田原俊彦の還暦アニバーサリーライブ、コロナ禍を乗り越え開催
田原俊彦の還暦コンサートが11月10日、東京国際フォーラム ホールAで開催された。タイトルは「60th Birth Anniversary TOSHIHIKO TAHARA Double T Wonderland 2021」。本来であれば4月に行われるはずだったライブだがコロナ禍により延期、ようやく開催の運びとなった。
還暦記念というだけあって満員の会場には “赤” が目立つ。トシちゃんをリアルタイムで追いかけてきた50代のファンを中心に、昭和歌謡の奥深さにハマった20代女性、ダンスから田原俊彦に辿り着いた男性ファンなど、会場の様子は実にバラエティに富んでいる。そして暖かい。
カメラ:西村彩子ライブの詳細は 11月20日(土)に掲載予定の親王塚リカさんのレポートを待っていただくとして、感じたことをひとつ書くとするならば、還暦を祝うアニバーサリーライブと言えど、田原俊彦にとってはただの通過点でしかなかったということだ。デビュー以来毎年シングルをリリースし、全国ツアーを開催し続けている男の “普通” のライブだった。
こんなふうに書くと、盛り上がってなかったの? と思われるかもしれないが、とんでもない。この男の普通レベルは極めて高い。40年以上、毎年積み重ねてこなければ表現することの出来ないエンタテインメント。そう、奇をてらうことなど無い、極上の “普通” なのである。並大抵のシンガーではできっこない。
本編ラストは最新曲「HA-HA-HAPPY」
時間にして120分強、メドレー含め全28曲。本編ラストは今年6月にリリースされた新曲「HA-HA-HAPPY」。そこから最高のフレーズを引用しよう。
山越え谷を越えてここまで来たんだ
逆に攻めの極みでもっと
荊(いばら)が俺を呼ぶぜ
人生100年時代、まだまだ田原俊彦が止まる気配はない。
特集 田原俊彦 No.1の軌跡
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2021.11.11