どの世代にも、学園ものラブストーリーアニメの名作があると思いますが、1980年代は、間違いなく「タッチ」でしょう。
岩崎良美の歌う、オープニングテーマ曲「タッチ」がテレビから流れてきた瞬間、大半の女子の心は南ちゃんだったに違いありません! 特に、冒頭の歌詞『呼吸をとめて一秒 あなた真剣な目をしたから』は、モテ男子の永遠の法則がギュッと詰まった名フレーズだと思いませんか?
クラスメートで野球部エースのSくんは、授業中も寝ているし、悪ふざけが過ぎて女子を泣かしたり、一見ダメな奴でしたがひそかに人気でした。委員会も掃除もさぼってばかりで、相当イラッとしていましたが、やっぱり投げている姿は恰好がよく、まさに “あなた真剣な目をしたから” 許す!という感じの男の子でした。
いわゆる、ギャップ萌えってやつですね。普段ふざけている → 真剣な顔、いつも冷たい感じ → 子供のような笑顔。一方、キャプテンのAくんは優しく、しかもイケメン、秀才だったので、女子の間では「たっちゃん派=Sくん派? かっちゃん派=Aくん派?」論争をよくしたものです。
思えば、高校、大学、会社員、どのコミュニティでも “たっちゃん” のようなタイプがいて、普段、きちんとしてよ! なんて言われながらも、女子だけの本音トークをしてみると、実は恋のライバルが多かった、というパターンが多かった気がします。
ただ、大人になってからこのフレーズにキュンキュンしている人には落とし穴が。その続きには「すれちがいや まわり道を あと何回過ぎたら 2人はふれあうの」と「ためいきの花だけ 束ねたブーケ」が積り「そっと悲しみに こんにちは」が待ってます。思い当たる人、ひとりふたりいるのでは? わたしは、初恋の相手が「たっちゃん派」、ずいぶん大人になってからも「たっちゃん派」。。。
タッチ / 岩崎良美
作詞:康珍化
作曲・編曲:芹澤廣明
発売:1985年(昭和60年)3月21日
2016.10.09
YouTube / Sheron Maya
YouTube / feuilles
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