7月17日

レベッカの東京ドーム公演を完全収録!チケット5万枚が即完した「BLOND SAURUS TOUR」

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レベッカ「BLOND SAURUS TOUR '89 in BIG EGG」開催日(東京ドーム)
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今なお語り継がれる伝説的なライブが相次いでおこなわれた東京ドーム


1988年、日本初となる全天候型多目的スタジアム「東京ドーム」が完成した。前身の後楽園球場は約50年に及ぶ歴史において、単独ライブをおこなったアーティストはわずか17組にとどまる。あくまで野球開催のためのスタジアムだった。

一方、東京ドームは「多目的スタジアム」と銘打つだけあってライブ開催にも積極的だった。ミック・ジャガーの来日公演を皮切りに、開場わずか半月後にはBOØWYの「LAST GIG」、美空ひばり「不死鳥コンサート」という今なお語り継がれる伝説的なライブが相次いでおこなわれた。

約5万人収容という広大なキャパシティを単独で埋められるアーティストは限られている。その意味で東京ドーム公演は一流アーティストの証と言えるが、その夢の舞台での単独ライブをデビューからわずか5年で実現したバンドがいる。80年代を代表する人気バンド、レベッカである。

NOKKO、ひいてはレベッカそのものだった「BLOND SAURUS」


「BIG EGG(ビッグエッグ)」の愛称で呼ばれていた東京ドームのステージに、レベッカの5人が立ったのは89年7月17日のことだ。

同年5月リリースのスタジオアルバム『BLOND SAURUS』が週間チャート1位を獲得するなど、その人気は絶頂を迎えていた。同作を引っ提げての全国ツアー『BLOND SAURUS TOUR ’89』のファイナルである東京ドーム公演『in BIG EGG』は、約5万枚のチケットが即日ソールドアウトという過熱ぶり。

バンドにとっても彼らを熱心に追いかけてきたファンにとっても、集大成的な意味合いの強い公演だった。

アルバムジャケットにも登場する「BLOND SAURUS」と呼ばれるピンクの肌を持つ恐竜は、ファンシーな外見とは裏腹に、

「小柄ながら、凄まじい力を持ち合わせていた」
「もっと大きな海をいくつも見たいと思った彼女は、ある日長い航海に出た」

―― という、暗転したドームに流れる英語のナレーション。

言うまでもなく「BLOND SAURUS」とはNOKKO、ひいてはレベッカそのものであり、この日たどり着いた東京ドームは「長い航海」のひとつの区切りにあたる。



破天荒なNOKKOらしくて微笑ましいMCのエピソードとは?


荘厳なムードを切り裂くようにオープニングナンバー「Blond Saurus」のイントロが流れると、ステージ中央の火山を模したモニュメントが両サイドに割れ、まばゆい光と共にNOKKOが現れる。

ダンサーふたりを伴い、コケティッシュなダンスを披露するなど、ロックバンドでありながら、身体的なエンターテイメント性に度肝を抜かれる。

序盤からアルバム『BLOND SAURUS』収録曲を中心に披露。M6「Navy Blue」をダンサブルに歌い終えた後、この日初めての爆笑MCはファンの間で語り草となっている。

「私はある日の朝、風邪をひいたと思って病院へ行ったのでした…」

―― と話し始めたNOKKOはそのまま5分以上にわたって盲腸と診断されてから手術するまでの経過を事細かに説明。一世一代の晴れ舞台で5万人の観客を相手にプライベートな苦労話を披露するあたり、破天荒なNOKKOらしくて微笑ましい。

“BIG EGG” に響き渡る、ラストナンバー「Maybe Tomorrow」


ライブはM15「プライベイト・ヒロイン」まで一気に駆け抜け、アンコール明けには「ラズベリー・ドリーム」「フレンズ」の代表曲連発でオーディエンスの興奮は最高潮に達する。係員の制止を振り切ってアリーナ最前列の客に手を伸ばすNOKKOのアクティブさも凄まじい。

序盤からダンスを踊りまくり、ステージの端から端まで走りまくっても息切れひとつなくパワフルな声量を維持するのだから、なるほどさすがは音楽界を席巻する「BLOND SAURUS」だと、納得すること請け合いである。

ラストを飾るのは「Maybe Tomorrow」。これまで幾度となくライブの最後に歌われてきた名バラードが “BIG EGG” に響き渡る光景は感動的のひと言に尽きる。感極まったNOKKOが瞳をうるませるシーンも印象的だ。

30年余りの時を経て現代に甦った伝説のライブ


このライブは長らく “伝説” であると同時に “幻” でもあった。というのは90年にVHS作品として映像化こそされたが、その内容は全編から大幅カットした10曲収録のダイジェスト版で、全編収録の完全版リリースを待望する声が長きにわたり寄せられ続けていた。

それが実現したのが2019年。最新技術により映像、音声共に大幅アップデートされ、『BLOND SAURUS TOUR‘89 in BIG EGG –Complete Edition-』のタイトルでBlu-ray/DVD作品として商品化。30年余りの時を経て現代に甦ったのである。

4年前のリリース時には全国16都市 26劇場で一夜限りのプレミア上映が行われるなど大盛況を博し、このたび立川シネマシティで開催となる『シネマシティ ライヴ・フィルム・フェスティヴァル 2023』にて再上映が決定したという経緯がある。

34年前の伝説のライブを劇場サイズで見逃した方は、ぜひアップデートされたBlu-ray/DVD作品で堪能して頂きたい。

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2023.08.16
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カタリベ
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