2023年 2月16日

聖子と明菜の頂上決戦「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」結果発表!

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リマインダー、昭和40年男、DJ BLUE 共同主催「80年代アイドル総選挙」結果発表が行われた日
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「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」結果発表!


2022年の年末から2023年年明けにかけて、大きな話題となった、リマインダー&昭和40年男&DJ BLUE 共同主催で行われた「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」の結果が発表されました!

2022年といえば、中森明菜、小泉今日子を輩出した “花の82年組” デビューから40年という意義深い年。考えてもみれば、あれから40年経ったというのに、小泉今日子は今もアイドル現在進行形といえるスタンスで人気が衰えることはなく、”歌姫“ 中森明菜の復帰を待ち侘びる声は世代を問わず止みません。

80年代アイドルが遺した功績は、40年経った現在、懐かしさだけで語られるものではありません。閉塞感に苛まれる現代だからこそあのキラキラした時代に多くの人が理想郷の未来を見出しているのかもしれません。

80年代アイドルーー。それはサクセスストーリーでもあり、シンデレラストーリーでもありました。『スタ誕』を筆頭とする。オーディション番組の試練を潜り抜けスターダムへと駆け上るアイドルーー また、偶然の必然からスカウトされ、瞬く間に綺羅星のごとく輝いたアイドルーー その経緯にも私たちはワクワクし、目が離せませんでした。現在のようなグループアイドルという概念が希薄だった時代だからこそ、スポットライトが当たった、たったひとりのアイドルの存在感は格別のものだったと言えるでしょう。

そんな80年代アイドルのベスト100。年代別の一般投票と、当時を知る音楽ライター、Z世代のインフルエンサーなど、アンバサダーとして選出された方々によって選出されています。まずは、1位から10位までのランキングをご覧ください。

 1位:中森明菜
 2位:松田聖子
 3位:小泉今日子
 4位:中山美穂
 5位:河合奈保子
 6位:南野陽子
 7位:斉藤由貴
 8位:菊池桃子
 9位:薬師丸ひろ子
 10位:岡田有希子

―― いかがでしょうか? あなたの予想は見事的中しましたか? まず、トップ3に関しては大方の予想は出来たと思います。群を抜いて高い人気を誇る松田聖子と中森明菜の頂上決戦は、中森明菜に軍配が上がり、”なんてったってアイドル” のキョンキョンがここに続く結果となりました。

明菜は、10代、20代、30代、40代、50代、60代以上という6つのグループ中、5つのグループで1位という圧倒的な強さでした。特に明菜のリアルタイムを知らない若い世代からの支持は圧倒的なもの。それは復帰を望まれながらもベールに包まれた “明菜神話” への憧憬からではないでしょうか。圧倒的な強さの明菜に対して、聖子は幅広い層から着実に票を集めていきました。



当時を知らない10代のランキング、河合奈保子が大健闘で2位!


幅広い世代に投票をいただき、興味深かったのは、当時を知らない10代のランキングとシニア世代のランキングです。特筆したいのは、まず10代の2位に河合奈保子がランキングされているということです。河合奈保子は、現在では、作詞作曲もこなし、ピアノをはじめとする様々な楽器もこなす本格派シンガーとして認知されていますが、1980年のデビュー時期には愛くるしい笑顔と水着で芸能人水泳大会やグラビア誌などを賑わせたど真ん中の正統派アイドルでした。

アイドルとしての活動期間の功績は、聖子や明菜に比べると現在に伝わり切れていない感じもしたのですが、堂々たる3位! 10代の昭和好き、80年代好きの視点というのはリアタイ世代よりも鋭いかも? と思わずにいられません。



映画「すずめの戸締まり」で劇中歌として使用された「けんかをやめて」の効果も大きかったと思いますが、若い世代における河合奈保子の再評価もまた、今回の総選挙の意義深さを物語っていますね。また、全体で10位にランクインした岡田有希子は10代で一番人気が高く、5位、20代で6位、30代で8位という健闘ぶり。ユッコ神話は若い世代へと受け継がれています。



興味深い現象は60代以上の投票にもありました。どの世代を見てもベスト20にランクインしていなかった岩崎良美が11位にランクインしたということです。それも10位だった中山美穂と1点という僅差での11位でした。

当時を振り返ってみても80年デビューの岩崎良美は同期の松田聖子、河合奈保子、三原順子(当時)ほどの華々しさはなく、歌唱力の高さと、提供された楽曲の素晴らしさから、玄人好みという印象が強かったのも確かです。その岩崎良美がベスト10ランク入り間近だったという事実は、彼女の楽曲やシンガーとしての素晴らしさにも焦点を当て正しい評価が得られたという事実でもありました。

幅広い層で人気が高かったのは、アイドルとは一線を画した薬師丸ひろ子


総合ランキングで9位となった薬師丸ひろ子は、現在も第一線で活躍する歌手であり、女優というのは周知の事実だと思います。アイドルというカテゴライズからは少し離れた印象があるというのも否めません。にもかかわらず、若い世代からシニアまで根強い人気がありました。世代別最高位は、30代の5位。リアタイ世代でも、明らかな後追い世代でもない世代での人気は、彼女の絶え間ぬ努力と実力からの結果ではないでしょうか。この結果からも “アイドル” という言葉の多様性を感じずにいられません。

デビュー40周年! 花の82年組、その結果はーー


花の82年組デビューから40周年という節目でスタートしたアイドル総選挙ですから、彼女たちの結果を気にせずにはいられません。以外にもベスト10にランキングされたのは中森明菜と小泉今日子の2人だけでしたが、ベスト30にランクインしたのはーー

 15位:原田知世
 18位:早見優
 20位:松本伊代
 22位:堀ちえみ
 24位:石川秀美

―― という結果でした。ここから見えるものは、昨年、アルバムをリリースしたり、現役のシンガーとしても注目を集めた原田知世、早見優、松本伊代の人気の高さです。それは昨日、40周年のアニバーサリーライブを大盛況のうち終わらせた堀ちえみについても同じです。リアルタイムを知っている世代が今も精力的に活動していることがなんとも嬉しいという気持ちの表れかも知れません。



やはり40代に圧倒的に強かった中山美穂


中間報告でも40代に圧倒的人気を誇った中山美穂が1位を獲得しました。40代のランキングには他の世代と違い松田聖子がベスト3にランクインしないという大きな特徴がありました。ちなみに40代のベスト3はーー

1位:中山美穂
2位:中森明菜
3位:小泉今日子

ーーという結果で、他の世代とは少し違う結果を見せてくれました。

テレビドラマ『毎度おさわがせします』を経て映画『ビー・バップ・ハイスクール』、歌手としての様々なスタイルの楽曲を歌いこなした八面六臂の活躍は、この世代に大きなインパクトを与えたことも頷けます。そして、この世代は80年代半ば以降、中山美穂、浅香唯、工藤静香、南野陽子が “アイドル四天王” と呼ばれた時期にアイドルに夢中になる十代を過ごしたということもあるので、他の世代とは異なった興味深い結果が出ました。



グループアイドルの先駆けおニャン子クラブのランキングは19位


アイドルグループの先駆けだったおニャン子グループは19位にランキングという健闘を見せました。おニャン子クラブについてはメンバーそれぞれの単体でのノミネートもありました。しかし、それでもなおかつグループとしてのおニャン子クラブに投票した人たちの思い入れは相当のものだったと思います。ちなみにおニャン子は、1985年にスタートした『夕やけニャンニャン』がリアタイ世代だった40代、50代で17位というランキング。メンバーの単体では、27位の河合その子が最高位という結果でした。

ちなみにおニャン子以外のアイドルグループでは、CoCoが37位、Ribbonが48位、セイントフォーが71位、宇宙から来たというコンセプトが斬新だったスターボーが88位という結果。これも単体アイドルがメインストリームだった80年代らしい結果だと言えるでしょう。

80年代最後のアイドルWinkは16位にランクイン!


当時は “笑わないアイドル” とも言われ、時代性を色濃く反映したユーロビートのカバーで新たなアイドルの方向性を示唆したWinkのランキングは19位。絶頂期を知る40代で9位にランクイン、そこから世代が下がっていくほどに下降線を描きますが、50代、60代以上では20位圏内にランクインされていませんでした。

リアタイ、後追い世代への影響力からは当然の結果と言えますが、50代以上の松田聖子デビュー期、花の82年組のインパクトを知る世代にとっては、当人たちが考えるアイドルのイメージとは異なって映ったのかも知れません。このあたりの世代による感覚の違いも面白いものがあります。

百花繚乱80年代アイドルの新しい地図


「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」いかがでしたでしょうか? あなたの投票したアイドルは何位にランクインしていましたか?

アイドル百花繚乱の80年代を生き抜いたアイドルたちは今も変わらぬ輝きで、多くの世代の人たちの心に生き続けていることがわかりました。何より、今も活躍中の当時のアイドルたちの根強い人気は、長きに渡り応援し続けているファンにとっては嬉しい限りであり、そういった部分もランキングに反映されていると思います。そして、1位から100位までの名前を見ていると、その輝きが鮮明に蘇り、投票してくれたみなさんの真摯な思いが込められていることが伝わってきます。

そして、Z世代や後追い世代のランキングは、80年代のアイドルをノスタルジーで語るのではなく、今の時代に映る新しい地図であるということを証明してくれました。そう、それぞれの世代のアイドルに対する思いは今も色褪せずに輝き続けているのです。80年代アイドルは永遠です!

※結果発表、詳細はこちらをご覧ください。
「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」




80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100

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