3月31日

四月に雪が降ることもある、ありがとうプリンス… 感謝してる

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 1986年のコラム 
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photo:Discogs  

えっ!? と声が出てしまった。瞬時に全身の力が抜けていくのを感じた。脱力感が僕の体を支配し、しばらくは何も手につかなかった。4月22日未明、フェイスブックで訃報のニュースに接した時のことだ。そう、プリンスが死んだ。

私的な話で恐縮だが、80年代とは僕の15歳から24歳までの期間を指す。音楽に限った話ではなく、この期間に体験した様々な出来事は僕の感受性を膨らまし、成長の礎となってきた。リアルタイムで接したかどうかではなく、50年代のジャズも、60年代のフラワームーブメントも、70年代のアメリカンニューシネマも、僕は全部80年代に体験した。同時に、リアルタイムのシーンも追っかけていたわけだから、なんでそんなに時間があったんだろう?とも思うが、好奇心はもちろん、吸収力や咀嚼力が今よりも優れていたのだろう。

そんな僕の80年代、リアルタイムのシーンで突っ走っていたクリエイティヴの塊のようなミュージシャン、それがプリンスだった。彼が80年代に発表したアルバムは10枚、年1枚ペースの驚異的なスピードである。当時の音楽シーンはプリンスの一挙手一投足に注視しながら、固唾を飲んで見守っていた感はあったし、その期待にたがわず、発表する作品全てがハイクオリティだった。大げさではなく「革命」的なアルバムを連発していた。

1980 ダーティ・マインド
1981 戦慄の貴公子
1982 1999
1984 パープル・レイン
1985 アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ
1986 パレード
1987 サイン・オブ・ザ・タイムズ
1987 ブラック・アルバム(発売中止になり正式にリリースされたのは94年)
1988 LOVESEXY
1989 バットマン

僕の場合、1984年のパープル・レイン以降「次はいったいどんなアルバムになるんだろう!?」なんて、期待と想像を膨らませながら新作を渇望し、レコードに針を落とす度に高揚させられた。こんな「ストーリーと実が伴った音楽体験」ができたことは本当に幸せだったと思っている。ありがとうプリンス… 感謝してる。

2016.04.24
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1966年生まれ
鎌倉屋 武士
金曜日に青山の飲み屋さんで旅人さんと同じような人を見かけました。上司が語る俳優やミュージシャンの名前を入社したての子がいちいちスマホで検索するたび、隣で飲んでいた私まで寂しくなってしまいました。彼らにとってボクたちは、どうやら「結構物知りなオジサン」という風にくくられてるみたいですww 
2016/04/26 14:49
1
返信
1966年生まれ
太田 秀樹
旅人さん、それは残念でした。プリンスってちょっととっつきにくい部分があるので、同世代でも聞いたことないって人がいっぱいいますからね〜
2016/04/25 18:53
1
返信
1967年生まれ
時の旅人
金曜日居酒屋で入社7年目の奴と飲んだときに話題にしたのですが、「誰ですか、それ」との返答。ダブルで寂しかったです。
2016/04/25 14:51
4
返信
1966年生まれ
太田 秀樹
そして、スプリングスティーンがプリンスを追悼して「パープル・レイン」を!
https://www.youtube.com/watch?v=KkOxeKA2WNE

今日は僕もずっとプリンス聴いてます。
2016/04/24 13:13
2
返信
1966年生まれ
紀 和則
大好きなプリンスのバラード曲
BetchaByGollyWow!を聴いて追悼
2016/04/24 11:38
2
返信


カタリベ
1966年生まれ
太田秀樹
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