2022年 7月20日

工藤静香 NHK紅白歌合戦に24年ぶり出場!歴代パフォーマンスと今年の見どころ

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なんと紅白では初歌唱「嵐の素顔」と「黄砂に吹かれて」


2022年12月31日に放送される『第73回NHK紅白歌合戦』に24年ぶり9回目の出場となる工藤静香。その歌唱曲は「35周年SPメドレー」として、「嵐の素顔」と「黄砂に吹かれて」ということが事前に発表された。






この2曲は、いずれも1989年のオリコン年間TOP10にランクイン、また共に工藤静香の2022年カラオケ人気曲ベスト5に入る定番曲ながら、紅白歌合戦で歌われるのはこれが初めて。記録にも記憶にも残るヒット曲をメドレーで歌うのだから、大きな話題となりそうだ。

彼女は、過去8回の放送で、その年のヒット曲を歌ってきたのだが、その変化の大きさは、全出場歌手の中で見てもかなり大胆で面白い。そこで、どんなことが起こっていたのか、順を追って振り返ってみたい。これを読んで、さらに彼女の新旧の楽曲や紅白歌合戦自体に興味を持ってもらえたら嬉しい。

出場回 出場年 曲目(出場順)
1回目 1988年 MUGO・ん…色っぽい(紅組3組目)
2回目 1989年 恋一夜(紅組2組目)*第1部を除く
3回目 1990年 くちびるから媚薬(紅組4組目)
4回目 1991年 メタモルフォーゼ(紅組2組目)
5回目 1992年 めちゃくちゃに泣いてしまいたい(紅組21組目)
6回目 1993年 慟哭(紅組20組目)
7回目 1994年 Blue Rose(紅組18組目)
8回目 1998年 きらら(紅組9組目)

アイドル冬の時代をサバイブしてきた実力


まず、初出場となった1988年は紅組が中山美穂、松田聖子、工藤静香、中森明菜、小泉今日子、対する白組が光GENJI、少年隊、男闘呼組、近藤真彦、チェッカーズと最初の5組に当時のトップアイドルが集中する演出で、静香は紅組3番手に「MUGO・ん…色っぽい」を歌唱。

この2日前の『ザ・ベストテン』の年間ベストテン6位に入り歌唱した際も、中島みゆきからのサプライズコメントで歌唱が “無言” になるハプニングもあったが、この時も、緊張で声と体が終始震えていたり、「♪かすかに、ん、色っぽい~」の「ん」が裏返ったり、やはり歌手にとっての “紅白” 出場が、いかに凄いプレッシャーなのかを物語っている。



続く、1989年の「恋一夜」や1990年の「くちびるから媚薬」は、歌いだしは緊張しつつも、終盤に向かってどんどん自分の世界に引き込んでいく。眉間にシワを寄せながら熱唱していくからだろうか。それとも、後藤次利のメロディーがどんどん高音域になって、それが作詞家・松井五郎の描く恋の狂おしさとシンクロするからだろうか。とにかく、当時19歳から20歳にして早くもヒット歌手としてのオーラが感じられた。

1991年は、カウボーイ風の白い帽子とパンツルックで「メタモルフォーゼ」を歌唱。この頃からバンド演奏にスタンドマイク、そしてタフな歌い方をしつつも、パフォーマンス途中で髪をほどいて帽子を投げ飛ばすといったテレビ向きのサービスも忘れない。この辺りのアーティスト性とスター性のバランスのとり方が絶妙で、アイドル冬の時代をサバイブできたのだとあらためて思う。

1992年から3年間は、歌合戦の終盤に出場。1992年は川中美幸と小林幸子の間、1993年は中村美律子と小林幸子の間、そして1994年は藤あや子と桂銀淑の間と、当時の第2部は演歌歌手が大半だったが、中高年層にも支持される数少ない若手として配置されていたのであろう(それは、当時のNHKが行っていた「好きなタレント調査」や、有線放送のリクエストランキングの好調ぶりからも読み取れる)。

そういった需要を汲み取ってか、1992年の「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」は髪をアップにまとめて三連バラードを情熱的に熱唱、続く1993年の「慟哭」も、シックなドレスにシンプルな演出で、歌詞の内容がストレートに伝わるよう、おとなし目に歌っていた。

ハードロック調の楽曲で歌い踊りまくる1994年の「Blue Rose」


ただ、1994年の「Blue Rose」は違った。ダンサーチームTANPOPOを従えてハードロック調の楽曲で歌い踊りまくるというド派手な演出に激変したのだ。元々曲想があちこちのパートに飛ぶ4分半の楽曲の端々を、かいつまんで3分にまとめるという “紅白あるある” な構成でさらに複雑な歌割りとなったが、最後まで女豹のようにカメラをにらみつけ、クールな表情とホットな歌唱でパフォーマンス。その効果からか、年明けにCDチャートでは約半年ぶりにTOP100に返り咲き、カラオケチャートにいたってはTOP20にチャートインするほどの急上昇。やはり、彼女の歌は、後追いさせるミラクルがあるのだ。



そして、4年ぶりの出場となった1998年には、ЯK作詞・作曲の「きらら」を歌唱。ゲストで参加した葉加瀬太郎のバイオリンが美しく鳴り響き、他の演奏を極力抑えた中で、静香がロングトーンで歌うパートがサビ直前まで続く。後年、静香自身はこの時の紅白が最も緊張したと語っているが、テレビで見る分には、既にソロデビュー10年を超えていたこともあって堂々と歌い上げていた。当時、サーフィンにハマって日焼けしていたのも今見ると懐かしい。

今年の紅白でどのようなパフォーマンスをするか


このように、紅白のパフォーマンスを追うだけでも、ひとりの歌手とは思えないほど、色とりどりのバリエーションが楽しめるし、そうやって約10年間、どんな風にみられようと、その時々で一所懸命にやっていれば大丈夫というのは、きっと私たちの日常生活にも励みになることだろう。

2022年、「嵐の素顔」と「黄砂に吹かれて」という初期のヒット曲を、キャリア35年を経て、どのように生でパフォーマンスをするのか、24年ぶりということもあって、見ているこちらも緊張しそうだが、どちらも彼女を代表する名曲であるがゆえに、見終わった後、きっとカラオケに行って彼女さながらに歌いたくなるに違いない。

ということで、今回は『紅白歌合戦 工藤静香 歴代歌唱曲プレイリスト』を作成。彼女の歴代紅白歌唱曲と、そのうち8曲については35周年セルフカバー『感受』バージョン、そしてお洒落に生まれ変わった「恋一夜」と「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」2007バージョンも追加してみた。懐かしい魅力と新たな魅力を共に堪能してもらえれば嬉しい。



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2022.12.31
177
  紅白歌合戦 工藤静香 歴代歌唱曲プレイリスト
 

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カタリベ
1968年生まれ
臼井孝
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