1996年 11月1日

中山美穂が歌う珠玉のバラード!都会の冬に優しさと美しさを輝かせてくれる名曲5選

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月日が経つのは早い。10月、11月は走り去る秋の背中を追えず、気が付けば12月。都会の冬の風景の奥にある孤独の中に、優しさと美しさを輝かせてくれる中山美穂のバラードが恋しくなる季節になってきた。

中山美穂という人は圧倒的なヒロイン感を持っていたけれど、テレビの歌番組で見る姿はとてもおとなしく、言いたいことも半分も言わない感じだった。自分で発光している大きな星のようなのに、どこか照れ臭そうで控えめで、チカチカ、チカチカと瞬いている。なんというか、一瞬ふっと消えそうになるような “聖なる儚さ” があった。

クリスマスや雪景色の歌と相性がいいのは、きっとそんなイメージも関係しているのだろうか。ーー ということで、そんな前置きを書きながら、中山美穂が歌う5つのバラードを選んでみた。まずはこの曲から。

角松敏生が手がけた大人の純粋な愛の歌


You're My Only Shinin' Star / 1986年

中山美穂をアイドルではなく、素晴らしい愛の表現者として認知度を高めたのは、間違いなくこの「You're My Only Shinin' Star」(1986年)だろう。作詞・作曲プロデュースは角松敏生。初のオリコンチャート1位を獲得し大ヒットしたが、ミポリンのこの歌に対する喜びポイントは、そこではなかったはず。多くのリスナーが、この曲を歌う彼女から “こんな大人の純粋な愛を歌いたかった” という嬉しさと誇りを感じたことだろう。角松敏生もインタビューでこう語っている。

大切なことは、中山美穂さんがこの楽曲を気に入ってくれて、大切にしてくれたこと。それがヒットに繋がったのだと思いますので、本当に感謝しています


ちなみに、ミポリンが自身の歌のなかで大好きな曲を聞かれたとき、この「You're My Only Shinin' Star」と、同じく角松が作詞・作曲したアルバム曲「花瓶」(1988年)を挙げていた。私はこの曲を聴くたびに、中山美穂という歌手は、どっぷりと重い片恋を表現できる類まれなる歌姫だと痛感する。



独身の主人公が結婚する友達へ捧げたラブソング


ただ泣きたくなるの / 1994年

ミポリンが歌うラブバラードは、恋心の上にもう一層、オブラートのように優しさと母性の層があって、くるんと聴き手の心を包んでくれる。私が一番好きなバラード「ただ泣きたくなるの」はまさにそう。ラブソングかと思いきや、独身の主人公が結婚する友達へ捧げた内容で、忙しい相手を “恋よりあたたかく” 思いやる、とてもとてもやさしい歌だ。

中山美穂の歌の多くは、この「ただ泣きたくなるの」だけでなく、恋人や友達、家族… どんな関係にも当てはまるエールが多く歌われていることに気づく。そう、ただただ “大切なあなたへ” と言ってくれているのだ。



陽だまりのような声から響く子守歌のような名曲


幸せになるために / 1993年

1993年に放送されたNHK連続テレビ小説『ええにょぼ』の主題歌として使用された「幸せになるために」もそうだった。歌詞を読むと「♪二人で 生きて ゆきたいの」とあり、確実にラブソングなのに、彼女の陽だまりのような声から響く「♪信じています いつの日も」は、多くの人に向けて囁かれている気がするのだ。

ミポリンはきっと、ファンはもちろん、自分の歌を街や職場で流し聞きしている人たちに向けて、その歌声でひとりひとりに “大切な人認定” をしてくれていたのだ。私にも、あなたにも。特に夜、子守歌のような「幸せになるために」を聴くと、もしかしたら、まだ遠い街のどこかで、彼女が歌ってくれている気がする。



ミポリンへの想いにスライドして聴いてしまうバラード


Long Distance To The Heaven / 1988年

1988年のアルバム『Mind Game』に収録されている「Long Distance To The Heaven」は、彼女が亡くなった親友にあてて書いた曲だそうだが、今となってはミポリンへの想いにスライドして聴いてしまう。クリスマスが近づくと思わず電話がしたくなるような、恋人のようで、憧れのようで、親友のようでもあった中山美穂。彼女が歌うバラードの中にいる、ちょっぴり泣き虫で共感力強めの主人公は、この先も聴く人のそばにずっといる。



力強いエールを感じるクリスマスプレゼントのような曲


未来へのプレゼント / 1996年

最後となる5曲目には「未来へのプレゼント」を置いておきたい。この曲は岡本真夜とのコラボレーションによる作品で、名義は中山美穂 with MAYO。岡本真夜らしい和やかでふんわり丸みのあるメロディーに乗って、ミポリンの力強いエールを感じる、まさにクリスマスプレゼントのような1曲だ。

 泣きたい時を ねぇ 我慢しなくていいよ
 忘れないでいてね 一人じゃないこと

あれから1年が経ち、いまだ中山美穂不在の寂しさから抜けられない私たちに、きっと彼女はこの歌詞のまま答えてくれるだろう。




Information
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・フォトブックレット(28P)予定
キングレコード 中山美穂ページ

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2025.12.19
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カタリベ
1969年生まれ
田中稲
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