2019年 8月7日

歌手・森口博子。紆余曲折を乗り越えて花開いたガンダムの歌姫

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森口博子のカバーアルバム「GUNDAM SONG COVERS」がリリースされた日
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初々しい歌声で森口博子デビュー「水の星へ愛をこめて」


1985年、アニメ『機動戦士Ζガンダム』のオープニングテーマ曲「水の星へ愛をこめて」でデビューした森口博子。

17歳の初々しい歌声と安定したピッチに、思わず「歌が上手い人が出てきたなぁ」と思った。この曲の作曲はニール・セダカ。彼の未公開曲を大胆にアレンジしたこの曲。なかなか日本語の歌詞の乗せ方が難しい曲でもあって、歌い手の技量が問われる曲だなぁ… と思った。

それでも森口は、デビュー曲とは思えないほどの確かなピッチと澄んだ歌声、表現力を見せ、どこをとっても「この人はアイドルというよりも歌い手だな」と思った。この先、たくさんの曲を届けてくれることに、イチ音楽ファンとして期待をしていたが…。いつしか歌を唄う姿よりも、明るい笑顔とお茶目なキャラクターで笑いを届けるバラエティ番組でその姿を見ることが増えていった。

お茶の間のアイドル“バラドル”として人気者に


世はバラエティ番組全盛期。井森美幸、松本明子などバラエティアイドル、通称バラドルたちが大活躍の時代。森口博子もその輪に加わりバラドルとしてお茶の間の人気者になっていった。

彼女の気さくでとびっきり明るい笑顔は、テレビの前の人たちの心を掴んでいった。けれど、個人的には「あんなに歌がうまいのだから、やっぱり唄ってほしいなぁ」といつも心のどこかで思っていた。

モノマネ番組では、工藤静香のモノマネをしていたときもやはりその歌の上手さが際立っていた。そして1991年、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主題歌「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」で抜擢されると、オリコン最高9位を記録。自身の最大のヒット曲となった。

実は難易度が超高い「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」




「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」ほど単調な曲はないのではないか。そう思ってしまうほどに、同じフレーズが幾度も繰り返されていくこの曲。カラオケで1度歌ってみると分かるのだが、一見シンプルだけど、“聴かせること” が非常に難しい難易度の高い楽曲で、歌い手としての “見せ場” や “盛り上がり” で人を引きつける技量が必要とされる。聴き手を飽きさせないための歌手としての表現力こそ、この曲のカギだ。

難易度が高そうに見えない曲ほど難しい―― まさにそんな1曲。そんな曲を森口は豊かな表現力で、見事に歌い上げていく。

曲が進むごとに森口の歌声の表現力が膨らんでいく。過剰になりすぎないその静かな中にある力強い表現は、曲への寄り添い方があまりにも絶妙。この曲を聴くたびに歌手・森口博子の素晴らしさにうなってしまう。ずっとバラドルとしてテレビの中で頑張ってきたこともすべては、歌手として活動するための強い思いだったのだとこの曲を通して感じた。

彼女の歌うことへの揺るぎない情熱とひたむきさ、頑張りに胸が熱くなったものだ。九州・福岡出身の女性は強いのデス。松田聖子、浜崎あゆみでもお墨付きだ。

まさにガンダムの女神!「GUNDAM SONG COVERS」シリーズ


NHKの番組『発表!全ガンダム大投票』で、何百曲ものガンダムソングの中から「水の星へ愛をこめて」が1位に、「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」は3位にランクイン。ガンダムファンの間では、森口はいつしか “ガンダムの女神” 的存在となっていた。

この番組を機に、“大人のためのガンダムソングカバーアルバム” をコンセプトにした『GUNDAM SONG COVERS』シリーズがリリースされることに。1作目はオリコンチャート3位を記録、レコード大賞の企画賞も受賞。続く2作目もオリコン、ビルボードチャートで共に2位を記録。歌手・森口博子が満を持して輝き出した。

そして今年3月にリリースされた3作目はシリーズの最終章。男性ボーカル楽曲にスポットを当てたカバーソングアルバムとなっている。ゲストミュージシャンとして押尾コータロー、TM NETWORKなど豪華アーティストが参加。

なかでも「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~ 」では、『GUNDAM SONG COVERS』シリーズで初となる、オリジナルアーティストのTM NETWORKが参加。小室哲哉が新たにアレンジし、TM NETWORKの3人がコーラスとして参加するという豪華な仕上がりになっている。この曲をせつなく、かつのびのびと歌いこなす森口の歌声も注目だ。

歌手としての夢をあきらめなかった森口博子の情熱


歌手として素晴らしい歌声を持ちながら、一時期はバラドルとして活躍。それでも歌手としての想いをあきらめなかった彼女の情熱は素晴らしいものだと思う。そして彼女の天性の明るく温かな人柄がさらに歌声を素晴らしいものへと進化させている今だ。

森口博子さん、同じ九州の女性として、けっして夢をあきらめなかったその姿を誇りに思っています。

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2022.06.13
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