9月13日

今だ破れぬ大記録!ライオネル・リッチーはデビューから13曲連続でトップ10入り!

23
0
 
 この日何の日? 
ライオネル・リッチーのシングル「ダンシング・オン・ザ・シーリング」がビルボードHOT100で最高位(2位)を記録した日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1986年のコラム 
プリンス初来日公演、歴史に残る横浜スタジアム狂乱のオープニング!

世界で最も股間が注目される男、強烈すぎるキャメオのブラック・ロック!

無名の若者を見いだした松岡直也の眼力、久保田利伸とのただならぬ関係

80年代洋楽にビジネスを学ぶ:シンディ・ローパーのアトラクション&リテンション #2

80年代の奇才、ジム・ジャームッシュ「ダウン・バイ・ロー」

変わらないことへの讃歌、ヒューイ・ルイス「スタック・ウィズ・ユー」

もっとみる≫



photo:FANART.TV  

共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol. 55
Dancing On The Ceiling / Lionel Richie


マイケル・ジャクソン、プリンス、そしてライオネル・リッチー


ビルボードのシングルチャートにエントリーしたヒットシングルをすべて集計して、アーティスト毎に順位をつけたデータというものが存在している。

そのデータにおいて、1980年代のソウル / R&B 系アーティストの順位を見てみると… 断トツの1位がマイケル・ジャクソン、それに続くのがプリンスと、さすがと言うか80年代の2大スーパースターの名が確認できる。そしてこの2人に次ぐ3番手に名を連ねているのが、ライオネル・リッチーなのだ。

ライオネル以上にヒット連発だったクール&ザ・ギャング、派手なスター街道を敷かれていたホイットニー・ヒューストン、最早生きるレジェンドだったスティーヴィー・ワンダーらを抑えてのライオネル! 日本に伝わってくる以上に、ライオネル・リッチーの海外でのスターっぷりは、それはそれは絶大なものがあったということだ。

実際、ライオネルがヒットチャートを席巻していたその度合いは圧巻の一言。かつて彼が在籍していた人気ファンクバンド、コモドアーズ絶頂期でさえも、比較にならないほどだ(70年代後半、彼らは “黒いビートルズ” と呼ばれていた)。

リリースシングルすべてがトップ20入り!


ソロデビューした1981年から3枚目のアルバムを発売した1986年までのおよそ6年間で、リリースされたシングルは14枚、なんとそのすべてがトップ20入りを果たしている。しかも14枚目のシングル「セラ」だけが最高位20位、それ以外の13曲はすべてトップ10入りの大ヒットを記録していたのだ――

要はデビュー1枚目から13曲連続でトップ10ヒットを放っていたわけで(その内5曲がナンバーワン!)、これはビートルズやプレスリーでさえも成し遂げられなかった、今だ破られぬ大記録である。

1.「エンドレス・ラヴ」(1981年9週1位)
 ※ダイアナ・ロスとのデュエット
2.「トゥルーリー」(1982年1位)
3.「ユー・アー」(1983年4位)
4.「マイ・ラヴ」(1983年5位)
5.「オール・ナイト・ロング」(1983年4週1位)
6.「ラニング・ウィズ・ザ・ナイト」(1984年7位)
7.「ハロー」(1984年1位)
8.「スタック・オン・ユー」(1984年3位)
9.「ペニー・ラヴァー」(1984年8位)
10.「セイ・ユー、セイ・ミー」(1985年4週1位)
 ※映画『ホワイトナイツ』
11.「ダンシング・オン・ザ・シーリング」(1986年2位)
12.「愛に抱かれて(Love Will Conquer All)」(1986年9位)
13.「バレリーナ・ガール」(1987年7位)

圧巻の存在感、ライオネル・リッチーが担った“80年代の洋楽”




どうですか、圧巻じゃあないですか! 男女デュエットの定番となった「エンドレス・ラヴ」、ダジャレで西友のテーマソングにもなった「セイ・ユー、セイ・ミー」あたりが最も共有感の高い作品だろうか。

「オール・ナイト・ロング」や「ハロー」といった全米ナンバーワンソングは、繰り返し地上波で PV を目にしたという方も多いかと思われるし、その他のトップ10ヒットもジャブのような有効打的役割を果たして、思った以上にライオネルの作品群は “80年代洋楽” の重要な一部を担っていたと言える。

ちなみに80年代53番目に生まれたナンバー2ソングが、「ダンシング・オン・ザ・シーリング」(1986年9月2週2位)だった。

これらヒットソング群の蓄積こそがライオネル・リッチーの高い認知度の根幹になっているのだろうが、日本では案外とんねるずの石橋貴明のパロディ “ライオネル・リチオ” が効いていたのかも。


※2018年8月20日に掲載された記事をアップデート

▶ ライオネル・リッチーのコラム一覧はこちら!



2022.06.20
23
  Songlink
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
コラムリスト≫
41
1
9
8
1
エンドレス・ラブ、史上最強デュエットソングは「女王」最後の全米No.1
カタリベ / 中川 肇
56
1
9
9
6
小室哲哉プロデュース!限定【90年代の冬うたランキング】ベスト10 
カタリベ / 長井 英治
14
2
0
2
2
世界的ディスコブーム「サタデー・ナイト・フィーバー」は新しいミュージカル!
カタリベ / 前田 祥丈
60
1
9
8
2
資生堂 vs カネボウ CMソング戦争 〜 ブルック・シールズと土屋昌巳の名曲
カタリベ / @0onos
24
1
9
9
1
とんねるずはパロディソングの宝庫、ショーケンとチェッカーズと長渕剛!
カタリベ / アンチエイジ徳泉
86
2
0
1
8
おもしろいとかっこいいを同時に届けるカリスマコンビ、とんねるず
カタリベ / 山口 順平