① まず何と言ってもフィル・コリンズのドラムである。彼はソロアーティストとしてあまりにも成功したためにドラマーだということが忘れられがちだが、僕はボーカリストとしての彼よりドラマーとしての彼の方が好きだ。フィリップ・ベイリーとデュエットした「イージー・ラヴァー」やエリック・クラプトン&フレンズのツアーメンバーとして参加した時にも見られたが、彼の “ダサかっこいい” ドラムはこの曲になくてはならないと思う。
② 最初のコーラスが始まる直前にボノが「Well, tonight thank God it's them instead of you」とシャウトしているが、よく考えたら「飢餓の犠牲者が君ではなくエチオピアの人々だったことを神に感謝しよう」と歌っているのだから、何と酷い歌詞なのか(もちろん何らかの意図があるのだろう)。ただ、当時U2はまだ世界的なバンドではなかったし、この印象的なパートをボノが任されたのは、彼らにとってラッキーだったとも言える。
③ ボノのシャウトからしばらくして「The greatest gift they'll get this year is life」のコーラスの後に、ボーイ・ジョージの独特な鼻にかかった声で「Ooh~」と入るのもとても印象的だ。ただ、彼のボーカルだけ他の人よりエコーが深くかけられているような...
Song Data ■ Do They Know It's Christmas? / Band Aid ■ 作詞・作曲:Bob Geldof, Midge Ure ■ プロデュース:Midge Ure, Trevor Horn(12inch and 1985reissue) ■ 発売:1984年12月3日
Billboard Chart ■ Do They Know It's Christmas? / Band Aid(1985年1月19日 全米13位) ■ Easy Lover / Philip Bailey With Phil Collins(1985年2月2日 全米2位)
Official Charts ■ Do They Know It's Christmas? / Band Aid(1984年12月15日 全英1位)