1980年代といえば、私にとって幼少期から中学生の頃。誰もが純粋で多感なこの時期に、私は、小室哲哉、木根尚登、宇都宮隆の3人組ユニット、TM NETWORKの大ファンであった。
ちょうどアニメや映画のテーマとして、
■Get Wild、STILL LOVE HER(シティーハンター)
■EVEN DAYS WAR(ぼくらの7日間戦争)
■BEYOND THE TIME(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)
が使われて、子供たちが彼らの音楽を耳にする機会が多く、当時の少年少女の心をつかんで放さなかった。
小室さんが最先端のシンセサイザーを操り、生み出す透明感のある切ないメロディ、ドラマティックなコード進行、心高揚するリズムにのせて、小室みつ子さんの表現した若者の孤独感、愛と希望の心模様。10代の私たちは、その世界観にリアルに共感を覚えた。
TMファンの女の子達と、コンサートの出待ちをしたり、深夜ラジオにせっせと葉書を書いていたのが懐かしい。一度、代々木公園でサッカーの練習をしていたウツとキネが休憩中に吸ったタバコの吸殻を大事に拾って持ち帰ったことがある。その時に、「お疲れ様でした。」と、勇気を出して声をかけたのもいい思い出。
90年代に入り、小室ブームの直前、売れる前のtrfが行った横浜の倉庫でのRaveイベントに年齢を偽り潜入した。その時のぞいたスリリングな大人の世界は忘れない。小室プロジェクトに加わりたいとオーディションを受けてたあの子、今はどうしているのかな。
少女から大人になっていく私たちを、TM NETWORKは大人のステキな男性としてエスコートしてくれていたのかもしれない。月日が流れ、大人の女性、母親になった私たちは、またみんなでTMのコンサートに行こうと計画している。
2016.04.14
dailymotion / pporosa
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