一度このコラムで紹介したことがあるが、LA在住の友人(高校時代の同級生女子で1993年に米国に移住)からまたメールが届いた。日本時間で12月26日のことだ。 「いや〜、またまたびっくり… ラスト・クリスマスのジョージ・マイケルがクリスマスに亡くなるってなんか冗談みたい。クリスマスの夕食後にニュースを見ようとテレビをつけたら、いきなりジョージ・マイケルのアップが写っていて、画面下部には「REMEMBER GEORGE MICHAEL」と書かれた帯。普通、死んでなかったらこんなこと書かないよね??? と思いながらテレビを凝視していたら、今朝、亡くなったとかいう話で、まだ若いのに驚いた〜」 このメールが届く前に、既に彼の訃報は東京の僕の耳にも届いていたが、それを聞いて僕は割と冷静に「そう言えば、最後に彼を観た(聴いた)のって、いつだったっけかな?」と考えていた。何しろ、彼が最後に全米チャートでトップ10に入ったのが、シングル「ファストラヴ」とアルバム『オールダー』、つまり20年も昔の話なのだ。 それで僕が思い出したのが、2011年の英国のチャリティー番組だ。コミック・リリーフというチャリティー団体が、BBCと提携して隔年で『Comic Relief Night on Red Nose Day』という番組を放映しているのだが、その年、この番組にジョージ・マイケルが出演している。 具体的には、番組内の「Smithy to the Rescue」というコーナーで、英国出身の俳優でコメディアンのジェームズ・コーデンが運転する車の助手席に乗り込んだのだ。しかも、何と言うことか、車内でワム!のヒット曲「アイム・ユア・マン」と「フリーダム」を2人で熱唱するとは… 実は、これが今、世界的に話題になっている「カープール・カラオケ」の原型である。2015年に場所を米国に変えて、三大ネットワークの1つであるCBSの『The Late Late Show with James Corden』という番組のコーナーとして始まったのが、それだ。 これまでにマライア・キャリーを皮切りに、ジャスティン・ビーバー、ワン・ダイレクション、アデル、ジェニファー・ロペス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブリトニー・スピアーズ、レディー・ガガ、マドンナ等々に加え、ロッド・スチュワート、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンといった大御所までもが出演している。 番組のホストであるジェームズ・コーデンは、この日、ツイッターにこうツイートした。 I've loved George Michael for as long as I can remember. He was an absolute inspiration. Always ahead of his time. 脚注: 「Freedom」(85年9月28日3位) 「I'm Your Man」(86年2月1日3位) 「Fastlove」(96年6月1日8位) 『Older』(96年6月1日6位)※アルバム
2017.01.26
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