ご存知『ライヴエイド』
ボブ・ゲルドフの呼びかけにより数多のミュージシャンが集結した、アフリカ飢餓救済チャリティコンサートである。
ロンドン郊外のウェンブリー・スタジアムとフィラデルフィアの JFKスタジアムで開催され、全世界に生中継されたエイティーズ屈指の音楽コンテンツ。そのエピソードには事欠かないが、今日はマドンナの一幕をご紹介。
時は1985年7月13日、前年に「ライク・ア・ヴァージン」の世界的大ヒットをかましての出演である。
司会のベット・ミドラーに「なんでアタシがこの娘を紹介しなきゃなんないの〜」といった嫌味たっぷりの MC を受けての登場であった。
ーー これは本番直前、ベットがマドンナに声をかけたのに無視されたことが起因かも。ただマドンナは大舞台を前に、確認ごとで “いっぱいいっぱい” だったのでは。以前 YouTube に上がっていた『MTV Reel』ではその様子が見て取れる。もちろん、ガン無視した可能性も無きにしもあらずだが。
さて、ライブ映像を見てもらえばわかると思うが、ここに今の僕らがイメージするクールなマドンナはいない。
ファッションともモードとも縁遠いアメリカの片田舎のぽっちゃりしたお姉ちゃんが精一杯お洒落して(分厚い肩パットの入ったブカブカのジャケットが流行ってたんだよなあ…)、全力で歌って全身で踊っているのである。
しかも “いわゆるロックイベント” であるが故に、客のノリが悪いのなんの。でも、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに、彼女はバンドとダンサーを従えステージ狭しと動きまくるのである。
恐らく、これだけ大きな会場でのパフォーマンスは初めてだったろう。気合いの入り方が半端じゃないし、タンバリンの多用も半端じゃない。
■ Holiday
■ Into The Groove
■ Love Makes The World Go Round(当時未発表)
たった3曲でパフォーマンスは終了となったが、とにかくひたむきで一所懸命。全世界的に大ヒットしたアルバム『ライク・ア・ヴァージン』から1曲も選ばなかった彼女の強気が伝わってきた。
2016.02.13
dailymotion / madonnasworldcom
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