのを覚えています。そして思いました。「私も立派なスライダーズファンになりたい!」と。
もちろんスライダーズのライブは最っ高でした。ハードさもエッジーさもルードさもすべてが予想超え! スライダーズの中毒性はライブでさらに発揮されるものでした。そして私は、次のライヴでついにタバコに手を出してしまいます。ちなみに初タバコは「サムタイム 」。メンソールにしようと思ったのは、一条ゆかり先生のマンガの影響でしたが。
2016.09.27
YouTube / ridersjoint さんのチャンネル
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