先日あまりの暇さにパチンコに行った。リングという、例のあのテレビから出てくる「貞子」がモチーフになっているやつを打ったのだが、全然出なくって、逆に「貞子」を呪ってやりたい気持ちになった。ギャンブルはほぼ勝てない、だからギャンブルなのだ。勝つ確率が半分以上ならそれはギャンブルとは言わない。「じゃあ何でパチンコなんか行くの?」と問われれば、それは「そこにパチンコ屋があるからさ」としか答えられない。
リングもそうだが、パチンコには「タイアップ機種」というものがある。比較的最近ではAKB48などのアイドルモノや、古くは河内音頭家元の河内家菊水丸などもあった。これらは日頃接しているキャラクターを利用して、パチンコを身近に感じてもらうための業界の知恵なのである。私は別に「貞子」を身近に感じていた訳ではないのだが、何となく「出る」かなぁ~ という洒落で打っただけである。でも「出なかった」。
さて、パチンコとは少し違うのだが、どこのパチンコ屋にも「パチスロ」というスロットマシーンが併設されている。このパチスロにも「タイアップ機種」がある。もう20年も前のことだが、その日私は「クイーン」のタイアップ機パチスロを打っていた。
「貞子」と違い、こちらにはシンパシーがあったからだ。この機種は、特殊な大当たりをすると、次回大当たりまでコインを減らすことなくゲームが出来る仕様であった。業界用語ではこれを「リプレイタイム」というのだが、そのタイム中は「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」「バイシクル・レース」…… などなど、誰もが一度は聞いたことのある大ヒット楽曲14曲がPV付で延々と流れるのである。
通常は長くても300ゲームぐらいで次の大当たりを引くのだが、その時はなんと1,500ゲームぐらいまで次の大当たりが来なかった。時間にすると2時間くらい。その間延々と14曲を聴き(見)続ける私。コインが減らないのはいいのだが、「ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」のPVが網膜に焼き付いてしまった。さすがにクイーン好きの私でも、それからしばらくは “ヒゲとボイン” がトラウマになってしまった。
あっ、小島功先生のやつではないからね。
2017.02.03
YouTube / Queen Official
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