岡村ちゃんはかわいい。
52歳のオジサンをかわいい? と思う人もいそうだが、動き、フォルム、しゃべり、表情… どれも、なんだかかわいいのだ。
DATE(岡村ちゃん Live はこう呼ばれる)中、ベイベ(岡村ちゃんファンはこう呼ばれる)たちは「かわいい」を連発している。
DATE 後、Twitter のタイムラインには、今日の岡村ちゃんがどんな風にかわいかったかの投稿であふれる。
だが、2018年春ツアー。28年ぶりに DATEで演奏された、岡村ちゃん最大の問題作「どんなことをして欲しいの僕に」を聴いて、私はハッと思い出した。かわいいとかじゃない、岡村靖幸の神髄はセクシーなんだ!
この曲は、1989年にリリースされた『靖幸』というアルバムに収録されている。作詞、作曲、アレンジ、プロデュース、さらには演奏まで岡村ちゃんが手がけた最初のアルバムだ。『靖幸』は、とにかく語りというか、セリフが満載。なかでも強烈なインパクトを放つのが、“イカス身体のvideo girl” との情事が描写される「どんなことをして欲しいの僕に」だ。
ねえ 君のパンツの中で泳がせてよ
綺麗な水飛沫をあげながら
バタフライしたいよ
初めて聴いたときは、このセリフにぎょっとした。な、なんてイヤラシイの! サビ以外は、ファルセットで歌うのも特徴。ファルセット、淫らなセリフ、あえぎ声…。
とにかくエロイ。
岡村ちゃんの楽曲は大まかに、青春しているものと、セクシーなものに分かれると思うのだが、セクシー靖幸を象徴するのが「どんなことをして欲しいの僕に」ではないだろうか。この先演奏されることはないだろうと、何となく思っていたので、今回のツアーでこの曲のイントロが流れてきたとき、思わず「あっ!」と声をあげてしまった。
ファルセットで歌われるだけで、私の心拍数は上がりっぱなし。「君のパンツの中で~」のセリフこそなかったものの、マイクスタンドにまたがり、「またがっていいの? 押し倒していいの? なめていいの?」だの、イヤラシサ炸裂! エロス全開!
90年代、私は岡村ちゃんをかわいいではなく、「セクシー」で「カッコいい」と思っていた。もちろん、今もそう思っているが、「かわいい」が上回ってきちゃったのはなぜだろう。
岡村ちゃんがオジサンになったから?
昔より丸みをおびてきたフォルムのせい?
そんな、かわいい成分高めな52歳、岡村ちゃんからのセクシークロスカウンターパンチ! 今回のセトリ、この曲以外にも、セクシー成分高めの曲多し。もしや岡村ちゃん、セクシー靖幸復権を意識したんじゃ? と私は勝手ににらんでいる。
かわいいなんて言わせない!(言っちゃうけど…) やっぱり、岡村靖幸はセクシーなんだよ!
ね、ベイベたち、そう思うでしょ?
歌詞引用:
どんなことをして欲しいの僕に / 岡村靖幸
2018.06.23
YouTube / nononon59
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