さて、6回にわたってお届けしてきた、魅力あふれる80年代大映ドラマの洋楽カヴァーとその元ネタの世界、いかがでしたでしょうか? あらためてその元ネタ楽曲における特徴と傾向をまとめてみました。
■ドラマチックに盛り上がる
■日本語詞をつけやすい
■ロック過ぎず、ソウル過ぎず、歌謡曲っぽくアレンジしやすい
■勇気をもらえそうな雰囲気
■ミュージカル的要素(起承転結やストーリー的展開)
■印象的なイントロ(オープニングのナレを入れやすいよう長めが良し)
■歌唱力が映える楽曲
■シンガロングしやすいキャッチ-なサビ
■ベタなメロディ、大げさなアレンジ
と、こんな特徴をあげているうちに「もし、この80’s洋楽が大映ドラマに使用されていれば?」という妄想が猛烈に湧いてきました。もう独断と偏見でやっちゃいましょう、『大映ドラマの主題歌にこの洋楽を使いたい、胸アツ!ランキング』です。
ジム・スタインマン関連、ボン・ジョヴィ、ジョルジオ・モロダー関連は挙げてみたいところですが、すでに大映ドラマに使用されたアーティスト、コンポーザーを除外して考えてみました。サバイバーも風間杜夫がカヴァーしたのでなし。ジョルジオ・モロダー関連ではブロンディの「コール・ミー」なんかピッタリなんですけどねぇ。
■10位
ファイナル・カウントダウン / ヨーロッパ(1986年)
ドラマチックに盛り上がるという意味では、真っ先に浮かぶ曲。曲名からいってもスポコン学園ドラマに使って欲しいです。これを女性ヴォーカルでカヴァーすると大映ドラマにフィットするのではないでしょうか? 葛城ユキか麻倉未稀かなあ。
■9位
クローズ・ユア・アイズ / ナイト・レンジャー(1983年)
サビ一発だと「シスター・クリスチャン」というヒット曲がありますが、この「クローズ・ユア・アイズ」は展開がイイんです。特にヴォーカリストが替わるところ、そしてサビに繋がっていくスリリングさはドラマ向きでは? ヴォーカルはベースとドラムが担当しており、ドラマーが横向きながら歌うようにドラムのセッティングが横向きというのポイントです。MIEでお願いします。
■8位
リッスン・トゥ・ユア・ハート / ロクセット(1988年)
これは大映ドラマ的要素はちょっと弱いんですが、サビのリフレインが残るのと日本語カヴァーしやすそうなところがいいですね。北欧のアーティストらしい美メロは日本人にフィットしますね。これも椎名恵でしょう。
■7位
セイ・ユー、セイ・ミー / ライオネル・リッチ-(1986年)
この選曲は、意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、曲途中に唐突にテンポが変わるところはまさにミュージカル的。そのまま元サビに持っていくところもさすがの名曲ですが、問題は誰がカヴァーするかということです。ライオネル・リッチ-のソウルフルな味わいは鈴木雅之くらいしか思いつかないですが、大映ドラマにあまり縁がなさそうなので、無理を言って風間杜夫に依頼しましょう。彼ならなんとかやってくれるはずです。
■番外編(挿入歌候補)
反逆のアイドル(Rebel Yell) / ビリー・アイドル(1983年)
ここでちょっと番外編です。洋楽アーティストとしては稀でもある、バッド・ボーイぶりが売りのビリー・アイドル自身を象徴する楽曲。主題歌にも使用できる、ドライヴ感があってドラマチックな楽曲ですが、やっぱりここは不良が学園内で暴れるシーンに挿入歌として使ってほしいですね。ぜひ松村雄基にカヴァーしてもらいたいところですが、実際には坂上忍が「MIDNIGHT DANCE(Rebel Yell)」というタイトルで強力なカヴァーを披露しています。「ポニーテールはふり向かない」に出演もしていた大映ドラマファミリー(勝手に命名)なのでそのまま使用しましょう。
大映ドラマの主題歌にこの洋楽を使いたい、胸アツ!ランキング Part2
2016.08.24