4月10日

スシ食いねェ!の英語ヴァージョン「Oh!SUSHI」は国際化の尖兵?

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シブがき隊のシングル「Oh! SUSHI(スシ食いねェ! 英語ヴァージョン)」がリリースされた日
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1985年、年末恒例の『NHK 紅白歌合戦』で異例の事態が起きました。当時人気絶頂のアイドルグループであったシブがき隊がその日に歌った曲はなんと、発売前のいわゆる「未発表曲」だったのです!

その曲は、当時はまだまだ斬新だったラップを基調とし、お寿司をテーマにした「スシ食いねェ!」―― 同局の『みんなのうた』で歌われていた曲です。

曲が作られたきっかけは、メンバーであるやっくん(薬丸裕英さん)がマジックショーに出演した際に高い所から落ちて負傷してしまい、ツアーに出られなくなったことでした。

ふっくん(布川敏和さん)のブログによれば、事故でツアーに出られなくなったやっくんの穴が大きく、コンサートでのトークがまるで盛り上がらず、MCの間をつなぐためにバックバンドのベーシストと作ったのが「スシ食いねェ!」の原曲だったのだとか。コンサートで披露したところ大ウケし、その後、作詞には岡田冨美子、作曲に後藤次利が加わり完成したというわけ。

「スシ食いねェ!」は紅白が終わり、年が明けた86年2月につつがなくシングルが発売されますが、なんとその2か月後の4月、同曲の英語版たる「Oh!SUSHI」が新たに別のシングルとして発売されたのです!

それまでも、70~80年代アイドルが海外進出を試みる… あるいは海外からプロデューサーを招き作品にする等、様々な英語曲が発表されてきました。80年代半ばからは、松田聖子さん、中森明菜さん、荻野目洋子さんなどが英語の楽曲を次々とリリースしています。

こうした作品は、海外(特に米国)での発売も明確に意識し、レコーディングも海外で行われることが多かったと思います。しかし、「Oh!SUSHI」に関してはかなり様子が違います。ラップが持つ軽快さは原曲そのままですが、歌詞の世界観は、実に謎に満ちていました。

まず初っ端から――

「TORO is Medium toro」← これはわかる。

「AJI is the taste」← 鯵じゃないのね。味の方か!

それ以外にも「Shaco is a garage(車庫)」とか、珍妙な英語のオンパレード。

原曲のサビ「アガリ アガリ アガリ ガリ ガリ ガリ」というのを「Ah green tea Ah green tea A ginger ginger ginger」―― 先ほどまでは、しっかりライム(韻)を踏んでいたのに、こちらではあえて直訳したりと謎ばかり。曲の最後(お勘定のとき)にはアメリカンエキスプレスの CM でジャック・ニクラウスが言っていた「Do you know me?」なんてセリフも使われています。

この曲が海外で発売されてビルボードで●位! なんて話も聞いたことがありませんし、海外ツアーで大成功なんていう話題もなかったように思います。つまりこの曲、他の英語版と違って「海外進出への野望」も無ければ「外国人リスナーに対するサービス」も感じられないというわけ。

社会的な背景としては、円高を背景とした海外旅行の活性化や、食料品を中心として輸入品が身近になったこともあって、なんとなく当時の国際感覚を表現したかったということだったのでしょうか?

それにしても、あまりにポップ! そして得も言われぬノリ。目的は不明のままですが、英語版を作ったシブがき隊メンバー、スタッフに敬意を覚えずにはいられません。

え? 当時の海外進出を目指していたアイドルに対する揶揄かもしれないって? それは何とも言えないなあ。


歌詞引用:
Oh!SUSHI / シブがき隊
スシ食いねェ!/ シブがき隊


2018.09.06
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  YouTube / monster177772
 

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カタリベ
1966年生まれ
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