最近のお気に入りのバンドの一つがエコスミス、カリフォルニアの3人組だ。ちょっと80年代っぽい音とヴォーカルのシドニーちゃんの若々しい声が素敵なバンド! もう大好き!!
大好きな理由の一つが何と言っても兄弟バンドというところ。ちょっと前までは長男も所属しており4人組だったが、脱退してセカンドアルバムでは3人になってしまった。喧嘩別れではないのだけれど、長男の脱退のショックが彼らを成長させたようで兄弟バンドの絆の強さに、更にキュンとさせられた。
昔から兄弟のバンドには惹かれてしまう。フィンガー5はもとより、レベル42も兄弟がいるってことで更に好きになったし、ジーン・ラヴズ・ジザベルなんて双子だもの、萌え萌えしない訳が無い♫
そんな兄弟萌えバンドの中で80年代女子の間で、王子様的存在だったのがG.I.オレンジ。ジョン・テイラーとサイモン・ル・ボンに更にワムを足して割って金髪にしたような容姿で、私のクラスでも、下敷きに雑誌の切り抜きを入れている子が何人もいた記憶がある。
Psychic magic,
heart to the heart
From the start but
you know your feeling
サビの “Psychic magic” の裏声からの、“heart to the heart” の低いダミ声に移るあたりが、ちょっとクセになる。イケメンの壁ドンってこんな感じ? 私はG.I.オレンジにキャーキャーしていなかったのだが、運命の日は突然訪れる。
私の学校の近くにはTVK(テレビ神奈川)があり、夕方の音楽番組『ミュージックトマトWorld』の収録もそこで行なっていたので、誰かに会えないかな? という気持ちで、あたかも通学路のようにTVKの近くを歩くことが多かった。
そんなある日、TVKの裏あたりを歩いていたら、すぐ横で停まった車から金髪の外人4名が慌ただしく出てきたのだ。漫画みたいなキラッキラのオーラが周りに溢れる。
間違い無い! G.I.オレンジ!! キャー!!
まさかの「キャー」が思わず私の口からでたよ。建物に入ろうとした彼らが、私の「キャー」に気が付いて笑顔で手を振ってくれた。彼らは人の良い王子様オーラを巻き散らかす。
このとき、声をかけて、サインもらおうとすればきっと、彼らは戻ってきてくれるくらいの勢いだったのに、私はといえば、佇んで手を振るばかり… 想像もしていなかったそのキラキラ振りに圧倒されてしまい動けない高校生だった。
ううう… せっかく、いい匂いがするくらい近くにいたのに。
今考えても声をかけなかったことを後悔してる。彼らはとびきりのスマイルで「アリガトー」と言い、私に手を振りながらビルに入って行った。当時、日本中をプロモーションで回っていたようで過密スケジュールだったと思うのに、たった一人のファンにも気をかけてくれる彼らの人柄に一瞬でやられてしまった。
彼らのあのスマイル、サービス精神はまさに日本向きだった。曲もキャッチーで聴きやすかったし、ブームが続かなかったことは本当に残念。2015年に久しぶりに来日してくれたようだし(行けなくでごめん)彼らにはまた日本にきてほしいな。
そしたら、私にまた「キャー!」って声が出てしまう、あのサイキックなマジックを私にかけてほしい♫
歌詞引用:
サイキック・マジック / G.I.オレンジ
2017.11.27
YouTube / kawamatagunji
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