2019年6月1日、渋谷ロフトナインで『80年代イントロ十番勝負Vol.4 夏のINTROフェスティバル!』が行われ、会場には、のべ200人ほどの人が集まり、終始熱気に包まれました。
司会はイントロマエストロの藤田太郎さん。そして音楽評論家のスージー鈴木さん、編曲家の船山基紀さんをお迎えしての豪華なイベント。第1部はイントロクイズ個人戦(船山基紀さん編曲作品で出題)、第2部はイントロクイズ団体戦(1980年代中心で出題)、そして合間に船山基紀さんとスージー鈴木さんのトークショーが入るという、大変盛りだくさんな内容でした!
会場となった渋谷ロフトナインは、お料理や飲みものを楽しみながら参加できるライブハウス。なんとこの日限定で、船山基紀さんの編曲作品にちなんだカクテル「アザミ嬢のララバイ」や「仮面舞踏会」など、ユニークなリマインダー特製メニューも用意されました。
<イントロクイズ 個人戦 / 団体戦>第1部の個人戦では船山基紀さんの手がけた作品縛り。出題作品が絞られている(とはいえ数千曲)ため難問もかなり多く出題され、頭をフル回転させながらの熱戦となりました。
そんな中、優勝のトロフィーを手にしたのは、船山基紀さん大好きのお兄さん。おそらく勝因は、リマインダー世代よりは少し後の1990~2000年代の船山さん作品もバンバン答えていたことと見ました。異次元的かつ冷静なボタン早押しで、一同圧倒の完全優勝でした!
また、参加された皆さんが、脳みそじゅうから記憶を引っ張り出して一生懸命曲名を答える姿に、船山さんがとっても嬉しそうにしていらっしゃったのが印象的でした。参加者みなさんからの船山さんと船山さん作品への愛は、ボタンを通して伝わったでしょうか?
第2部の団体戦では、リマインダーでカバーしている1978年~1991年の曲が対象。現在スージー鈴木さんがリマインダーで好評連載中の「EPICソニー名曲列伝」で出てくる作品や、「夏のINTROフェスティバル!」ということで夏の曲が多く流れました。
邦楽からも洋楽からも幅広く出題されたため、総合力が問われる展開となりました。また、敗者復活戦からもワイルドカードとして決勝に進出するグループもいて、大盛り上がりの展開に。
そんな大盛り上がりの中で優勝したのは、なんと前回優勝メンバーが半分以上いるグループで、実質連覇ということになりました。しかし最後の最後までどのグループが勝つかわからない接戦が繰り広げられ、ものすごい熱気とともにイントロ十番勝負は幕を閉じました。次回はこの連覇チームに勝負を挑む人が出てくる… かも!?
<船山基紀さんトークショー>第1部のイントロクイズ個人戦予選が終了した後、休憩を挟んで決勝戦がはじまるまでの約30分間に、船山さんの今に至るまでのお話や、70~80年代当時の生活についてお話しいただきました。たとえば、船山さんは1曲の編曲に3時間かけており、一日に2曲の編曲をされていたとのこと。さらにその日じゅうに2曲ともレコーディングを行っていたということですから、本当にお忙しかったようですね。
また、最初は、譜面を書くのが得意ということでヤマハでアルバイトをはじめ、そこから社員になったという船山さん。昭和歌謡の編曲界で船山さんと双璧をなす萩田光雄さんのスコアを盗み見ながら、アレンジを勉強されたということです。
そのほか「迷い道」(渡辺真知子)、「淋しい熱帯魚」(Wink)、「仮面舞踏会」(少年隊)をアレンジした際のエピソードなども詳しくお話しいただきました。その際のエピソードは、「昭和ポップスの世界」というサイトで紹介していますので、ぜひご覧ください。
>>船山基紀さんトークショー!伝説の名曲のあのエピソードが明らかに…!【イベントレポート】)<<<スージー鈴木さんの爆音・EPICソニー名曲列伝>第2部のイントロクイズ団体戦予選終了後、休憩を挟んで準決勝 / 決勝戦がはじまるまでの間、リマインダーで「EPICソニー名曲列伝」という連載をしているスージー鈴木さんが曲をチョイスし、高音質スピーカーでみんなで聴くという時間に。「そして僕は途方に暮れる」(大沢誉志幸)、「トンネル抜けて」(BO GUMBOS)、「SOMEDAY」(佐野元春)等が流され、ノスタルジーを超えて曲の素晴らしさを実感する時間となり参加者全体を包んでくれました。イントロクイズで熱くなった会場がクールダウンし、最後には場内が拍手喝采となったのでした。
白熱したイントロクイズ大会、オチャメで笑いにあふれた船山基紀さんのトークショー、爆音で迫力満点だったスージー鈴木さんチョイスの曲紹介と、かなり盛り沢山な内容だった今回の『80年代イントロ十番勝負 vol.4 - 夏のINTROフェスティバル!』。
第1部は14時からはじまり、第2部が終わったのはなんと21時半頃。通しで、ざっと8時間弱…。それでも最初から最後まで参加してくださった方が大勢いらっしゃいました。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。今回楽しんでいただけた方も、参加できなかったという方も、次回の開催までしばしお待ちください! イベント情報は、リマインダーで随時紹介しますので、みなさん要チェックですよ! それでは、次回イベントでお会いしましょう!
2019.06.13